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モラハラ夫、毒親への対処法
先日、久しぶりに札幌の紀伊國屋書店に行きました。
最近は街中に行く機会もめっきり減ってしまいましたが、やっぱり本屋さんは楽しい!
そして、いつものように、ついたくさん買い込んでしまいました。笑
そのなかで良書を見つけたのでご紹介しますね!
『マンガでわかる あなたを傷つけるあの人からの攻撃がなくなる本』 Joe
モラハラやパワハラをする人には共通点があります。
それは、支配欲の強さです。
著者のJoeさんはこの本の中で以下のように書いています。
私は普段、この「モラハラ」というものを、「マインドコントロールを伴う支配」と説明しています。
本来の「モラハラ」は、世間で一般的に言われるような「言葉の暴力」や「精神的ないやがらせ」などの、「個別の攻撃」のことではありません。
モラハラとは、「攻撃」ではなく「支配」のことです。
いわば、一種のカルト宗教のように、一方が洗脳されたような状態になり、自分の主体性や独立性を失って、ただただ他方に服従し、言いなりになっている関係性のことを、本来の意味での「モラハラ」と言います。
また、モラハラ体質の人にとって、相手の存在はいわば自分の所有するサンドバッグのようなものなので、いやがらせや八つ当たりの対象にもなりますし、どれだけ叩いても、それは単に自分の所有物に対する当然の権利としか考えません。
逆に、そのような”サンドバッグ扱い”を、相手がいやがったり、自分の権利を主張してきたりすると、モラハラ体質の人はそれを「自分に与えられている当然の権利が侵害された!」という感覚で受け止めます。
そして、相手のその反逆行為に対する憎悪と、「自分の一部」であるはずの相手が自分から分離していくかもしれない恐怖に慄(おのの)き、二度と、そのような裏切りをしたくなくなるように、全力で後悔させようとします。
そもそもモラハラというのは、自分が助かるため、あるいは、自分が責任を逃れるために、特定の相手を弾除けのように利用する行為です。
なので、モラハラ体質の人は、自分が社会的に損をするような行為は周到に避けます。
したがって、モラハラ体質の人は基本的に、閉ざされた空間や、密室の中だけで自分の本性を表します。
その一方で、外の世界では「完璧な人格者」を演じ、絶対に自分が損をしないよう、評判を下げないようにふるまうのです。
アダルトチルドレンの自覚がある方は、親がこういうタイプだったという人は多いと思います。私も父がこのタイプでした。
自分がモラハラを受けていると気づき、相手から離れたいと思っても、すぐには離れられない場合もあります。
このマンガの主人公のように、幼い子どもを抱えていて、さらに親との関係が悪かったりして周りに頼れる人がいない場合も、すぐには別居や離婚は難しいと思います。
そんなとき、この本に書いてあるJoeメソッドの8ステップはとても役立つと思います。
モラハラ対処のための8つのステップは以下の通りです。
ステップ1.悪人になる
ステップ2.無関心
ステップ3.反応を減らす
ステップ4.言葉を減らす
ステップ5.接点を減らす
ステップ6.冷たい威圧感
ステップ7.継続する
ステップ8.こっそり行動する
詳しい内容はここでは書きませんので、興味のある方はぜひ本を読んでみてください。
私自身も子どものころは、親に支配されている状況から離れたくても離れられない状況でした。子どもなので当然ですよね。
ただ、私は父が怖いからといって父の言うなりになったり、父に服従したことはほとんどありません。幼い頃に父がキレて、兄弟3人まとめてボコボコにされたときは、さすがに泣いて謝ったこともありましたが。。
中学に入ってからは、この本に書いてあることはすべて実践していました。
無意識のうちに、自分が受けるダメージを最小限にする方法を知っていたのだと思います。
どんなに脅されようが怒鳴られようが、父に屈したり迎合したことはありませんでした。それでも18歳まで一緒に暮らしていた間に、心にたくさんの傷を負ってしまいました。
ちなみに、私のAC回復カウンセリングのクライアントさんは、子どもの頃に親の言うことをよく聞いていたり、親の期待に応えようと頑張ったり、親の愚痴を聴いてあげていたいわゆる「良い子」だった方が多いです。
そういう方は、大人になってからも相手の機嫌を伺ったり、自分の言いたいことを言えなかったりすることがあります。
パワハラ、モラハラに遭いやすいという自覚のある方は、この本を一読されることをお勧めします。(^^)
こちらは、同じくJoeさんの本です。マンガではなく、文字で読みたいという方はこちらがお勧めです。
『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』 Joe
上記の2冊は、モラハラする相手への対処法を知りたい方や、モラハラのメカニズムを理解したい方にはとても参考になる本だと思います。
ただ、他人から支配され、搾取され続ける人生を変えるためには、モラハラする相手への対応を変えるだけでなく、自分自身の内側を見つめていく必要があります。
他人からの支配から脱却し、自分らしく自由に生きていきたいという方は、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてくださいね。
心理カウンセラー 高田 奈津子
●カウンセリング&セラピー クレッセント
●アダルトチルドレンのためのAC回復カウンセリング
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