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AI生成イラストについて考える

いつもクリパレnoteをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
今回は、巷で議論を巻き起こしている「AI生成イラスト」について、クリパレが考えることをお伝えしたいと思います。

AI生成イラストとは何か?

クリエイターの皆様はご存じの通り、AIによって生成されたイラストの総称です。
プロンプトと呼ばれるテキストの指示に基づいて、希望する絵柄を生成することが可能です。
クリエイターが一から制作するイラストと比べ、短時間で多数のイラストを生成できることが特徴です。
さらに、AI生成イラストは広告やマーケティングをはじめとするビジネスシーンや、漫画やアニメなどのクリエイティブ業界でも、新たなイラスト制作手法として活用され始めています。

クリパレの立場

結論から申し上げますと、クリパレはAI生成イラストに対して肯定的な見解を持っています。
ただし、一部のクリエイターのテイストを連想させるAI生成イラストの公開については否定的です。個人的な楽しみとして利用する場合には問題ありませんが、外部に公開する際は慎重さが必要であると考えています。

現在の議論の中心には、クリエイターへの配慮や還元が不十分であるという点が多く含まれていると感じています。私たちもこの問題の進展について法整備の観点も注視しながら、適切な対応を心掛けていきます。

いつから投稿がスタートする?

AI生成イラストの投稿受付は、6月から開始予定です。
以前から様々な視点で議論してきた結果、クリパレでは問題性の高い作品を排除し、汎用性の高いイラストに絞って受付けることにしました。

具体的な投稿例も以下に示していますので、ぜひ参考にしていただき、皆さんのクリエイティビティを発揮してください。

また、私たちは、AI生成イラストによって生まれる作品の著作権についても考慮しています。
AI生成イラストを、投稿前の素材としての認識を周知し、作成者が二次加工を行った上での投稿をお願いする予定です。
これにより、著作権の問題をできる限り回避し、公正な環境を提供したいと考えています。

作品投稿の流れ

投稿していただきたいAI生成イラスト例

クリパレでは、先述の問題点を回避するために、以下のような汎用性の高いAI生成イラストの投稿をお願いしたいと考えています。

  • 都市のビル群や街並みなど人工的建造物

  • 宇宙空間や惑星、星空や星座

  • 自然の風景や四季のイメージ

  • 昆虫・動物・植物など生き物全般

  • 自動車・飛行機・船など乗り物全般

  • パソコン・インテリア・その他の機械製品

  • 背景素材や群衆など、背景に利用できる要素

  • 抽象的な自然物や人物、人工物や模様など

  • ビジネスシーンで使用されるデザイン(図形)テイストのイラスト

  • 汎用性の高いアイコンやピクトグラムなど

投稿例の一部を挙げましたが、それ以外の作品も審査スタッフが問題ないと判断すれば、前向きに受付を行います。クリエイターの皆さんの多様なアイデアや創造力を期待しています。

クリパレは、クリエイターを応援する姿勢を変えることはありません。
私たちはAI生成イラストの可能性を信じ、新たな表現手法のひとつとしてクリエイティブな世界に新たな風を吹き込むことを願っています。

かつて同じような局面が存在した

わずか30年前までは、パソコン(デジタル)で絵を描くことなど想像もできない時代でした。

  • イラストはアナログで描かれていました(下書きは上手くいっても色塗りで失敗することが日常茶飯事でした)

  • レタリング職人がロゴやPOPを手描きしました(コンパス型の烏口で楕円を描くのはかなり難しいものでした)

  • チラシやポスターなどの印刷物は、写植文字とロットリングを使ってデザインレイアウトされました

  • カーブ曲線は雲型定規で描かれたり、コピー機を工夫して作成されたりしました...など

デジタルでの制作が当たり前になった今では想像し難いかもしれませんが、かつてはクリエイティブな作業は完全にアナログの時代でした。しかし、パソコンやスマートフォン、インターネットの普及により、制作スタイルは劇的に変化し、誰もが手軽にデジタルイラストを描くことができるようになりました。

この変化には賛成派も多く存在しましたが、当時の一部のアナログ作家はおそらく「デジタルなど邪道だ!」と声を上げていたことでしょう。

自分たちが苦労して培ってきた技術が一瞬にして置き去りにされる恐怖は理解できますし、記事を書いている私自身もアナログで絵を描く人間だからこそ、その気持ちはよく理解できます。

しかし、そうした事情をすべて理解した上でも、私たちは今こそ、クリエイターがAI生成イラストの技術を習得し、技術を拡張する局面だと感じています。

そして、デジタルイラストの普及によって新たな可能性や便利さが生まれたことも事実。AI生成イラストも新たなクリエイティブ表現の一つとして受け入れつつ、それらツールを活用することで、今までとは違う活動の場を開拓していくことも可能なのではないでしょうか。

私たちは、その可能性ある明るい未来を想像しています。

最後に

6月末には東京で大規模なイベントが開催されます。
クリパレもそのイベントに参加し、クリエイターの皆さんと交流する機会を持ちます。
先日のメールマガジンで招待券をお送りしましたが、ご覧いただけたでしょうか?
お時間のある方は、ぜひイベント会場で皆さんの生の声をお聞かせください。
私たちは皆さんの意見や要望を大切にし、より良い環境を作り上げるため努力してまいります。

クリパレの名前の由来は「クリエイターパレード」。
クリエイターが楽しくパレードする姿を表現しています。私たちはこれからもクリエイターを最優先に考える姿勢を変えることはありません。
AI生成イラストの進化や衰退の未来はわかりませんが、クリパレはクリエイターに寄り添い、サポートしていきます。
最後になりましたが、クリパレは常にクリエイターの皆さんに感謝の気持ちを持ち続けています。

AI生成イラストを導入していないクリエイターにとっては、少し不安が残る内容だったかもしれません。
しかし、クリパレとしてはAI生成イラスト関連の記事を「クリパレnote」を通じて、皆さんに発信することでより理解していただき、新しい制作技法として活用していただきたいと考えています。
そして私たちはクリエイターのパートナーであり、活躍の場として、今後も全力でサポートしていきます。

引き続き、クリパレをどうぞよろしくお願いいたします。
素晴らしいクリエイティブな世界を一緒に築いていきましょう!


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