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損してるかも?アドバイスに対して”評価”しちゃう人

だれかにアドバイスをしたとき、
そのアドバイスを『評価』されちゃったことはありませんか?

相手のためを思ってアドバイスをしたのに、
その人からきた返事が

「それはちょっとどうかなぁ~。」
とか、
「それは私も知ってるんですが。」
とか、
「それはできないんですよね~。」
とか、
「まぁ、そういう方法もあるということは分かりました。」
とか。

こんなふうに、せっかくもらったアドバイスに対して
自分の評価を述べてしまう人、たまにお見受けします。
最初にお礼の言葉があればいいんですが、
第一声で批評や否定のニュアンスが返ってくる。

これ、アドバイスした方からすると結構悲しくないですか?💦

相手のことを思って善意で行ったのに、
それが否定された感じがしてあまり気分が良いものではありません。

少なくとも、
「次もこの人にアドバイスしたい。」
とはちょっと思いづらい。

士業という職業柄、
人からアドバイスを求められる機会が多いのですが、
このような場合にしばしば遭遇します。

腹が立ったりはしないけど、
「あ~、この人、損してるなぁ。」と思う。

たぶん、ご本人は無意識なんだと思います。
ずっとそうして生きてこられたんだと思う。
もらったアドバイスを実行することはあまりなく、
知識ばかりが増えていく。

人からのアドバイスって、ものすごく価値があるものです。

たとえそれが求めていた内容じゃなかったとしても、
そういう方法や考えや価値観があると知れるだけでも財産だし、
自分のリソースを超えた外の世界に触れる貴重な機会になります。

たとえそれがすでに知っていた内容であっても、
自分以外の人もそれを勧めるということは
やはりその方法や考えは今の状況にフィットするものだ
という根拠が1つ増えるわけだし。

また、「知っていること」と「できること」は違います。
アドバイスした人はそれが分かったうえで、
あらためて基本的なことの大切さを教えてくれているのかもしれない。

アドバイスの内容を強制されるような場合は別ですが、
ただ善意でアドバイスしてくれたこと自体には感謝しかないはず。

だから、人からアドバイスをもらったときは
まず「教えてくれて、ありがとう。」を真っ先に伝える。

このnoteをご覧になっている皆さまにとっては
当然と思われるかもしれませんが、
案外、御礼すらきちんと言われないことも多いものです。

アドバイスがすでに知っていた内容であったとしても、

「なるほど、それはいいですね。」
と受け止めたうえで、

「そのことについて聞いたことはあったのですが、
 きちんと理解できているわけではなかったので、
 今回詳しく教えていただき大変勉強になりました。」
とか、

「自分も知ってはいたのですが、
 実際にうまく活用できているわけではなかったので、
 あらためてその重要性を教えていただき有難いです。」
なんていうふうに感謝を伝えてみたり。

色々と答え方はあると思います。

コンサルティングや真剣な議論の場では、
実のある議論にするためにも
既知である事実はきちんと伝える必要がありますが、
問題はその伝え方です。

お礼もなく
「それ、自分も知っています。」
だけで終わってしまうのは、
アドバイスしてくれた人の厚意が宙に浮いてしまいます。

アドバイスしてくれた人に
「もっと教えてあげたい」
「これからも応援したい」
って思ってもらえるような返答ができると、
自分のもとに情報も人もどんどん集まってくる。

「私のために考えてくれて、ありがとう。」
という感謝の気持ちがあるかないかは、相手に伝わるものです。

アドバイスをもらったら、
まずは感謝の気持ちを真摯に伝える。
内容の吟味はそれから。

人の厚意を素直に全力で受け止められる人が
成功していくのだと感じます。


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