[人間らしい仕事?]AIに仕事を奪われないために、私たちが今考えるべきこと
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アフターコロナの脅威は「AI」になる
2020年に私たちの生活をガラリと変えた脅威として記憶に刻まれたのが「コロナウイルス」でした。今でも続くその社会に大きな影響を与えた出来事で、私たちはいろんな変化を余儀なくされました。当時、旅行会社や飲食店、宿泊施設などが「本当に潰れる」という緊迫感で、私たちの身近なところで実際に会社が潰れたり、お店がなくなる瞬間を見てきました。
しかし、そうした「仕事や職を奪われる脅威」はコロナ以前からあったはずです。
コロナによって起こった「10年未来の先倒し」
2019年4月に政府では「働き方改革」が推奨されはじめました。その背景には少子高齢化などがありますが、私は人々の「働き方の多様化」が大きな影響を与えたと考えます。ちょうど世間では2016年に出版されたリンダ・グラットン著書の「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」が読まれていました。著書では、AIやデジタル技術の進化によって人々の仕事のあり方が大きく変わることを示唆していました。コロナによって、テレワークやリモートワークなど様々な働き方改革、そして何より私たちの「価値観のシフトチェンジ」が行われましたが、それは不本意ながら"コロナによって"強制的に前倒しにされた未来であったということです。
テクノロジー革命は、コロナ前から起こっていた
chatGPTやmid journey、Stable Diffusionを代表とするイラスト生成AIが連日ニュースに上がるようになりましたが、思い返せばAIの脅威はもっとずっと前から始まっていました。2015年12月「AIの導入によって日本の労働人口の49%の仕事が10-20年以内になくなる」というレポートが、野村総研とオックスフォード大学の共同研究によって発表されました。ちょうど私もこの年に、大学を卒業しましたが当時自分の将来設計にかなり影響を与えたのを覚えています。
AIの進化で今なにが起こっているのか?
AIの進化によって人々の仕事が奪われる・・そう言われ始めてたった8年で当時想定されていた進化よりも早い勢いで進化してきました。二次曲線的に進化するAIがこの10年間足らずで、どうなっているのでしょうか。
「49%の仕事がなくなる」が現実に
ここでは、どんな職業が含まれていたかは割愛しますが、大きく分けると事務的な仕事や窓口のような仕事です。現にここ5年ほどで、ほとんどのECサイト運営しているような企業は、自動返信ツールの「チャットボット」を搭載していますよね。AIと聞くと、ソフトバンクからでたペッパー君や、Aibo、Asoboといったロボット技術。あるいはアベンジャーズで出てくるアイアンマンのような会話のできる技術のイメージでしたので多くの人は、自分の生活にAIが進出している感覚がなかったでしょうが、チャットボットなどの機能は確実に私たちの生活に浸透していました。
「クリエイティブ」もAIが・・想像していた以上の進化が
しかし時代は、想像以上の進化を遂げていたのです。2022年11月に、OpenAIが開発したchatGPT(3.5)がリリースされました。以前から社会に進出していたmid journeyやStable Diffusionなどのイラスト生成AIが出てきて、多くの人はこう思ったはずです。
その驚きこそが、AIという存在の脅威だと私は感じています。
これは先ほど紹介した記事で8年前の当時「AIには奪われない仕事」として紹介されていた仕事の一覧です。
しかし、どうでしょう。chatGPTなどで「できること」をキャッチできている方なら想像がつくかと思いますが、この中の多くの仕事が今後10年以内にAIによって置き換えられると言われているのです。
情報格差=貧富の格差へ
そしてこの事実は大きな貧富を生み出していくと考えています。それは、時代の変化に対応できず「職を失う人たち」と、時代の変化に対応し「AIと共存する人たち」です。そして、彼らを救うはずのAIやテクノロジーを彼らは「よくわからない」「私にAIなんか使えるわけがない」「パソコンのことは難しくてわからない」と、どんどん必要な情報から隔離されていきます。
私たちは、そんな未来を10年以内に目の当たりにするのです。
人がやるべき"仕事"とは?
そんな脅威の中でも、私たちの希望は決してなくなってはいません。というのも、むしろAIの進化は私たちにとって「時代を生き抜くための最高の相棒」になるからです。さすがに、まだターミネーターやアイロボットのようにAIが自分たちで考え、動き、人類に対して脅威になることはないと思います。それでは私たち人間が、やるべきことはなんでしょう。一言で説明するなら『人間らしいこと』『人間にしかできないこと』をやるべきです。(馬鹿みたいな答えですみません…汗)
1|リーダーシップ (大きな夢に向かって努力すること)
ここでいうリーダーシップとは、自身の人生のリーダーシップです。つまり、夢や目標を持って人生を豊かにするために挑戦することです。AIは夢を持ちません。失敗すること、苦労すること、七転八倒する経験を人は求めます。人間は完璧じゃないからこそ、完璧じゃない人間同士で高めあい、励まし合い、成長するものです。これからはできるだけ大きな夢を持って、失敗を恐れずに、挑戦する人が会社やコミュニティで必要とされるでしょう。
2|ホスピタリティ(思いやりや気遣い、人が人を選ぶために)
先ほどのリストで、AIにそれでも奪われにくい職業は「保育」「看護」「介護」の世界です。人間が助けられる時に、求めるものは【愛情】です。恋愛をした人ならわかるかと思いますが、自分が愛情を感じるのは「気遣いや思い遣り」「特別な言葉」そして「温もり」です。それらの多くは、AIには再現できないものだと考えます。
3|イマジネーション(創造するための、想像力を)
こちらかつて私が資料を作った2019年には「クリエイティビティ(創造性)」と謳っていました。それが、前述したように今ではデザインだけではなく、人間にしかできないと言われていたアートまでAIが表現できる時代です。そのため、人間に必要なのは『AIやテクノロジーを使って何を作りたいか?』という想像性だと考えます。世界で一番おいしい大福を、AIはビックデータを集積し作ることはできます。ですが「いちご大福」は作れません。これからは、「いちごを入れよう!」というアイデアが求められるに違いありません。
大切なのは「何をするか」ではなく『どう生きるか』
ここまで読んでくださりありがとうございました。最後に、私たちが「AIとどうやって共存すべきか」をまとめて終わろうと思います。キーワードは、「WHAT」「WHY」ではなく『HOW』です。
HOWで生きることの大切さ
私たちは、キャリアプランを立てる時多くは「何がしたいか?」「なぜしたいのか?」というWHATやWHYの質問を自分に投げかけることが多いです。もちろん、それはとても大切です。ですが、いわゆるVISIONやMISSIONを立てるだけでは人生を豊かにすることが難しくなりました。なぜなら時代の変化とともに、あなたの"やりたい"の実現難易度がどんどん下がってしまうからです。
空を飛びたいなーと
今、思う人は少ないですよね。飛行機がありますので・・しかし当時ライト兄弟は「そんな馬鹿な・・」と笑われていたのです。
同じように「こんなことしたい」「あんなことやりたい」は常に進化し続けます。10年後も同じ「やりたいこと」を通し続けることが難しいのです。
なので、これからの時代大切なのは『どのように生きたいか?』ということです。HOWというのは難しいです。手段を知らないと、方法は浮かびません。想像しようとしてもできないです。飛行機を知らない人間に、飛行機で1時間弱で大阪に行くプランは立てられないように。
だ・か・ら!
テクノロジーやAIなどの新しい技術を勉強するのです。そうすることで、あなたの夢の実現難易度が下がります。そして、さらに大きな夢を掲げることができるようになります。そして、できるだけ大きな夢を抱いている人の仕事こそ、『AIにとって替えられない"人間らしい"素晴らしい仕事』なのです。
一緒に学び、支え合う「仲間と環境」を作ろうと思う
さて、そんなことを記事にしながらも私は「とても難しいこと」だと自負しています。自分自身が、夢を抱き実現させるために七転八倒し、そして今もまだ大成していない現状と向き合いながら、その難しさを痛感しています。
しかし、私はこの解決策を知っています。それは『仲間と環境』です。私はそれを『コミュニティ』とも表現します。人は、弱い生き物です。弱いからこそ、人は群れて互いに支え合い、成長するものだと考えています。
AIによって進化する未来への、不安は仲間と語らって解決しましょう。そして、そんなAIを駆使して仲間とともに"あなたの夢"を叶えていきましょう。時に励まし合い、時に認めてもらえるよう努力し、仲間から褒められることを動機に、この激動の時代を駆け抜けていくことが大切だと思います。
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ここまで読んでいただきありがとうございました。
2023.4.17
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