見出し画像

天才に想いを馳せる

金子勇の裁判を追った“Winny(2023)”を観る。

脚色は大いにされているだろう。
これを見れば、全然違うことは一目瞭然だが。

しかし府警や地検、裁判所に至るまで全て己の筋書きが全て正しいという大原則でそれに沿ったものにならなければ気に入らないという態度は、この後、今に至っても何も変わらない非常に横暴で勘違いも甚だしいと言ってよい。
彼も言っているが、悪者や粗探しをするんじゃなくてもっと前進しようよという純粋な想いは当たり前に我々全員が引き継がれなければならない。にも関わらず、社会は彼のような素晴らしいものを生み出す天才を拒絶するかのような動きに寄っている、今も。

どっかの誰かの作ったものをコピってるだけで満足してみたり、日本のお家芸である編集さえ放り出してしまっていたり残念なことが多い。
Winnyというソフトは、ダウンロードはフリーになっていて、アップロードの時点でDRM(Digital Rights Management)を使って認証するというすごくスマートなカタチがP2Pで実現されていたと認識しているが、その後に出たほぼ全てのプラットフォーマーになっているようなものを2-30年先取りしているスゴいものだったが、それを理解できない権力によって潰されたわけだ。しかも現在使われている多くは莫大なサーバーを導入して大変なコストを掛けまくった先に成り立っているが、改めて考え直すとP2Pが最強ツール足り得ると・・
彼が30代、権力や裁判、あらゆる制限に苦しむことのない7年半を過ごせたなら世界の景色は、日本のIT界隈はどんなものになっていただろうと考えてしまう。
その後、府警・地検、裁判所でこれに関わっていた連中は誰も責任さえ取る事もなくのうのうと生き続けるこの社会や権力の歪さは、是正されて然りであり、当然の時代の流れ・・ここもまた何も変わらず、変わることを拒絶し、これからも進んでいくんだろう。
本来日本はもっと素晴らしい民族だったのではないかと情けなくなる今日この頃。
既存勢力に闘い続けること、それこそが僕・僕らがやらなければならないことであり、その手を止めてはいけないと改めて帯紐締める気持ちです・・Winnyは皆が見るべき映画なのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?