見出し画像

BionicMとBiOMの差分

BionicMというJSTのSTARTの末に作った会社のやってる義足があるのをさっき知ったのだけど、僕には“何で?”と言う疑問しかない。やっていることはスゴイ?ことかもしれないのだが(個人的にはそうは思っていないが・・)これHugh Herrがずっと取り組んで、どんどん進化している義足“BiOM”に遠くおよばないなと動画を観て感じてしまうのだ。
Hugh Herr曰く、現状のものでは一方通行の命令で義足は動いているがこれではダメで、足からの情報のフィードバックがあって初めて“足”として機能すると・・つまりNeuro embodied designと言うCybernetic organismの手法を用いた“足の再生”だ。
最大の疑問はすでに先行しているHugh HerrやMITでの取り組みなどがあるのに、そこを共有して開発を同期しないのだろうかと言うこと。もしもそこが金の争奪戦だと思ってやっているなら不幸にも足を無くされた多くの方々への貢献は二の次に思っているのだろうと、悲しくなってしまう。

敢えて言うが、しょうもない研究競争や金の争奪戦は幼稚で醜い。本質を無視したやめるべきものである、と僕は思っている。義足のみならず、義手、いやその先の脳の諸々に関するところまでHugh Herrの研究と1,000を超える実装実績は突き進める可能性を秘めた技術・プロダクトだろう。こういう本当に大きな意味を持ち、ボディーブローのように効いてくるプロダクトを、日本の金を使って誘致し共同で進める、またはこういうもののエッセンスをしっかり考えることが大切だと思うのです。一向にそう言う流れがなく、悲しい限りです。

TED2018

※14年のものも感動したが、アップグレード後の18年はもっとワクワクします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?