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高次編集に必要な情報

松岡正剛も傘寿か。

しかしそれとは異なる“面倒”が彼の最期を確実に近づけてしまっているように見えるし今時点で相当な状態は想像に容易です・・何れにしても稀代の天才の思考がまだまだ必要である。

編集工学の気付きとして、サリエント(サリエンシー*)・視覚探索理論(ポップアウト)・知覚環境学(アフォーダンス)。

※感覚刺激が刺激の時間的または空間的配置によってボトムアップ性注意を誘引する特性

“サリエンスをアフォーダンスとして捉え直す:能動的推論の視点からの精神病症の異常サリエンス仮説への示唆”

1844夜のエムラン・メイヤーの書評を眺め、メモしつつ整理している間に、ざーっと頭の整頓ができたように思えた。

脳と運動系の連携は、運動系が先行し脳の指令は後追いであることがわかっているが、とすればその司令の根源はどこにあるのか。もしそこにENSのニューロンが本当の司令塔であり、運動系と脳への伝達を同時に行う指示系統をもち、脳はそれを受け取って後追いで運動系への確認的伝達だとしたら運動の先行、脳の後追いの時差が説明できよう。またはそもそも相互に意識下の脳との連動と考えず、無意識下の脳へENS側からの指令系統があり、独立したENSと運動系への連動と意識下の脳への指令系統があるのかもしれないと言うことも成立し得るのではないか。

それとは別に意識がどこにあるかと言う問いに対し、60兆個を超える細胞ひとつずつに満遍なく散りばめられた“意識”の要素がENSにより何らかのカタチに統合され、その指令が一括して脳に伝達することで“意識”があたかもそこに確かに存在しているような振る舞いをしていると言うふうにも言えるかもしれないとも。

だとすれば脳の諸々をベースにしているAI、その先に見据えるASIやAGIなるもの実現は、そもそも劇的なブレークスルーでも起こらない限り不可能にも思えてしまう。

何れにしても、ワクワクの止まらぬ考察が広がる。

が、締めくくりとして“内臓感覚によるバイオフィードバックをないがしろにタバコを吸いまくった結果”が“面倒”と自戒とは松岡正剛の面白さと共に悲しみが込み上げる・・

マイクロバイオフォームから島皮質(大脳皮質の一領域。 脳葉の島葉)へ。サリエンシー仮説の要約

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