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話を最後まで聞かずに反論を始める人への対処

こちらがまだ話しているのに、最後まで話を聞かずに言葉を被せて反論を始める人ってまわりにいませんか?

「まだ話してるのに!まだ言い終わってないのに!」と、相手がこちらの話を聞いていないことに不満が溜まってイライラしてしまいますよね。


■ 話の聴き方には大きく分けて二つのパターンが存在する

・相手が伝えたいことは何か?を意識している
・相手の話に対して、自分が何を言いたいかに意識が向いている

話を最後まで聞かずに反論を始める人たちは、後者に当てはまります。

「言葉を遮られた」と感じるような不快さを感じさせない会話には、下記①~③のようなやり取りが無意識に行われているものです。

①人が話している間は、相手が伝えたいことを理解するために最後まで聴き終える。
②相手の意見を一旦受け取る。
③自分が思ったことを言葉にして返す。


しかし、相手の話に対して「一言言いたい」という自分の意見に意識が向きやすい人は①の時点で苦手意識を持つでしょう。
なぜなら、自分の考えには確信に近い自信をもっている方が多いので、自分の考える正解と異なる意見をどうしても聞き流せないのです。

まだ相手が話をしている途中の段階で既に「それ、そうじゃなくない?」という考えを抱くと、もうだめなんですね。
そのまま黙って最後まで聞いておくことがどうにも耐えられず、飲み込めない反論をすぐに口に出してしまうということになるわけです。


■ 自分にとっての不正解をほっておけないことが課題


本人は嫌味を言うつもりも特になく、どちらかというと「訂正してあげる」というような感覚に近いのだろうと感じています。

そのため、意見に賛同してくれたり、肯定してもらえると、とても満足そうな反応を見せるところが特徴です。
反対に、意見し直されると機嫌が悪くなって怒ったり、更に強めの反論を続けたりという言動をとるため、その場の空気が険悪になってしまいやすいのも彼らとのコミュニケーションでよくありがちな展開でしょう。


このタイプの方となんとか一緒に過さなくてはいけないときに、どうずればいいのか。
本来望ましいのは、その人たちに話の聴き方や意見の違いを認め合うことを知ってもらうことだとは思いますが、それはかなり至難の業です。
関わらずに済むのなら、距離を取って関わらないことで自分の精神状態を守るという方法もとれます。しかしそれが職場の人や家族となると、そういうわけにもいきません。


■ 対人関係での悩みの基本は、他人を変えようと思わないこと


このケースの場合も、解決方法を考えるのであれば、自分が出来ることをやる、につきます。
具体的には、相手が持ち合わせていない「自分と異なる考えをもっている人に勝手な反発を抱かない」という考えを持つ。それが本質的な解決策です。

相手を変わる方法や、気にしない方法を探す人が多いかも知れません。
ですが、ちゃんと気がついて欲しいのは、「自分と異なる考えをもっている人に勝手な反発を抱かない」が自分も出来ていないことです。

相手も、他人が異なる考えをもっていることを訂正せずにいられないが、自分も相手が自分の常識では考えられない言動を取ることをそのまま受け止められないでいる。そこを変化させていきましょう。


問題の本質を間違えると、一向に現状から抜け出すことが出来ません。
カウンセリングを受け続けることで得られるものの一つに、今までなら考えつきもしなかった視点が増えるということがあります。

相手が変わることや環境が変わることに期待していても解決しないことが多い中、自分の思考の変化によってクリア出来てしまうことがいくつもあることを知ってもらえるとうれしいです。




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