最後に一緒にみた満月と朝日
最後に自宅で一緒に眺めた月は満月でした
あくる朝の朝日が眩しくて
きっと彼女は尿道閉塞の辛さから一睡もできていなかったろうと思う。
私がいつものように
満月を見るためバルコニーにでると
ぼーっと月を眺めていたかと思っていた彼女が
いつものように私につられて立ち上がってきた。
一緒に空を見上げて
これが最後にならないようにと
泣きながら祈っていた。
満月は願い事をする日ではなく
今の自分であることを満たし
執着や願いを手放すタイミングとしりつつも
今このタイミングが新月でないこ