見出し画像

【考え方】水槽の中のカマス (殻の破り方)

今回は、固定概念を破る際に、例え話としてしている話を書きたいと思います。


<水槽の中のカマス>

水槽の真ん中に、透明なガラスの仕切りをつくり、一方に数匹のカマスをいれ、もう一方にカマスの餌を入れます。

カマスは餌を食べようして突進するものの、ガラスの仕切りにぶつかり、はねかえされます。
何度も何度も繰り返すうちに、とうとう諦めてしまって、もう餌を食べに突進することをしなくなってしまいます。

その後、透明なガラスの仕切りをはずしても、カマスは決して餌の方に行こうとはしません。どうせ、餌の方へ突進してもまた仕切りにぶつかると思っているからでしょう。

しばらくして、新入りのカマスを水槽に入れます。
すると、何も知らない新入りのカマスは、一直線に餌に向かって突進します。ガラスの仕切りは外されているので、餌を食べることもできます。

それを見ていた古株のカマスたちは「あの餌は食べらるんだ」ということに気づき、同じように餌に向かって突進しました。

<この話殻の学び>
・私への自戒も含め、皆さんも古株のカマスになっていないですか?
今までの考え方に凝り固まって、どうせできない、どうせ変わらないと思っていることはありませんか? 時には、自分が古株のカマスになっていないか?ということを考えて見ると良いと思います。

・チーム、組織を活性化させるために、新しいカマスを入れる。(新しい人を入れる)
新しい人を入れると、これまでの常識、固定概念がないので、フラットに様々な意見を言ってくれます。
特に、これまでのチームや組織にいる人材と異質なタイプの人材をその中に入れると、どんどん新しい気づきをくれます。

・どんなに意識しても、同じメンバーでは新しい発想が生まれないこともあります。
ただ、急に異質な人材を採用するのもリスクがあります。
まずは、一時的に第三者に意見を求めたり、副業人材を活用したり、採用するまではいかなくとも、新しいカマス役の人の視点を入れるということが大事だと思います。
ある程度大きな組織であれば、組織内での配置換えをするだけでも効果はあると思います。

・「何も問題がない」という状態が続くことは危険信号
もし、今のチームや組織において、何も問題がないという状況が続いているのだとしたら、それは危険かもしれません。
チームの全員が同質化(同じ視点になっている)していると、チーム全体で大きな落とし穴に落ちている可能性があります。
もしくは、周りの変化のことを誰も察知できず、知らない間に「茹でガエル状態」になっている可能性もあります。


繰り返しですが、「固定概念」は誰にでも起こります。それは人間の性質上、同じ人だけで過ごしていると、どうしても起こってしまいます。たまには、第三者の視点や、新しい人を入れることで組織を活性化させることを意識してみてはいかがでしょうか。