(前編)日々の洗濯が海のプラスチック汚染につながる!?
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(前編)日々の洗濯が海のプラスチック汚染につながる!?

サリ&凛❀サスティナブル・デイズ

こんにちは! 
取材ライターの凛です。

今回は私たちが毎日行う洗濯が、魚介や海鳥など海の生き物に、大きな影響を与えている問題を考えてみたいと思います。
SDGsに取り組むセレクトショップ「サリクラフト」の店主サリさんと、化繊衣類が引き起こす海の汚染についてお話しました。

化学繊維の洗濯により発生するマイクロファイバー

   2020年7月に全国でレジ袋の有料化が始まってから、プラスチック素材による環境汚染の問題を考える機会が増えてきましたね。

サリ   そうだね。レジ袋の課題に取り組む国も増えていて、近年は海外に行くときもエコバッグ持参が必須になってきた。この2年はなかなか出張に行けないけれど、現地ならではのデザインのエコバッグを探すのも楽しみ。

   多くの国がプラスチックごみの問題に向き合っているのですね。 海岸の清掃などを積極的に行う、国内外のボランティアの映像なども目にする機会があります。

サリ   プラスチックといえば、私たちが日常着ている服地も、アクリルやポリエステルなど化学繊維は多いよね。

   化繊の多くはプラスチックと同じように「石油由来」ですね。

サリ   化繊の衣類を洗濯すると、繊維に含まれるマイクロプラスチックが排水に流されることがわかってきたんだよね。

   マイクロプラスチックは、5ミリメートル以下の微細なプラスチックごみのことですよね。化繊由来のものは、確かマイクロファイバー(マイクロプラスチックファイバー)と呼ばれていましたっけ。

サリ よく洗濯機のフィルターや縁などに、細かい糸ごみやほこりが付くことがあるでしょう。特にフリースなどを洗うと多く出るよね。こうした糸ごみやほこりにもマイクロファイバーが含まれている。
洗濯以外でも縫製工場などで出る裁断くずや糸くず、服売り場などで出るほこりにも含まれている可能性があるかな。

   前回洗濯の話をしましたね。私たちの普段の洗濯で、あの小さなごみがフィルターをすり抜けて、そのまま下水に流れてしまう?

サリ   そうだね。いずれは下水処理施設にたどり着く。ただ、マイクロファイバーはとても小さいので、かなりの割合が下水処理施設でもフィルターをすり抜けてしまい、最終的に川や海に流れ込んでしまうそうだよ。(※1)

(※1)
 ●東京くらしねっと | 今月の話題 (metro.tokyo.jp)
●特定非営利活動法人・日本安全潜水教育協会
【開催報告】「マイクロプラスチック…手遅れか?回復する手段はあるのか?」 (jcue.net) 

マイクロファイバーは食物連鎖に組み込まれる。いずれは私たちの食卓にも?

   川や海に流れ込んだマイクロプラスチックやマイクロファイバーは、魚や貝などの海洋生物が餌だと思って、食べてしまう恐れがあると聞きました。

サリ   うん。プランクトンや藻類と間違えて摂取してしまうようなんだよね。実際に魚の内臓に、マイクロファイバーが含まれている事例も報告されはじめている。
海鳥なんかは魚を丸飲みするから、魚の体内のプラスチックも摂取しちゃうんだよね。特にマイクロファイバーは細長くて柔らかいから、身体の中でだんだん絡まって大きくなり、消化器官を詰まらせてしまうこともあるみたい。

    困りますね。じゃあ、その魚介類や、魚介類を飼料としている食肉などを、いつか私たちも口にするのでしょうか。

サリ   その可能性は出てきたよね。あくまでもお酒好きが想像する「もしも」の話だけど、あん肝が食べられなくなったら悲しむ吞兵衛は多いんじゃないかな。

   将来、内臓のみならず魚介類が食べられないことになったら……。食糧不足がより深刻になりますね。漁師さんも困ってしまうし。

プラスチックごみはこのように、いずれ食卓へ

サリ   そうならないように、今からできることは行っていけたら良いよね。海のプラスチックごみの量は年々増え続けていて、2050年までに、世界中の魚の重量を超えてしまうのではないか、との予測も発表されている(※2)。

 魚の重量を超える!? そういえば、経済産業省の資料(※3)には海のマイクロプラスチックのうち、約6割がマイクロファイバーとありました。6割ってかなりの量ですよね。何とかならないのでしょうか。

サリ そうだね。少しでもマイクロファイバーを減らせるように、サリクラフトで販売する品のほとんどは、自然素材のものにしているよ。   これは小さな店のサリクラフトでもできる取り組みのひとつだと思っている。
あと、マイクロプラスチックを除去する洗濯機をイタリアで開発しているようだよ。

 それ、興味深いです!


(※2)朝日新聞 2030 SDGs「 海のプラごみ、2050年までに世界中の魚の重量を超える恐れも 」 (asahi.com)

(※3)ファッション未来研究会  第1回「出現しうる未来から考える これからのファッションを考える研究会」  2021年11月18日 

(後編に続く 5月26日投稿予定です!)

(画像提供・選定:サリ 文:凛) 

【後編の内容】
(後編)日々の洗濯が海のプラスチック汚染につながる!? 
・サリクラフトが実践するマイクロファイバー対策 ~綿・麻などの自然素材品を扱う

・マイクロプラスチックを排水に流さない洗濯機をイタリアで開発中


❀サリクラフトHP


❀凛の個人note


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サリ&凛❀サスティナブル・デイズ
サリと凛がSDGsや日々の暮らしをゆる~くおしゃべりします。 サリ:Sari Craft(サリクラフト)店長。SDGsやエシカルに配慮した服や雑貨を販売している。https://saricraft.com/  凛:SDGsを勉強中の取材ライター。サリクラフトのご近所さん。