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「サステナブルホテル」って知ってる?ホテル暮らしOL・やよぴが提案する次世代の旅の形

総フォロワー12万人を超える自身のSNSで、素敵なホテルや旅館の情報を毎日発信している“ホテル暮らしOL”やよぴさん。

彼女は、さまざまなホテルで暮らすなかで、サステナブルな取り組みを行っているホテルの存在に気がついたのだそう。

そのホテルとは…?

やよぴ
都内IT企業勤務。2020年9月よりリモートワークになったことをきっかけにホテル暮らしを始める。全国さまざまな宿に宿泊した経験をもとに、SNSを通じてホテルの情報を発信し、総フォロワー数は12万人を突破。(Twitter:@yayopii

「泊まるだけで地球にやさしいホテル」とは?

ーー全国を旅するやよぴさんですが、旅を通じて環境課題を意識されたことは…?

やよぴ:実は、意識したことはあまりなくて…。

あ、でも、ホテルに泊まっただけで、結果的に環境配慮になっていたことがありましたね!

ーーどういうことですか?

やよぴ:
最近、環境や社会に配慮した「サステナブルホテル」が話題なんですよ。

ノークリーニングサービスの実施や、環境にやさしい素材を使ったアメニティーの使用、地産の食材を使ったメニューなど、さまざまな取り組みがあるんです。

ーーそんなホテルが!

やよぴ:
たとえば、星野リゾートが運営するハワイの「サーフジャック ハワイ」では、無料で使える日焼け止めのディスペンサーが設置してありました。

しかも、それが環境に配慮した日焼け止めで。

実はハワイでは、有害物質の含まれた日焼け止めは、サンゴの死滅の原因となるので、深刻な環境問題になっているんですよね。

私はそのことを全然知らなくて、ただ「便利だな〜」とその日焼け止めを使っていました。無意識に、環境にやさしいことをしていたんですよ!

すごくないですか?

やよぴ:
環境課題に取り組むホテルは、海外だけでなく、国内にもたくさんあるんですよ。

池袋にある「hotel hisoca」では、アメニティバーで環境にやさしい素材が使われたアメニティを選ぶことができます。

hotel hisocaのお部屋

やよぴ:
リユースできるボディタオルや、持ち手が藁(わら)のコームと歯ブラシがあって、プラスチックごみの削減に取り組んでいます。

種類豊富なアメニティバー

やよぴ:
ただ…どのアメニティもミニマルなデザインでかわいかったので、私は単純に楽しく選んでいましたね(笑)

ーー日焼け止めもアメニティも、ホテルが取り組んでくれていることで、宿泊者が無意識に環境配慮ができるっていいですね!

やよぴ:
そう〜! 「泊まるだけで地球にやさしい」って最高じゃない?

楽しい体験をしているうちに、いつの間にか環境配慮も叶えられたら1番なんじゃないかな。環境課題に取り組んでいるホテルはたくさんあるので、ぜひ探してみてほしいです!

アメリカ留学をきっかけに旅にハマり、ホテル暮らしOLへ

ーーそんなやよぴさんが、旅にハマったきっかけを教えてください!

やよぴ:
大学生のときに行ったアメリカ留学で、異文化に触れたり、予想もしないようなことが起こる楽しさに気付いたことですね。

もともと好奇心旺盛で新しいことをするのが大好きなので、新しい場所で新しい体験や出会いがある旅は、私にぴったりだったんです。

でも、コロナ禍になってから、大好きな海外旅行に行けなくなってしまって…。

ーーそうだったんですね…。

やよぴ:
そんなときに始めたのが、今の発信活動のきっかけになった「ホテル暮らし」だったんですよ。以前から、「衣食住のうち「衣」と「食」は毎日変えるのに、どうして「住」は変えないんだろう」と疑問があって。

住む場所を自由に変えられるホテル暮らしに興味はあったのですが、通勤のことを考えると都内から出られなかったんですよね。

そんなときに、リモートワークになったことで、「今がチャンスだ!」と思い切ってホテル暮らしを始めて、住んでいた家も引き払いました(笑)。

ーー家を引き払うってすごいですね…‼

やよぴ:
できるだけ早くホテル暮らしを実現したかったんですよね。

それからというものの、北海道から沖縄まで全国各地を巡り、今では行ったことがない都道府県は、4県だけになりました。

ホテル暮らしOLと学ぶ「サステナブル・ツーリズム」

ーーそんな旅のプロであるやよぴさんですが、「サステナブル・ツーリズム」についてはご存知ですか?

やよぴ:
言葉は聞いたことがあるのですが、詳しくは知らないんです…。

ーーサステナブルツーリズムとは、旅行先の地域文化と環境の保全を第一に考えた「持続可能な観光」を指す言葉なんです。

私たちが環境課題のために旅先でできることは、こんなにたくさんあるんですよ!

■サステナブル・ツーリズムに取り組む旅行先、宿泊先を選ぶ
例:
・その土地の自然や伝統文化を感じられるアクティビティを提供している
・ソーラー電力を取り入れている
・環境負荷が少ない素材のアメニティやリネン類を提供
・オーガニックな食材や地元の食材を使って食事を提供

■ゴミを出さない、分別の徹底する
例:
・使い捨てのコスメではなく、いつも使っているものを小分けにする
・パッキンググッズをエコ素材に変える
・ゴミが出る場合は分別を徹底する

■CO2を削減する
例:
・歩いて観光する
・シェアサイクルや電動キックボードシェアを利用する
・タクシーや市バスなどを電気自動車や天然ガスを使った環境に優しい乗り物に乗る

■食事にこだわる
例:
・地域の名産や地元で採れた食材を食べる
・オーガニックの食材を選ぶ

■日常生活で行っているエコ活動を旅行先でも行う
例:
・エコバックを使う
・節水、節電を意識する
・環境負荷の少ない洗剤やコスメを使う
・マイボトルを持つ
・食べ物を残さない

やよぴ:
あれ…、改めて見ると、すでにやっていることがたくさんありました!

環境課題に取り組む旅行先や宿泊先を選んだり、エコバックやマイボトルを使ったり、コスメを小分けにして持ち歩いたり、地元で採れた食材を食べたり…。

これもまた無意識ですが、私も「サステナブル・ツーリズム」に触れていたんですね。

ーー気が付かないうちに環境配慮になっているって、理想的ですね!

やよぴ:
今回をきっかけに、今まで自分が無意識にサスティナブルツーリズムをやっていたことや、身近なことで環境課題の改善に貢献できることがたくさんあると気がつけたので、これからはもっと意識的に行動したいと思います!

(取材・執筆=目次ほたる(@kosyo0821)/編集=いしかわゆき(@milkprincess17)/(撮影=深谷亮介(@nrmshr))

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