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決算「ふりかえり」のすすめ。

こんにちは。公認会計士の大塚です。
今回から決算をテーマに何回かに分けて話してみたいと思います。

この記事は、経理に関するお仕事をしている方で、
・非上場企業など頻繁に決算対応をしていない方
・上場、非上場企業を問わず決算にいつも時間がかかっている方
・決算対応を少しでも楽にすすめたい方
いずれかに該当する方に特におすすめします!

決算はお祭り?

私は一般事業会社の経理部で約6年間ほど経理実務に携わっていました。
決算、特に期末決算といえば経理部にとっては一大繁忙イベント。

私はよく「決算はお祭りだ!」と言って、周りの同僚たちを巻き込みながら山積の決算業務をワイワイとモチベーションを上げ、なんとか決算繁忙期を乗り切ってました(笑)

大量かつ短納期の決算実務を事前のプランニングを通して秩序立て、あとはお祭り気分でテンション高めでやりきっていた !というのが実態です。

テンション高く仕事を期限内にやりきることはいいのですが、人間いつもテンションを高く維持することができる人は多くないと思います。

テンションを上げれば、当然その反動がきます。

私の場合、決算が終わるとテンションが一気に下がり、もう次の決算まで決算のことを考えたくなくなっていました…。
これは監査法人時代に会計監査の繁忙期を終えた後もやはり同様でした…。

その結果、もっとも大切な仕事がお蔵入りします。

それは、決算の振り返りと改善策の検討です。

決算直後から次の決算は始まっている

こんなかっこいいことは今だから言えますが(笑)、次の決算は当期の決算が終わった瞬間から始まっています。

1回の決算が終わると、必ずと言っていいほど課題が生じるもんです。

その課題をきちんと把握し、改善していくことで次の決算業務のレベルをあげることにつながります。

いわゆるPDCAサイクルを回すというやつですね。

しかし私のように1回の決算で燃え尽きて、きちんと振り返りをしないことは、次の決算の準備を最初から放棄している、と言っても過言ではありません。

もし私と同じような状況の方がいたら、ぜひ次の決算から改善してみてはいかがでしょうか?

いやーしかしこれ、正直、めちゃくちゃめんどくさいですよね((+_+))。

決算で疲れきったあとに、すぐ頭を使っていろいろ改善策考えるのはしんどいですよ。

ただこの「ふりかえり」は、面倒くさいという気持ちを上回るメリットがあります。

まず課題整理と改善策の検討、改善活動をきちんとやるくせをつけることで、仕事が減ったり作業時間の短縮や重複が削減される可能性がかなり高まります。

また、上司への報告内容の改善など決算報告のクオリティが高まり、上司との会話の(無駄な?)キャッチボール時間が減ったりする可能性もあります。その結果、コミュニケーションから生じるストレスが軽減するかもしれません。

決算を効率化、品質高度化し、それをさらに標準化できれば、テンションをいちいち高くしなくても平常心に近い状態で決算を乗り切ることができるようにもなるでしょう。

その結果、ストレスや疲れが減るのだとしたら、「ふりかえり」をやらない手はない!のではないでしょうか。

私のような燃え尽き症候群が発生しなくなれば、他の仕事への影響もプラスに働き、評価もアップするのではないかと思います。

まとめ

今回は決算の「ふりかえり」についてお話ししました。

決算は大変な作業だから工夫して効率化し、繁忙期を平準化したいですね。

そのためにも決算後疲れ切った自分をねぎらい、少しだけがんばれと応援して気持ちを回復させ、ぜひ決算「ふりかえり」をしてみてください。

決算が終了して時間が経たないうちにやってみてくださいね。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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