見出し画像

【ASD】私の困りごと~人への執着と攻撃性その対策を考える~

ASDの私の困りごと

私は穏やかだ。
急ぎの用がなければ、動きもゆっくりだし基本的にぼけーっとしている。

優しい、天然、穏やか、真面目。

私に対する周囲からの評価はだいたいこんな感じだ。

「怒ることってないの? 」
と聞かれるほどに私は人に対して怒ることも滅多にない。

そんな私が唯一、感情的になったり激情に駆られる状況がある。
それは特定の人への執着心が出現したときだ。

特定の人とは「仲良くなりたい」「気が合いそう」と思う人のことでそういった人に対して一方的に自分の想いを押し付けてしまうことがある。(相手は同性のことがほとんど)

それを拒絶されようものなら衝動に身を委ねて攻撃的な発言をしてしまう。
頻度としては少なかったが学生時代の私の課題となっていた。

普段の対人関係はかなり引き気味で他人と目を合わせられない、会話もままならない状態なのにどういうわけか特定の人には急接近してしまう。

上記の記事で書いたことは省いて原因やら自分なりの対処法やらを書いていく。

一方的に距離を詰める、攻撃的になる原因


私は第一に「社交辞令が分からない。」「本音にこだわる」というASDの特性が急接近の原因になっていると考えた。

例えば社交辞令で「おはよう。」って言われただけで「あ!この人私と仲良くなりたいんだ。」って思ったり、お世辞を真に受けたりする。

私は今まで嫌いな人には挨拶しなかったし、思ってもいないことは言わないようにしていた。
いつだって本音で接することが相手への誠意だと考えていたからだ。


もう一つの原因は相手も自分と同じような感情を抱いていると思ってしまうことだ。

「私はAさんのことが好きだからAさんも私のことが好きだ。」

「私はAさんと仲良くなりたいと思っているからAさんもそう思っているはずだ。」

落ち着いてよく考えれば必ずしもそうとは限らないって分かるのに、「なんとしてでもこの人と仲良くなりたい」と鬼気迫ると、相手も自分と同じ考えだと思い込んでしまう。

これらのことから思うような仲になれなかったときに「裏切られた」「馬鹿にされた」と勝手な解釈をし、攻撃的な発言を相手にむけるという状態に繋がる。

考えられる対策

当時者である私の経験上、1番有効だったのは第三者(当時は学校の先生やカウンセラー)に介入してもらうことだった。

自分でできる対処法としては

・熱中できる趣味などを探す
・相手をつまらない人間だと思い込むことにより執着心を弱める
・思い切って相手との関係を切る プライベートでは2度と会わないようにする

私が自分で行ってきて効果があった対処法はこの3つだった。

最後に

今でこそ人に執着することは無くなったが、学生時代は人への執着心がなかなか取れずに私自身も苦しんだし周囲に迷惑をかけてしまうこともあった。(とても反省している。)

上記で紹介した記事やこの記事が、ASD当時者やその対応に悩む周囲の人の参考になれば嬉しく思う。




この記事が参加している募集

最後までお読み頂きありがとうございました。もしよろしければサポートお願いします。