noteで見つけた”精神的に未熟な親”についての本を読んで、オススメしたくなった話。
興味深い本をnoteで目にし、
早速図書館で予約して読みました。
割と綺麗で新しい本。
日本ではちょうど1年程前に出版された本でしたが、
アメリカで発売以来重版の大ベスト&ロングセラー。
裏表紙には
26カ国で翻訳出版され、
「自分勝手で成長しない親」をもつすべての人の
【回復の書】として熱烈な支持を集める
と書かれています。
『親といるとなぜか苦しい』
リンジー・C・ギブソン著
岡田尊司 監訳
岩田佳代子 訳
発行所:東洋経済新報社(2023年)
原書のタイトルは、
『Adult Children of Emotionally Immature Parents:
How to Heal from Distant, Rejecting, or Self-Involved Parents』
日本版も、
「親という呪い」から自由になる方法という副題付き。
臨床心理学者の著者は、
専門家の立場と経験から
実例を出しつつ親からこうむる(被害とも言えそうな)影響をまとめ上げ、
悩める人たちに理解を促してくれている。
この本は、
親とのことで悩む自分にも、
周りにいて同じように悩む友人にも
贈ったり紹介したい本だ。
会うのも連絡さえも不精しがちな私。
たまに生存(笑)確認し合う幼馴染から、
ご両親と同居していた実家を出て
1人暮らししていると聞いた。
詳しくは聞けていないが、
以前から私と同じく親との事で悩む彼女に、
この本を読んで貰いたくなった。
もちろん押し付けるつもりもないし、
感じ方に個人差もあるので、
伝えたいことが伝わるとは思っていないけど、
この本は分かりやすく、たくさんの人が
苦しんで立ち直ったことを物語っているから。
こんなにも親との事で苦しんでいる人がいて、
今まで信じていたことは親に植え付けられたことだと、
親に対する罪悪感を持たなくていいのだと、
彼女も感じ取ってくれるのではないかと思うから^^
先日『市子』という映画をアマプラで見た。
杉咲花さんの演技が素晴らしかったのは置いといて、
未熟な大人や社会によって子どもの人生がなかったものにされ、存在しない子として生きて行かねばならない女性の話だった。
フィクションだとは思うが、こういう苦しい幼少期を送ってきた子どもたちも実際にはたくさんいるのだろうと思った。
そんな辛い状況ではなく、
両親が揃っていて暮らす家も食べ物もあった子供時代を共に過ごした私や友人でも、未だ親との問題を抱える。
そして問題を、親とのこととして捉えていないために
生きづらさに悩む人たちもいる。
私がよく記事を読ませてもらっている伴走者ノゾム@TSLさんも、その生きづらさの原因はほぼ親との関係にあると毎日伝えてくれている。
本書を読んだ時に、
生きづらさに悩む方に向けて、毎日見方・切り口を変えながら大事なことを伝えてくれているノゾムさんを思い出した。
私も含め、救われている方が多いだろう。
ノゾムさんもこの本の著者も、
この事実や自分を知ることがまず大切で、
その上で今度は自分を育て成長させることを
述べられているのだと思う。
日本では毒親という言い方がポピュラーだが、
本書では精神的に未熟な親という言い方をしている。
ジャッジがなくていい。
感情的な親
がむしゃらな親
受け身な親
拒む親
本書では本当に色んな未熟な親がいることに気づける。
虐待、暴力、ネグレクト
自分のことしか考えない精神的に未熟な親のせいで、
子どもに孤独や不安をもたらすのは確か。
戦前の子育ては、子どもがどれだけ親の言うことを聞くかに重点を置かれていたそうなので、
私の親世代もそんな子育てをされていたのだろう。
そして私にもそのような教育をし、
私は親に不信感を抱き反発をしながらも
家の中でも外でもいい子ちゃんで生きてきたと思う。
結婚し子育てに悩むまで数年間、
また親のように息子を育ててしまっていた。
何の本か忘れてしまったけど、
読んで早い段階で気づけて良かったと思う。
そしてタロットや精神的なことを学び
親とのこと自分のことを深く知るようになり、
コロナの件から徐々にそして今では罪悪感なしに、
親との距離を取ることをした。
監訳者のまえがきからすでに
私は自分の思いを確認できることとなった。
今私が親に対して思う気持ちは間違いではなかった。
許すとか許さないとかではない。
ただ、受け止めるだけでいい。
ただ、その事実を受け入れるいるだけでいい。
精神的に未熟だったということを。
そして私もこれから先、
精神的に成熟した大人でありたいし、
あり続けられるようにと思う。
もし幼馴染が親とのことで悩んでいるなら、
読んで楽になれたらいいなと思う。
親とのことでなぜかモヤモヤする方に、
一度読んでもらいたいオススメの本である。
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