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徒然 青少年じゃないけど青少年読書感想文全国コンクールの課題図書が全部読みたい

タイトルの通り、残念ながら大学生になってしまったので読書感想文を提出する先がないっ!
だからこそ、青少年読書感想文全国コンクールの課題図書が全部読みたいっていう話です。

先日久しぶりに本屋さんに行ってきたのですが、入ってすぐのところに夏休みの読書感想文の課題図書が並んでいるコーナーがあったのです。
まず一番初めに思うことは、

うわー!ナツダアアアアア

です。きっとこれはもう全国民がそうです。
夏という美しくも恐ろしい魔物が肩を叩いてきた感覚を小学生を経過したことのある人たちはみな覚えるはずです。

読書感想文

嫌いでしたか?
私はというと、嫌いだという思いと好きかもしれん!という思いに板挟みにされ、まるで思春期の恋のようでした。
実に厄介ですよね……。
まず『読む』、そして『何を感じたか考える』、それの『考えをまとめる』、で『書く』。
工程が多いっ!やってられっか、こちとら貴重な夏休みなんだぞ!と思うわけですよ。

でも、高校生になって『読書感想文書きたいなぁ』と思うようになりました。それはただ単純に大学教授の「入試対策何したらいいですか?」への返答が、「読書感想文書くといいよ」だったからです。ある意味、不純。

そして、高校三年生の春ごろ?
『泣くな赤鬼』の映画化を記念して、原作本である重松清さんの『せんせい。』の読書感想文コンクールが行われていることを図書館の司書さんから教わりました。よーし、やるしかねえと思って出したらまさかの佳作をいただきまして、ちょっと味をしめちゃったのです。

それがこちらになります。よかったら読んでみてください。というか、読んでください。教師になる方がいらっしゃるのなら、読んでください。不登校児の怒りです。

そして、大学に合格してからも事前学習の課題で読書感想文をたくさん書かされました。

こんな感じに、どの文章も自分をすり減らしながら書いています。
なぜ、こんなにも傷口をえぐるのかと言えば、読書というものは痛みを伴うからでしょう。痛みに気付くために存在していると言っても過言、ですね。ただただ楽しく読む文学もたくさんあると思います。
ですが、小説を読むことは他者の目を借りて世界を見て、そのあと自分を見るものだと思うのです。
この作業は実に苦しく、逃げ出したくなるものです。
小学生にさせるには良くないのかもしれない。
でも、自分の気づいていない傷口を見つけることが出来るんです。
気付いていない傷はいつの間にか菌が入り、膿んで切断しなければならなくなるかもしれません。

傷口をえぐる。
えぐったらそれどころじゃねえだろ……
と思うけど、それはまた別なのです。傷口の中に何か傷の原因になるような爆弾が埋め込まれている可能性があるとしたら、早く取り除かなくてはいけません。

なんて、難しいこと言ったけど、ただただ、読書をした後に感想文を書くことは良いことなのです。

しかも、コンクールに当たって課題本がある。
課題本は全国の大量な本の中から選ばれた先鋭なのですよ?!
何を基準に選んでいるのか知りませんが、だいたいは「読みたい」と思ったことすらない、そもそも存在すら知らなかった本じゃないですか?

2021年
小学校低学年の部
『あなふさぎのジグモンタ』
『そのときがくるくる』
『みずをくむプリンセス』
『どこからきたの?おべんとう』

小学校中学年の部
『わたしたちのカメムシずかん:やっかいものが宝ものになった話』
『ゆりの木荘の子どもたち』
『ぼくのあいぼうはカモノハシ』
『カラスのいいぶん:人と生きることをえらんだ鳥』

小学校高学年の部
『エカシの森と子馬のポンコ』
『サンドイッチクラブ』
『おいで、アラスカ!』
『オラウータンに会いたい』

中学生の部
『with you』
『アーニャは、きっと来る』
『牧野富太郎:日本植物学の父』

高等学校の部
『水を縫う』
『兄の名は、ジェシカ』
『科学者になりたい君へ』

ですってよ?!文学学んでいながら読書をあまりしていない私では全部知りませんでした。でも、タイトルだけで全部面白そう。
大体の方向性がタイトルで分かるようになっているんですね。

ということで、私は!
この夏、全部読もうと思っています。
何故大量に発行されているはずの図書の中からこの本たちが選ばれたのか、これをどのように読んでほしいのか、など考えながら読んでみたいと思います。

正直、当時は課題図書の本を読みたくなかった記憶があります。
だって、どれも面白くなさそうなんだもん。
子供向けーって感じして馬鹿にされてる気がしたし、それより自分が好きな本の紹介をした方がずっと楽しい!読んでほしいもん!
と、推しの布教に努めるオタクなら同じことを思ったのではないのでしょうか。
でも、やっぱりこういう課題の本を読むことで自分では手に取らない話、世界に触れることが出来るわけです。
その素晴らしさには気づくことが出来ないのでしょう。
あの頃の私には無理なことだった。
だけど、とても素敵なことなんです。

だから、私が率先して読んでみようと思います。
子どもたちに迷惑にならないように早めに読もう……借りたいのに借りれないなんてことになったら宿題できませんものね。

そして、仲のいい小学生の課題を手伝ってみようかな。
もしくは、何かそういうお手伝いを求めている人に手を差し出すことが出来るかもしれませんね。お仕事になるかも?ココナラとかで?
どうなんでしょう、宿題代行ではなく、ただ一緒に考えの方向性をまとめて、書き方を教えてあげる。本の読み方、考えの捉え方を伝えることが出来たらきっと良い読書感想文になると思います。
そして、それは賞のためではなく、個人の心の育みに繋がります。

世界に縛られないように、本は読むのです。
目の前の、学校なんて狭い場所に閉じ込められないように、いろんな勉強をするんです。だけど、そんなこと分かるのは当事者から抜けてからなんですよね。

私たちは今しか見れない。

ところでこの下の記事は、中学二年生の時に書いたものです。

文章を書くっていったい何なんだろうなぁ。
奥が深すぎて何も見えないよ。

とにかく、青少年じゃなくなっちゃったけど青少年読書感想文全国コンクールの課題図書が読みたいんだっ!
あわよくば、それで天下を取りたい。
要は現実逃避じゃっ!レポートの波におぼれますので、ご注意ください。

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