添削杯カバレッジライター

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ヴィンテージの後日譚

text by 武漢 0.序8月27日午前零時、禁止制限告知をチェックした全てのヴィンテージ・プレイヤーが眠気を吹き飛ばされた。 2021年6月の登場以来ヴィンテージを支配し続けた《ウルザの物語/Urza's Saga》(以下、サーガ)。 2024年6月に誕生するや早速大暴れした《苛立たしいガラクタ/Vexing Bauble》(以下、ガラクタ)。 現ヴィンテージを律する2枚が共に制限指定を受けたのである。 本稿は、制限改定による影響について次の要領により考察する。

    • 大阪遠征民向けのご飯・観光ガイド

      (text by クッキー&添削杯スタッフ) はじめにまいど! 来る2024年9月22日に、添削杯vol8が大阪で開かれます。 大会をより楽しんでもらうために、参加者向けに以前から書きたかった大阪のご飯リストを寄稿することになりました。 大阪遠征の際の参考にしてもらえたら嬉しいです。 気になったお店はぜひ行ってみて欲しいですが、三連休の中日なので入れるかどうかは保証しません。悪しからず。 1.大阪駅エリア言わずと知れたハブ駅。 会場までの中継地点にこちらを選ぶ方も多い

      • 添削杯Vol.8 賞品・スポンサー様紹介

        前文と謝辞添削杯Vol.8の開催に向けて、前回に引き続き色々な賞品をご提供いただけることになりました。重ねて御礼申し上げます。 当記事では、賞品をご提供いただいた方々のお名前とその内容を紹介いたします。ここで掲載した賞品は、添削杯Vol.8大会当日に参加者の皆様に配布させていただく予定です。当日をお楽しみにお待ちください。 尚、賞品決定方法など、詳細は現在検討中です。決定次第改めて告知いたします。 (以下、五十音順に掲載) 兄邪様《Hypnotic Specter》

        • マジック・ザ・ギャザリング ヴィンテージ大会「添削杯Vol.8」

          多数の参加者と多くのご支援を受けて、盛況のうちに終えることのできました添削杯Vol.7。あれから丁度1年、再びリアル添削杯を開催する運びとなりました。 「添削杯Vol.8」と題した今大会の開催地は「大阪」です。 5世紀の昔より日本の経済、政治の中心地として栄えたこの場所は、まさにヴィンテージの地。東西南北津々浦々から、たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。 大会概要(ファクトシート)■大会名 テーブルトップ ヴィンテージ大会「添削杯Vol.8」 ■開催日時 20

        ヴィンテージの後日譚

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        • 添削杯カバレージ
          18本

        記事

          限築杯Vol.4 観戦記事 決勝戦 tachibana vs Gwendlyn ~最後の闘い~

          text by ふみ 「ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築」のプレミアイベントが開催されたのは過去に1度のみ、2010年のプロツアーサンファンである。 同大会で優勝したのは殿堂プレイヤー、Paulo Vitor Damo da Rosaで、その際に使用されたのが青赤緑ターボランド。《水蓮のコブラ》が生み出す爆発的なマナを糧に、《精神を刻む者、ジェイス》《ムル・ダヤの巫女》という二大4マナスペル、フィニッシャーたる《ゼンディカーの報復者》へと繋げるという王者のデッ

          限築杯Vol.4 観戦記事 決勝戦 tachibana vs Gwendlyn ~最後の闘い~

          限築杯Vol.4 参加者全デッキリスト

          4oung8yro666demoniccabbatsuchaybeshconbuCookieGwendlynharuMaomaruMatsuneMister Lotusrustaltachibanaキチくとぅるふとりにくなごみんにっさんぴろなが

          限築杯Vol.4 参加者全デッキリスト

          限築杯Vol.4 観戦記事 ROUND1 キチ vs Mister Lotus ~冒険の開幕~

          text by ふみ 「ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築」、この言葉を聞いてどのようなイメージを思い浮かべるだろうか。 ゼンディカーに住まう者たちは、未知なる土地へ「上陸」し経験値を貯めて「レベルアップ」と、私たちが慣れ親しんだ冒険譚を体現しているようで、とって非常に親しみやすい存在だ。取り分けそこに住まうコー族、中でも《石鍛冶の神秘家》は今でも各フォーマットをまたにかけて最前線で戦い続けていることは今更触れるまでもない。 一方で希望に満ち溢れた冒険には困難

          限築杯Vol.4 観戦記事 ROUND1 キチ vs Mister Lotus ~冒険の開幕~

          第四回限築杯(ゼンディカー=エルドラージブロック構築)環境デッキ紹介

          序文  皆さん、MTGを代表するカードといえば、どんなカードを思い浮かべますか?  おそらく、真っ先に名前が上がるカードは《Black Lotus》でしょう。  MTGのシンボルともいえるカードで、おそらくMTGをプレイしてないプレイヤーでも、カードゲームプレイヤーであれば、多くの方に存在を知られるほどの有名なカードではないでしょうか。  今回注目したいのは、それと同じくらいの知名度があるであろうこのカード、通称『神ジェイス』こと《精神を刻む者、ジェイス》です。  

          第四回限築杯(ゼンディカー=エルドラージブロック構築)環境デッキ紹介

          マジック・ザ・ギャザリング オンライン大会 「限築杯 Vol.4」カバレージ

           今回で四回目となるブロック構築イベント「限築杯」。  ここまでの三回は「インベイジョンブロック構築」「ウルザブロック構築」と古の旧枠ブロックでの開催でしたが、今回はモダン範囲内エキスパンション「ゼンディカー・エルドラージ覚醒」ブロック構築での開催となります!  『上陸』による速攻、《精神を刻む者、ジェイス》によるコントロール、「エルドラージ・クリーチャー」をフィニッシュに据えたランプデッキなど多様なゲームレンジのデッキが存在する環境なので、どういうメタゲームになるのか始まる

          マジック・ザ・ギャザリング オンライン大会 「限築杯 Vol.4」カバレージ

          添削牌告知ページ

          大会概要1.開催日時/場所  2024年1月7日(日)12時開催となります  なお連絡事項や質問受付として添削牌イベント用Discordサーバーを使用します。  事前にDiscordアカウントの作成、および下記サーバーの登録をお願いします。 2.使用するツール  無料アプリゲーム「雀魂」およびそのゲーム内の「大会」機能を用いて行います。 3.ルール 予選は四人東風戦/決勝は半荘戦で行います。 喰い断:有効 赤ドラ:3赤 長考時間:5+20秒 となります。 4.

          添削杯Vol.7 メタゲームブレークダウン

          今回も大会前に、武漢氏に現状のヴィンテージ環境の解説記事を作成、寄稿いただいた。 折角なので、同記事内において氏が分類されたデッキタイプの種類に従って、添削杯Vol.7のメタゲームを紐解いてみよう。早速だが結果は以下のようになった。 まずパッと目を引くのは「Tinker」の多さ。だがこれには少しからくりがあり、エスパー(白青黒)・ジェスカイ(白青赤)・ディミーア(青黒)などが混合されて計上されているという点がある。ヴィンテージは1枚のカードが強力であるが故に、デッキの大部

          添削杯Vol.7 メタゲームブレークダウン

          添削杯 Vol.7 観戦記事 決勝戦 戦闘民族 vs にょっき ~セブンステップ~

          text by ふみ 2020年5月4日、とある一人の男の思い付きで開催された「添削杯」。当時はまだ広がっていなかった「ビデオ通話によるオンライン対戦」を行って、ヴィンテージの大会を開催してしまおうという試みだ。 大きな大会が次々と中止になり、世の中が閉塞感にさいなまれ、人々がストレスを抱えている。それを少しでも発散できればと思い、そして誰に相談するでもなくぶち上げた無謀ともいえる企画は、色々な人の助けを受け、一段また一段とその階段を上っていく。 少しでも勝手知ったる対

          添削杯 Vol.7 観戦記事 決勝戦 戦闘民族 vs にょっき ~セブンステップ~

          添削杯Vol.7 観戦記事 準決勝 戦闘民族 vs nicofromtokyo ~プランニング~

          text by ティル オンライン・プレイとテーブルトップ・プレイ、その違いは何だろう。 使うカードも変わらない、行うゲームも変わらない。プレイヤーも同じなのだ。 しかし、本大会は確かにオンラインにはない何かがあった。 それは開始時間になっても席に現れない戦闘民族だったり。 それをみて、「不戦勝でもよいですよ」と笑顔でおどけるnicofromtokyoだったり。 2人が席に着いたのを見届けて声をかけるジャッジだったり。 「スイス上位の戦闘民族さんが先攻後攻を決めて

          添削杯Vol.7 観戦記事 準決勝 戦闘民族 vs nicofromtokyo ~プランニング~

          添削杯 Vol.7 観戦記事 ROUND5 revenantkioku vs うっちー ~指輪に抗う冴えたやり方~

          text by ふみ 「64人参加という理想的な大会はここまで順調に進んでいます」 ROUND5の試合開始前にヘッドジャッジのアナウンスが響く。 理想的な進行……それはすなわち、引き分けや勝ち負けの数によるマッチングなどによる紛れが生じにくいということであり、即ち4連勝を果たした上位4名のプレイヤーは、ここからは2回のID(:合意の上での引き分け)を選択することで、ほぼ間違いなく決勝トーナメント進出を決めたということだ。 それはイコール、3勝1敗で追うプレイヤーにとって

          添削杯 Vol.7 観戦記事 ROUND5 revenantkioku vs うっちー ~指輪に抗う冴えたやり方~

          添削杯Vol.7 観戦記事 ROUND4 nicofromtokyo vs kurara ~鏡が映すもの~

          text by ティル 古の強力なカードが跋扈する環境、ヴィンテージ そんなイメージを持たれていることもあるかもしれないが、新しいカードを柔軟に取り込んでいく進化する環境でもあるのだ。 こちらの記事でも紹介されているように、新しいカードが採用され、アーキタイプが生まれ、そして既存のデッキも進化していく。 そんなヴィンテージで、最新セットである「エルドレインの森」から《鏡に願いを/Beseech the Mirror》を持ち込み、自身の勝利を写してきたkurara。 「

          添削杯Vol.7 観戦記事 ROUND4 nicofromtokyo vs kurara ~鏡が映すもの~

          添削杯Vol.7 観戦記事 ROUND2 U屋 vs 月見 ~悪魔の力と神の意志~

          text by ふみ 64人満員御礼の開催となった添削杯Vol.7。会場内の全ての椅子は使用され、並べられた机に所狭しと広げられるカードの山。試合が終われば「勝った」「負けた」と報告し合い、お互いの近況に笑い合う。 いつも見てきたはずの光景が、添削杯という冠になるとこうも新鮮に感じるのだろうか。今、間違いなくテーブルトップで大会が行われている。 そんな添削杯Vol.7。やはり勝利は嬉しく、敗北は悔しいものだ。そんな嬉しい気持ちをまずは一つ手に入れた二人のプレイヤーをフィ

          添削杯Vol.7 観戦記事 ROUND2 U屋 vs 月見 ~悪魔の力と神の意志~