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町内会の担い手減少問題こそシステムレベルの問題なのでは?

この街に越して10年になる。
「地域の一体感や親睦が維持できるなら」と町内会の活動に毎年協力してきた。
そんな中、202X年、コロナで町内会が管掌する行事や係る活動のほぼすべてが休止となった。
(写真:疫病退散オブジェ 高尾山・権現茶屋で22年4月撮影)

町内会活動の担い手が年々減りつつあり、構成する住人の高齢化がすすみつつあることは、コロナ禍前からいわれていた。

2023年、突然コロナが開けて、行事や活動も再開が決まった。いよいよ悠長に構えている状況ではなくなってきた。

町内会活動の担い手がいないのだ。

「コレクティブ・インパクト」という考え方があることを最近知った。うまいこと活用すると、個別の努力を超えて、新しい未来をつくることができるそうだ。

(引用:https://ssir-j.org


「相性がよさそう」、町内会の課題感にマッチする肌感があった。

なぜかかというと、現状をいい方向に向け、必要な変化を実現するためのリソースや権限を単独で持っているプレイヤーが町内会内に存在するとは思えないからだ。

「コレクティブ・インパクト」がどのような概念なのか、十全に理解しているかといえば怪しくなる。ただ、問題の所在を広角に利害関係者全体に広げて、システムに働きかけることにより、チェンジマネジメントを起こそうとする未来志向でポジティブな発想は自分にも理解できた。

つまり、町内会を取り巻く様々な課題、掲題した「町内会の担い手減少問題」についても、コミュニティ内に閉じた問題ではなく、より広範な主体を含むシステムレベルの問題なのではないか、という仮説が成り立つのではと。このように発想して、課題を深掘っていったり越境したり、ぐしゃぐしゃっと形を変えたりすると、何か見えてくるような気がするのだ。

(続く)

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