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東京在住。20代に海外留学を経験。 異文化を肌で知り、日本社会の曲直是非を考える機会と…

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東京在住。20代に海外留学を経験。 異文化を肌で知り、日本社会の曲直是非を考える機会と文化翻訳の視点を得る。 帰国後、外資系ITや国内金融機関を経て、現在はDXスタートアップにてPM業務に従事。 note では、コレクティブインパクトや地域社会の諸問題について綴る予定。

最近の記事

町内会、ヤカラと 斯く戦えり

若者に人気のこの街は、控えめに言っても、そうとうに芳ばしい。古着、雑貨屋から始まり、飲食店、酒場、ハコ等、遊び場には事欠かさず観光客を多様に吸い寄せる。シーズンを問わず商店街は観光客でごった返し、コロナ禍で観光業が打撃を受ける前は、観光客がスーツケースをひく姿を街の目貫き通りで見ない日はなかったと言っても過言ではないくらいだ。 さもありなん。こうした状況と人流をみて、一儲けしようとたくらむヤカラが現れる。 突如出現したのは、観光客を目当てに一儲けをたくらむ商店主が営む問題

    • 「大人の文化祭」でプライスレスな時間を過ごす

      若者に人気のこの街は、ご多分に漏れず、行事・祭事が多い。 夏の例大祭に続き、数年前から秋に盆踊りをやっており、僕の住むエリアの町内会でも、出店を出して、盆踊りに来場する地域の皆さんに飲食物を振舞っている。 例年、校庭にやぐらを立てて盆踊りを開催するほか、地域の大人たちが協力して出店を出す。 「秋に盆踊り」というのは少々違和感もあるが、近年の気候変動でこれは致し方なし。 令和の世ともなると、政府による労働政策のあおりを受けて、男女を問わず大人の大半は働いており、地域と接

      • LLM - API - Slack の構成で、LLMにAdoさんの歌い方について質問してみた

        僕:Adoさんという日本の歌手を知っていますか?新曲「唱(show)」では、「全土絢爛豪華」という歌詞を と歌い、「えも言われないAin't nobody stop」という歌詞では、 と歌うそうです。 仮に という歌詞の歌があるとして、Adoさんを真似して歌う場合、どういう風に歌えばよいか僕にアドバイスいただけませんか?これが正解と考える歌い方を「」で表現してください。 LLM:Adoさんの特徴的な歌唱法は、言葉の各部分を伸ばしたり、抑揚を付けたり、滑らかなメロディ

        • 2023例大祭が終了、その裏側で

          夏の例大祭が終わった。 僕が住む街のこの式典は地域の氏神社を軸に神輿台車を巡行するという華麗なもので、規模でいっても、1962年に施行されたいわゆる住居表示法でいう4地区が合同で行うという、ちょっとしたものだ。 しかも今年2023年は本祭りにあたる。人だけでなく、馬も出る。 神輿をバトンのように町内会間で担ぎ渡していく奉納巡幸が見せ場の一つで、わが町内会としてはこの神輿の担ぎ手確保が毎回の課題となる。 地域の祭りの人だしや支援も町内会の大切な活動の一つ。 しかしながら

        町内会、ヤカラと 斯く戦えり

          この街では若者が周辺に追いやられ、転出を余儀なくされている

          僕が住むこの街は都内でも若者に人気のある街で、20代後半〜30代後半の人口が最も多い。少し都心に足を延ばせば、資本と産業の集積があり仕事も多い。若者カラーが支配的な街であり、街そのものに遊ぶところも・楽しみも豊富に存ずる。 街に若者自体が居ない地方とは対極な、地元を離れた若者の受け皿となっている街、といっても過言ではないだろう。 「町内会の担い手問題」の考察から「コレクティブ・インパクト」を紐解いた話を前回書いたが、ここ数年の識者の評価によると※、それはエクイティの問題を

          この街では若者が周辺に追いやられ、転出を余儀なくされている

          町内会の担い手減少問題こそシステムレベルの問題なのでは?

          この街に越して10年になる。 「地域の一体感や親睦が維持できるなら」と町内会の活動に毎年協力してきた。 そんな中、202X年、コロナで町内会が管掌する行事や係る活動のほぼすべてが休止となった。 (写真:疫病退散オブジェ 高尾山・権現茶屋で22年4月撮影) 町内会活動の担い手が年々減りつつあり、構成する住人の高齢化がすすみつつあることは、コロナ禍前からいわれていた。 2023年、突然コロナが開けて、行事や活動も再開が決まった。いよいよ悠長に構えている状況ではなくなってきた。

          町内会の担い手減少問題こそシステムレベルの問題なのでは?