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自賠責診断書の書き方

はじめに

☆この記事は医師、歯科医師、医学生、研修医、医師事務作業補助者向けの記事です☆

救急科や整形外科で一番多く記載する自動車損害賠償責任診断書、略して自賠責診断書。

月単位で発行するもので、医師が記載した診断書と明細書を保険会社に送り治療費の請求をします。
ただし入院期間が1ヶ月を超える場合は退院後に治療内容を1枚の診断書にまとめて記載します。(病院事務的に入院から退院まで時の明細書はまとめて1枚となるため)

ちなみに自動車・自転車事故が原因についての記載がほとんどですが、稀にペット保険には入れている方のペット関連の事故(犬に襲われ転倒した)などもあります。

様式はこんな感じです。

自賠責診断書

上から順に見ていきましょう。

傷病者

ここでは患者の基本情報を記載します。

傷病名

今回の事故で負った傷病名を記載します。計5箇所記載する枠がありますが、病名が6つ以上ありまとまらない場合は、一つの枠に複数病名記載することも可能です。ただし、入院・通院加療中に新たに発覚した傷病名は他の傷病名とは違う枠に書きましょう。

治療開始日

基本的には記載する病院で初めて診察を行なった日です。傷病名が後から新たに追加された場合は、疑いのため検査を行なった日が治療開始日となります。
※注意※ 深夜に救急科初診されており、治療開始日が曖昧な場合は明細書(レセプト)に記載されている初診料をとった日と同日になるため事務に確認しましょう。

治癒または治癒見込み日

治癒判断された場合のみ記載します。基本的に治療途中であれば記載不要(空欄)です。

受傷日

患者が受傷した日つまり事故日を記載します。

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