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ウェルビーイングって結局なんだろう?幸せに働くための条件とは?(後編)

目にする機会が多くなったけれど、ふわっとしていて具体的なイメージが浮かびづらい「ウェルビーイング」という言葉について考えるこの連載。

「ウェルビーイングって一体なんだろう?」という疑問から始まり、中編では企業が「ウェルビーイング」に取り組むべき理由や、具体的にどのような施策を行えば良いのかを考えました。

最終回の今回は、cotreeが会社として実践しているウェルビーイング施策と「メンタル・ウェルビーイング」を実現するための今後の展開についてお伝えします。

前編中編はこちら>


cotreeが社内で実践する「ウェルビーイング」施策


――様々な企業の「メンタル・ウェルビーイング」の実現をサポートしているcotreeが、自社の従業員に対して行っている施策を教えてください。

西岡:まず、従業員のこころの健康を維持する直接的な取り組みとして「カウンセリング支援制度」※を行っています。従業員のカウンセリング料金を毎月1万円まで会社負担する補助制度で、外部のカウンセリングを受けることにより社内では話しづらい悩みを解消する機会を勧めています。

※カウンセラーとの二重関係の禁止により自社サービスは利用できないため、外部サービスの利用を促進しています

また、ウェルビーイングの観点では2つの視点で取り組んでいます。
1つ目は、従業員それぞれが働き方を柔軟に決められること。フルリモートワークやフレックス勤務を採用しているため、雇用形態を問わず場所や時間の自由度が高い働き方をしてもらっています。また、福利厚生として「Resort Worx」を導入(※2024年6月時点)しているので、気分転換を兼ねたワーケーションもできます。

2つ目の視点は、女性の働き方について真剣に考えていることです。現在cotreeの従業員の7割ほどが女性で、さらにライフイベントの変化が起きやすい20代後半〜30代が中心です。従業員それぞれが仕事もプライベートも諦めることなくウェルビーイングな状態でいられるよう、これからも制度や補助を充実させていきます。

この2つの視点を軸に置きながら、「メンタル・ウェルビーイング」を外向けのキャンペーンではなくまずは自分たちで体現することを大事にしています。

石髙:私は、働く上での「メンタル・ウェルビーイング」の実現に欠かせないのは、心理的安全性の確保だと思います。
cotreeはフルリモートワークのため従業員同士が顔を合わせる機会が少ないので、オンラインの環境でも業務上のちょっとした気になることや体調について共有できるような心理的安全性の確保は、ウェルビーイングな状態の実現にとても重要です。
例えば幅広い情報を共有できるように、チームアシスタントツール「colla」を活用して従業員がランダムに質問に答えることで、その人の意外な一面を見つけたり共通点が見つかったりして会話が盛り上がることがあります。「colla」の回答をきっかけに会議前のアイスブレイクがしやすくなることもありますね。仕事仲間としての面だけでなく、一個人の面も見せられる関係性作りはやはり重要です。

とはいえ個人的には、同じ目的を持って仕事のプロジェクトを進めることが最も距離が縮まる瞬間だと感じています。例えば稼働の10%程度をチームを超えた協働プロジェクトに使えるなどすると、より良くなるかもしれません。

「colla」以外にも、勤怠連絡と共に前日の出来事や良かったことを共有

|cotreeが目指す「メンタル・ウェルビーイング」の未来

――cotreeが自社で行うウェルビーイング施策について、今後の展開として考えていることは?

西岡:正解の施策はないと思うので、これからも新しい施策を積極的に取り入れていきたいと思っています。
カウンセリングを中心とした事業を展開しているので、「メンタル・ウェルビーイング」に対して当事者意識が強い人材が集まっているため、従業員それぞれの考えや会社の取り組みについての発信にも力を入れていきたいと考えています。

cotreeは経済合理性と社会貢献性のバランスが取れているのが強みです。
そのバランスを活かしながら社内外で「メンタル・ウェルビーイング」の実現を広げていきたいですね。

――社外の「メンタル・ウェルビーイング」を支援する「cotree for Biz」の今後の展開は?

石髙:JMDCグループ各社と連携することにより、企業のメンタルケア対策を総合的に支援できるようになってきたので、企業がさらに本質的に従業員の課題に向き合えるサービスを展開し続けたいと考えています。カウンセリングだけでなく、ハラスメント窓口やリワーク(復職)プログラムもぜひ活用いただきたいです。
主軸であるカウンセリングも、外国語対応や緊急時の対応など、活用場面の幅を広げていきたいですね。

西岡:「メンタル・ウェルビーイング」を実現するために、数値で表しづらい定性的な企業課題を経営者が正しく把握できるようにサポートしていきたいと考えています。
これが実現できれば、メンタル不調をケア・予防する「メンタル・ウェルネス」だけでなく、心の安定や幸福も含めた「メンタル・ウェルビーイング」に繋がるでしょう。
具体的には、制度や補助を用意するだけでなく、組織に合った施策を続けられるようPDCAを回せる状態を作るなどです。
様々なヘルスケアサービスを提供するJMDCグループとしてシナジーを生み出せれば、本質的な「メンタル・ウェルビーイング」が実現できると確信しています。


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