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ウェルビーイングって結局なんだろう?幸せに働くための条件とは?(中編)

目にする機会が多くなったけれど、ふわっとしていて具体的なイメージが浮かびづらい「ウェルビーイング」という言葉について考えるこの連載。
前回は、ウェルビーイングって一体なんだろう?という疑問から始まり、働き方や生活を通じたウェルビーイングの捉え方について話しました。

今回は、企業が「ウェルビーイング」に取り組むべき理由や、具体的にどのような施策を行えば良いのかを考えていきます。

前編はこちら>


企業がウェルビーイングに取り組むべき理由って?

――企業がウェルビーイングに取り組むべき理由はどこにあるでしょうか?

石髙:まずひとつ挙げられるのは、企業のブランディングに寄与するという理由です。
ウェルビーイングをテーマにした取り組みは、新たな視点の社会問題の解決方法としてSDGsやESG、健康経営に関連するのでメディアから発信されやすくなってきました。
そうしてメディアで注目されると、必然的に求職者や取引先などから選ばれやすい会社になっていきます。

また、ふたつ目に挙げられる理由は、管理職の工数削減です。
出社と在宅を織り交ぜたハイブリッド勤務などの就業環境や世代間の価値観の変化により、管理職に求められる役割が広がり、負荷が高くなっているといわれています。
管理職の工数削減の観点で対策を行っていくことは、管理職やその部下の心身の健康やエンゲージメントに大きな影響があると考えます。

西岡:前編でお話しした通り、日本の現状を考えると、ウェルビーイングと向き合わざるをえないタイミングになってきていると私は思います。
日本全体のウェルビーイングと向き合うには、まずは身近な組織、一企業から行動する必要があるでしょう。

――幅広い意味を持つウェルビーイングですが、企業はまず何から始めたら良いでしょうか?

西岡:まずは今いるメンバーの状態を把握し、企業がおかれている現状をクリアにすることが必要です。
そのためには、チームの成果だけを把握するのではなく、管理職がメンバーの今の気持ちや想いまでしっかり把握すると良いでしょう。
把握の仕方は、人事評価やストレスチェックなどの定量的な情報だけでなく、定性的な内容に目を向けてみてください。すると、メンバーの気持ちや想いに気づきやすくなると思います。
とはいえ、普段接しているメンバーを客観的に見ることは難しいもの。またメンバーにとっても、利害関係がある管理職には、気持ちや想いをストレートに伝えられないことの方が多いでしょう。

その場合、社外に頼ってみるのも手かもしれません。特に定性的な気持ちや想いについては、カウンセラーなどの傾聴のプロを活用することによって、メンバーの本音を引き出しやすくなります。
cotree for Bizが提供するカウンセリングも、メンバーと管理職、そして会社を繋ぐ役割として活用していただければと思います。

石髙:そうですね。積極的に社外と連携して取り組むと本質的な課題解決に繋がりやすくなると思います。また、本音を引き出しやすい環境づくりや効果的なセルフケアを学ぶ場として、社外の専門家による研修を行うのもおすすめです。

cotree for Bizが支援する「メンタル・ウェルビーイング」とは

――メンタルヘルスケアサービスを扱うcotreeが、企業のウェルビーイング施策に対して支援できることはなんでしょうか?

石髙:cotreeは創業から10年間、カウンセリングを中心としたメンタルヘルスケアサービスを提供しています。そのため、企業向けにもcotree for Bizを通じてこころの健康に特化した 「メンタル・ウェルビーイング」を支援しています。

cotree for Bizでは、従業員の皆さまの相談窓口として臨床心理士をはじめとする有資格者のカウンセラーやコーチが多く在籍しています。
オンラインで予約からカウンセリングまで完結するため、24時間365日対応可能です。
相談事があっても忙しい業務時間中に時間を作るのはなかなか難しく、後回しになってしまう方も多いかと思います。
その点で、いつでも・どこでも相談対応できることは大きなメリットとして、皆さまに喜んでいただいています。実際に、終業後~朝  (18~6時)の相談割合が約4割で、多くの方が業務外の時間にカウンセリングを利用しています。

また、業務の相談だけでなくプライベートを含めた生活全般を取り扱うなど、悩みを扱うカウンセリングから目標達成を目指すコーチングまで、個人の状態に合わせた相談ができるのも特徴です。「メンタル・ウェルビーイング」の実現には、業務とプライベートを完全に切り離すのではなく、上手く融合させていくことが理想です。

上司や人事担当者との1on1では、プライベートの問題について話しづらい方もいるでしょう。外部相談窓口であるカウンセリングであれば、業務とプライベートの垣根なく相談しやすくなります。

――「cotree for Biz」を活用して、「メンタル・ウェルビーイング」を実現した導入事例があれば教えてください。

石髙:退職や休職に至る前の高ストレス状態の方のケアだけでなく、すべての従業員がストレスを未然に予防し、よりよい職業生活を送るためのサービスとして、多くの企業さまにご活用いただいています。
例えば、対個人へのアプローチとしては、「キャリア相談窓口」として、仕事に関する悩みを自律的にケアすることや、今後の中長期的なキャリアに伴走する目的でご利用いただくケースがあります。
キャリア相談というと「転職」をイメージされる場合が多いですが、実際の利用ケースでは、業務やコミュニケーションにおけるちょっとした苦手意識を克服する時間として活用いただいたり、仕事と家庭・プライベートとの両立について考える時間として活用いただいたりと、自分自身や自身の決断への自己肯定感や納得感に繋がっているケースも多いです。

一方、対組織へのアプローチとしては、集団分析結果や組織課題に応じたメンタルヘルス研修を組み合わせてご提供するケースがあります。
個人・組織の状態の傾向や社内で感じられている課題をもとに、メンタルヘルスやヘルスケアの専門家からのインプットやワークショップ、1to1のご支援を合わせたフォローアップまで、従業員の皆さまが求める支援や行動変容のサポートを重視してご提供しています。

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