「文章は書かない」と言っている人の方が面白い本を書きそう
先日、昔から交流を続けている友人と渋谷で会い、会うといつもお互いの近況報告をしているのですが、その友人はアートをやっていて、ヨーロッパが出自で日本に通算20年近く住み……なんにせよ彼がこれまで歩んできた人生が面白い。
渋谷で家賃5万円の物件をある人から紹介されお店を開店。レーベルを立ち上げアジアの魑魅魍魎とした音楽家たちの音源を世に放ち、さまざまな表現活動を行なって、いつしか極貧生活へ陥り、そこで母国へ帰国しすったもんだがあって、相続の問題に巻き込まれ鬱になり、15年後、日本へと戻ってきて、ビザの関係で普通のアルバイトができず、日々暮らして……。
その彼の暮らしがびっくり仰天で、「絶対文章書いた方がいい!」とおすすめしているのですが、本人は「文章を書いて、関わってきた人に迷惑かけたくない」と謙虚。架空の話にして書いたらいいのにな、と、いつももどかしい気持ちになります。
これまで歩んできた人生が、他者にとってはとっても面白く読みたくなる人っているのですが、なかなか書くまでいかない人がたくさんいます。もったいないです!
ちょっとした工夫で文章は書けますよ。
なんだかそういう人にいつも私は魅かれて、時折会って話を聞いたりしています。
(そういう人たちと付き合ってばかりいるせいか、なかなか本が出せないでいます)
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