その日本語、外国人材に伝わっていない? その3:「記入してください」
日本で働く外国人材は204万人を超えています(出典:厚生労働省 令和5年10月末時点)。この記事では、普段職場や仕事で、よく使う言葉の中で、外国人材には伝わっていない可能性のある言葉を紹介していきます。
この記事は第3弾となります。
第1弾、第2弾の記事についてはこちら。
外国人材の日本語力の指標
英語のテストにTOEICや英検があるように、日本語にも日本語力を図る試験がいくつかあります。そのうち、受験者数が多い試験に、JLPT(HPはこちら)があります。JLPTはリーディングとリスニングで日本語力を図る試験となります。
N1が最も難しく、N5が最も易しいレベルの試験となります。
N1やN2は難易度が高く、所持している外国人材の割合も少ないため、職場や仕事ではいかにN5やN4レベルの言葉を多く用いるかが、外国人材とのコミュニケーションに大事になってきます。
今日の言葉:「記入してください」
「記入してください」という文ですが、よく使いますし、目にすることが多いですね。「記入」という単語はN2~N3レベルの単語となります。
中級レベルの学習者であれば問題ありませんが、
日本に来たばかりの初級学習者にとっては難しい単語となります。
何と言えば伝わりやすい?
外国人材とのコミュニケーションを想定して、なるべくN5、N4レベルの単語を使用して話をしましょう。
皆さんならどのように”やさしい日本語”へ変換しますか?
少しだけスクロールを止めて考えてみてください。
今回は以下の様に変換します。
変換例:「書いてください」※実際はふりがなを振りましょう
この文章は全てN5レベル(最も易しいレベル)の言葉で文章が作られています。そのため、理解できる可能性のある外国人材が非常に多くなります。
ただし、やさしい日本語への変換に正解はありません。もし、「もっといい変換あるよ!」という方はコメントに記載いただけるとありがたいです!
以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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