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アラフォーの地方移住記録④フリーランスが抱くふわふわ「ふあん」と、それをやわらげてくれるもの。

はてさて、前回、ものすごく安定していた定職(公務員)だった時に覚えていた不安について書きましたが、ではフリーランスになった今、そのフアンふあん(ひらがなで書くと可愛いですね・・)がどうなったかについて書こうと思います。

結果的に、「人生の行き詰まり」「このまま年取っていく閉塞感」というのは、綺麗さっぱりなくなりました。
全体的に、生活にたいする満足度もかなり上がったと思います。
(どういうところがよくなったのかはまた今度かきます)

けれど、もちろん、ほんの時々ですが「ふあん」が「ふあふあ」やってくることもあります。
前とは違うタイプのふあんです。

一番大きいのは、やっぱり「このまま将来やっていけるのかなあ」「突然収入がとだえたらどうしよう・・」というものです。公務員だった時にくらべると、かなり具体的になってますよね。
逆にいうと、漠然とした存在不安は抱かなくなりました。

とくに、パンデミックが始まった時には一度不安が到来。日本全体の景気が下がって、仕事の件数も減ったのがきっかけでした。

これは、もちろん私にかぎらず、まわりのフリーランスの人々の多くが影響を受けてました。フォトグラファーの人、ヨガの先生、カフェのオーナー・・・。なのである意味では「みんなこまってる」ので不必要にうろたえなくてよかったかもしれません。
「こんな時もあるよね」とか話せたのと、「仕事ないって、暇って、いいねえ~」などと思わぬ恩恵も感じたりしました。畑を始める人も多かったです。

これは、けっこう具体的な例ですね。

もうちょっと漠然とした「ふあん」だと、年齢のことがあります。これから年を取っていくうちに、自分の能力は落ちてしまわないか? その結果として仕事が減らないか? 落ちなくても日本はまだまだ年齢バイアスが大きな社会なので、仕事先がかぎられてしまないだろうか? といったところでしょうか。

公務員や、安定した企業につとめていれば、ふつうは定年まで毎月コンスタントな収入が保証されてます。会社で働くのに向いている人は、経済面をみれば、いい選択ですよね。でも自営業だと、将来は、ぜんぜん、見通せません。

ただ、みとおせないからこそ、自分が今やるべきことに集中できるのは、いいことだとも思います。抽象的なよく分からない不安をおぼえている隙間ができないといいますか・・。

「安心感」でつつんでくれるもの

それから、このフリーランスの不安をやわらげる要素もいくつかあります。
一つは、まわりに同じ様な自営業の友達がいること。移住者は、自営が多いので、友達の輪は、かなりフリーランス率が高いです。みんな、定年までの給料保証はないです。みんなそういう状況だと、なんか安心です。
ふあんってたぶん、人と自分が違っているときに、抱きやすいのかなあとも思います。

あとは、生活費の安さです。
田舎は、家賃がやすくて、わたしもひと月十万以下で暮らしてます。十万円だけ稼げばなんとかやっているけので「まあ、なんとかなるよね」のハードルが低くなってます。
それと、公務員だったときも、「いつか辞めるかも??」となんとなく思っていたので、けっこう節約して、何年か生きていける分の貯金はしておきました。

「だれかたすけてくれるだろう」というネットワークがあることも大きいです。なぜか移住先は世話好きの人が多くて、空き家を持っている人もチラホラ。本当にいざとなったときは、だれかが救いの手をのばしてくれるのでは?となんとなく感じてます。
(すくなくとも、相談にはのってくれそう)

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