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20代のうちはぼんやりで良いと思う

このところ20代若手と1ON1をする機会も多く、
目標設定などコーチングじみたことをやっています。

そういえば自分はどうだったかな?と思い出し、
すこし自分語りをさせていただきます。

結論としては、まぁぼんやりでもなにかしら自分を形成する軸があれば
社会人としてもクリエイターとしてもなんとかなるものだと思っています。

いまの私の軸は、
「身の回りの家族や仲間と楽しくクリエイティブできること」
なので、
どういう業界でも立場でも楽しく仕事をしています。

私はもともと、とあるゲームのオープニング映像に感動して
映像業界を志し、紆余曲折あってアニメ業界に新卒で飛び込みました。

私の20代の目標はものすごく漠然としていて、
将来ハリウッドで有名なCGデザイナーになりたい!
と思っていて、
なぜか、
日本よりもスケールの大きい仕事ができそうで、日本よりもお金が稼げそう
有名になれば、仕事の方から舞い込んできそう!
という謎の思い込みが理由でした。

それを言葉にして周囲に伝えていたら、
ハリウッド帰りのクリエイターの方に引き合わせてもらえたので
うきうきしながら当時の仕事や自主制作をもって話に行ってみたら、
見事にフルボッコでした。

当時マジで意味が分からないとだいぶ落ち込みましたが、
振り返ってみると、
このふんわりした謎に大きい目標や、それを恥ずかしげもなく周囲に語って見事にフルボッコにしてもらえたこと自体に価値があったな、と感じます。

20代の若手と話をしていると「目標がない」「目指すものがない」みたいな言葉を良く耳にするんですが、話をじっくり聞いてみると、やっぱりきっかけだったり、ぼんやりでも目標は必ずあるものですね。

ふわっとしていたり、ご自身からしたら些細に感じておられたりしてますが、
そういうものを「言葉にして」前に向いて進むだけでも価値があるもので、
自分というものを形成していくのには必要なことのように思います。

「わかりやすいキレイな目標」「センスのよい優れた目標」でないとだめだ
みたいな、どうにもプレッシャーの多い世の中なので、
言葉にし辛いのかもしれません。

あのときふわっとしている目標もちゃんと聞いてくれていた先輩方には
いまもなお感謝しています。

今の私はその先輩側の立場なので、
身の回りの二十代クリエイティブ仲間にそんな寄与ができたらいいな、と
当時の思い出を、改めて噛みしめております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
もしもなにかのきっかけになったり、感想を抱いていただけたら嬉しいです。

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