こたまる

クリエィティブ業界でマネージメントを生業にしている人です。 経験やインプットを言語化…

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クリエィティブ業界でマネージメントを生業にしている人です。 経験やインプットを言語化する訓練としてnoteはじめました。 日々、反省と学びの連続ですが、 クリエイティブ業界 × マネージメント の視点で考えたことが 少しでも誰かのためになったらいいなと思っています。

最近の記事

組織のポジティブ病に向き合う

「いまうちは人も居ないし予算は無いけどイイモノを作ろうぜ!」 「大変な状態だけど、何ができるかをまずはポジティブに考えよう!」 わりとよく耳にしたり口にしたりするのではないでしょうか。 思想や感情だけが先行していると組織はポジティブ病におちいります。 ポジティブ病について【ポジティブ病】を一言でいうと 計画性がなく前向きな思想だけで満たされた自己責任論に満たされた状態 と定義します。思い当たりませんか?大なり小なりありますよね。 私は職位としては評価をすることも多く

    • 社会人クリエイターの為の修正フィードバックがより伝わるテクニック

      制作物へのフィードバック(以降FB)は難しいですよね。私もなかなか伝わらず沢山苦しみました。結局は「ええいもう自分でやってしまえ」となって徹夜になることもありました。 ただ、それも規模が大きくなると限界があるので、ある程度体系立ててまとめてみようと思います。同じように苦しんでいる方の役に立てたら嬉しいです。 そもそもお互い認知スタイルが異なることを理解する 認知特性という言葉をご存知でしょうか。 認知特性は個々の人が物事をどのように記憶し、理解し、表現しやすいか、という

      • 目標設定の落とし穴と裏事情

        目標設定について、先に知っておくとちょっと得をする、クリエイティブ業界の上司側からは直接は伝えずらい裏事情まとめました。 目標設定は難しいですよね。組織全体の目標に完全に合わせるべきか、それとも全く関係なく自分の目標を追求すべきか。私の答えはどちらもNGです。 重要なのは、自分が心から受け入れられる、ちょうど良いバランスを見つけることだと思っています。これは、自分と周囲が共にみんなが成果を上げるための必要なテクニックです。 プレイングマネージャーは組織にとって都合の良い

        • 信頼は実績の積み重ね

          「地位は人をつくる」というコトワザがありますが、地位に就いただけでは人はつくられません。結論から言うと就いた地位に応じた義務や責任を日々真摯に受け止めていくうちに、実績が積み重なって信頼となり、人格が人となっていくものだと私は考えています。 「信頼は実績の積み重ね」 これは、10年以上前に私が尊敬している先輩から教わったことで、たった一言でしたが今もずっと活きています。 クリエイティブ業界にかかわらず、PJTチーム内において「〇〇リーダーを任せる!」といって段階踏まずにO

        組織のポジティブ病に向き合う

          社会人クリエイターの為の目標の合意形成

          頑張っているのに評価されなかったり、メンバーの立てた目標が組織と噛み合っていなくて、評価が困難だったりすることは無いでしょうか。多くの場合は目標を立てた時点で、合意形成が出来ていないからです。 目標設定は、SMARTの法則と「状態目標」「結果目標」「行動目標」の3つを使い分けて評価者とゴール設定を行いその合意形成ができれば、大体なんとかなります。 今回は、そのうちの目標の合意形成についてクリエイティブ業界の視点を加味した考え方やステップをまとめてみました。 大枠の価値観

          社会人クリエイターの為の目標の合意形成

          社会人クリエイターの為の「状態目標」「結果目標」「行動目標」

          目標設定を行う際、目標をどう立てたら良い困ったことは無いでしょうか。 目標設定は、SMARTの法則と「状態目標」「結果目標」「行動目標」の3つを使い分けて評価者とゴール設定を行いその合意形成ができれば、大体なんとかなります。今回は、そのうちの目標設定についてクリエイティブ業界の視点を加味して説明をまとめてみました。 状態目標、結果目標、行動目標の違い状態目標 (State Goal) ある特定の状態や状況を達成することを目指す目標です。多少漠然としても良いのですが、他者

          社会人クリエイターの為の「状態目標」「結果目標」「行動目標」

          社会人クリエイターの為の目標設定の方法

          目標設定は、SMARTの法則と「状態目標」「結果目標」「行動目標」の3つを使い分けて評価者とゴール設定を行いその合意形成ができれば、大体なんとかなります。今回は、そのうちのSMARTの法則についてクリエイティブ業界の視点を加味した説明をまとめてみました。 SMART法則は効果的な目標設定のための方法です。 Sは具体的(Specific)目標を明確に定義します。 Mは測定可能(Measurable)目標の達成度を数値で示せるようにします。 Aは達成可能(Achievable

          社会人クリエイターの為の目標設定の方法

          視座はキャリアの初期段階でいっきに上げたほうが良い

          視座を上げるって何?って感じた方は良かったら記事を見ていってください。キャリアの初期段階でどこまでいっきに視座を上げられるかが将来の成功に繋がります。若手の方を話をしていて意外にピンと来ない方が多かったので記事にまとめてみました。 端的に言えば視座を上げるとは、物事を俯瞰的に捉えることで、ビジネスシーンでの意思決定や問題解決に役立ちます。制作現場に置き換えたとすると、アセット制作業務の担当者の上流工程の視点ということになります。リーダークラスであれば、プロジェクト全体の視点

          視座はキャリアの初期段階でいっきに上げたほうが良い

          AIと協力して問題解決が出来たらいいな

          自分も参加して議論を繰り返せる、ChatGPT4のプロンプトを考えてみました。 そこらのテンプレートのようなWeb記事を眺めるだけよりは、わりと有益な議論や学びがあるので、よかったら試してみてください。 はじめに プライベートでも仕事でも誰かにふわっと話をしてみて、気の済むまで会話をしたいことってありますよね。でもなかなか相手が居なかったり、さすがに相手を選ぶ話題だったりすると、一人で悶々としちゃうものです。 そんなときに、議論に付き合ってくれるプロンプトを作れないかな

          AIと協力して問題解決が出来たらいいな

          リスキリングそのものには意味がない

          はじめに 結論から言うと、リスキリングは手段でしかなく、個人の観点で言えばやりたいことや目的が無いのなら焦らないで良いと思っています。目的を見つけるほうが先です。 ただ逆に、ふわっとでも目的があるのなら、世間の風潮としても周囲を焚きつける大義名分になるので実行しやすくなっているのでチャンスです。 大事なのは目的を明確にしてからリスキリングを進めることと、モチベーションを上げて学びを維持するためには、環境から変えると学びを続けられる。ということです。 本当にリスキリング

          リスキリングそのものには意味がない

          AIと協力して仕事が捗らないかな実験

          はじめにトライペルソナ・シンセシスについて 私はスマートフォンゲーム業界でクリエイティブに特化したプロジェクトマネージャーをしています。この記事では、AIを活用するための私が自身に課した練習課題として仕上げたChatGPT4上での、議論を人間とAIが協力する架空のフレームワークのアイデアについて紹介しています。もちろん、まだ実証されているものではないので、鵜呑みにはしないでいただきたいです。 ただ、3つの人格をAIの得意分野に絞ることで発展できるの可能性が高いことを述べた

          AIと協力して仕事が捗らないかな実験

          役割名に囚われず、柔軟な視点でチームを引っ張る方法

          クリエイティブ業界の指揮監督において、業務分担で重要なのは、役割名や役職名ではなく、見ている視点で明確に分担することです。定義や業務内容はそれについてくるタスクです。 また、「良く話せて、リーダーシップのある人物がとりあえずチームを牽引することができればなんとかなる」とだけ考えているような組織が多く感じます。それは最低限のヒューマンスキルであって、その業務領域が担当できることの証明にはならないものです。 他方で、その理屈はわかっていても、そもそもチームや組織を牽引できる人

          役割名に囚われず、柔軟な視点でチームを引っ張る方法

          クリエイティブ業務管理に重要な3つの視点

          クリエイティブ業務の管理について【ディレクション】と【マネージメント】【リーダーシップ】という3つの視点を使い分けることが重要です。 私は、ゲーム制作現場のクリエイティブに特化したプロジェクトマネージャーという業務を担当しています。 そもそもプロジェクトマネージャーとは何か? まずプロジェクトマネージャーとは、プロジェクトの立ち上げから完了までを一元的に管理・指揮する役割を持つ人物のことを指します。プロジェクトマネージャーは、顧客や関係者との折衝やスケジュール調整、コス

          クリエイティブ業務管理に重要な3つの視点

          ディレクション業務は細分化して仲間を頼ってみてね

          今回はディレクションの話題です。例としてUIデザイナーとりあげていますが、3Dアセットでも2Dイラストであろうと置き換えが出来るので参考になれば幸いです。 前置きクリエイティブ現場においてはよくある葛藤ですが、どこまで厳格に仕様やルール化が必要で、どこからがルーティン化出来る量産か、ケースバイケースなので明確な正解があるものではないと考えています。 インターネットの世界中で散々言語化がされているので、私もそれなりに書籍やWeb記事を読み漁りましたが、自身で経験を積んでも積

          ディレクション業務は細分化して仲間を頼ってみてね

          他人の価値判断には反応しなくて良い

          今日は本当に意地や不必要なプライド、他意のある合理性のない意地に悩まされる日でした。 誰のために何を守っているのか、なぜそのプライドを守る必要があるのか。わからなくなったまま感情に振り回されている人が多いように感じます。 人間は合理性だけで行動出来るものでもないので、感情は大切にするべきですが、守るべき価値が明確になっていないままに他者を攻撃する様は本当に周囲が混乱するだけですし、業務という意味でもそれを取りまとめるだけで、不必要に労力を要します。 まずその意地やプライ

          他人の価値判断には反応しなくて良い

          偏見も崇拝も、無知の生み出す産物

          画像生成AIを自分でも触ってみて、ようやくちょっとだけ雰囲気がわかりました。とても楽しい!波に乗り遅れてたのがすごい悔やまれる。 賢い上に、気合と根性が半端ない先人達が、脈々と積み重ねてきた道を正直ニワカが辿ってみただけですが、クリエイティブ欲求は十分くすぐってくれますね。 ただ結局のところ、アウトプットはそのツールの理解の範疇に収まり、自分にもともと内在する経験や技術、趣味趣向、各分野の知識があってはじめて成り立つ…ということは、やっぱりどんなツールを使って同じですね。

          偏見も崇拝も、無知の生み出す産物