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役割名に囚われず、柔軟な視点でチームを引っ張る方法

クリエイティブ業界の指揮監督において、業務分担で重要なのは、役割名や役職名ではなく、見ている視点で明確に分担することです。定義や業務内容はそれについてくるタスクです。

また、「良く話せて、リーダーシップのある人物がとりあえずチームを牽引することができればなんとかなる」とだけ考えているような組織が多く感じます。それは最低限のヒューマンスキルであって、その業務領域が担当できることの証明にはならないものです。

他方で、その理屈はわかっていても、そもそもチームや組織を牽引できる人材がなかなかいないことが根本原因で、やむを得ずそうなっている状況も多いのではないでしょうか。

そこで私は、プロジェクトの立ち上げ時や、炎上案件へ参加する際には、以下3つの【チームを見ている視点】の範囲や視座の高さを軸として、業務を再定義することを行っています。

たとえば
3Dチームをまとめる人物が3Dディレクターだよという定義ではなく、あえて役割名を使わずに前述の視点に当てはめると以下のようになります。

3Dアセットについて
視点A 品質の判断と、品質向上に焦点をあてて業務遂行する
視点B 座組やコストの計画と、その生産性を保守や担保をする
視点C メンバーのパフォーマンスを最大化する

一つの物事やアセット単体の制作においても見るべき3つの焦点が存在する

更にプロジェクト内はその視点を持つべき、様々なモノゴトが存在します。

大きさの異なる意思決定が複数存在する

その上でその人物はどの領域を包括しているか。という観点で分担を検討します。このとき、その人物の得意な領域を判断の軸とより良いです。

人材を中心に役割を検討する

その人物のスキルセットとモノゴトによっては、深く品質の判断も合わせて出来ても良いですし、上記図のように切り離すことも可能です。

また、担当できるモノゴトの大きさや量も、その人物の個性によって変わりますし、ひとつの焦点にこだわることも無いのです。

スキルセットは人によって様々

大切なのはとてもシンプルで、
全てのモノゴトが網羅出来ていて、チームを全体俯瞰し、焦点として見るべき担当の抜けているものがないか?ということのみです。

役割名や担当の一般的な定義に縛られず、プロジェクトのモノゴトを正確に分析し、柔軟に割り当てることができれば、組織やチームは後からでももっと良くなります。ぜひ一度、考えを巡らせてみていただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
もし何かの考えるきっかけや気付きになれたらとても嬉しいです。

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