雪と私

『季節の中で、冬が一番苦手』

今年の初雪が降って、ふとそう思った。

私が生まれ、住んでいる場所は
雪の降る地域だから、
寒いし、空が暗い日数が圧倒的に多いし。。。

けれど、真冬の一番寒い時期に、産まれた私。

何となく、その季節を苦手って思うの嫌だな。
それ、もうやめにしたいと思った。

自分のどこかを嫌いだって、
自分が自分を否定してるみたいに感じたから。

　

そんな事を思っていると、
雪の降らない地域出身の学生さんと
雪の遊びについて話をすることになった。

かまくらを作ったり
雪だるまを作ったり
坂道をソリで滑ったり
雪合戦しながら帰ったり
カチカチに凍った雪の上を歩いたり
時々、雪に埋もれたり
つららを食べたり
つららで戦ったり

次から次へと、キリのない程、
たくさんの、雪の楽しい思い出が
キラキラと蘇ってくる。

子どもの頃って
寒いとか、空が暗いとか
そんな事思う暇もなく、
ただただ、この季節を楽しんでいた。

私、雪が大好きだった。

雪が降る時の静けさ。
聞こえないけど、聞こえてくる雪の降る音。

白い世界。

また一つ
忘れていた宝箱の蓋を
開ける事が出来た。

私が広がった気がした。

気づかせくれた彼にありがとう。