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『tobufune展「船旅」作品の箔押し』

こんにちは。 現場の前田です。

この度 光栄なことに、デザイン会社 tobufune の 10周年記念の企画 / 装丁展、tobufune 展「 船旅 」 の作品である、さまざまなブックカバーの箔押し・エンボス加工をお手伝いさせていただきました。

tobufune 
書籍の装丁、DTP、エディトリアルデザイン、映画の宣伝美術など、
印刷物を中心とするグラフィックデザイン、アートディレクション。
WEB : http://tobufune.com/ 

展示会名の 「 船旅 」 という名にも関連して、ジャンルを問わず旅に関する書籍( 既刊の本 )に、 tobufune のメンバーの方々がデザインされたオリジナルのブックカバーが巻かれて展示されます。

また、今回の展示は tobufune 10周年記念企画としての 『 研鑽(けんさん)のための企画展 』 とのことです。

コスモテックで製作・加工の一端を担わせていただく中で私が感じたのは tobufune メンバーの皆さまの展示にかける意気込みでした。


全17版を用いた加工

コスモテックが加工をお手伝いした作品は、18タイトル( 作品 )中、ちょうど半分の9タイトルにもおよびます。 tobufune 代表の小口翔平さまをはじめとしたデザイナー7名の皆さまと製作についてやりとりさせていただくのは本当に刺激的な時間でした。

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そして、最終的にコスモテックで使用した版は箔押し・エンボス加工を含めると驚きの全17版にもおよんだのです! つまりは研鑽のための企画展といえども、箔押し・エンボス加工の工程数が17回あったことを指します。

これには衝撃を覚えました。
「 こんなにも押させていただいたのか 」 と、嬉しい気持ちと共に背筋がピンと伸びる思いがしました。


また、メンバーの皆さまはご多用中にもかかわらず、一作品ごとにしっかり加工立ち会いの時間を設けてくださいました。作品ができあがる様子を目の前でご覧いただくことができたことは、私にとっても 「 良かった! 」 と思える出来事でした。

さて、ここからは現場の加工立ち会いの雰囲気を少しでもお伝えできればと思い、それぞれの作品の加工にふれながらご紹介させていただきます。

◉ とぶ船 × 小口翔平さま

装画 : 三村晴子さま

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4/6判の4切( 545×394mm )の紙サイズ、全面箔押し


「 とにかく大きいんです!!! 」
4/6判の4切( 545×394mm )の紙サイズの全面に箔押し加工をおこないました。箔押し機に入るギリギリ限界に近い大きさという特大の金属版を用いております。箔押しで表現するのは大きな船のデザインなのです!

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紙の表面に微細なゴツゴツとしたテクスチャのエンボス模様が特徴のサガンGAという紙を使用しております。 また、そこに26号金という赤みの強い金箔で箔押し加工することで、荘厳な船の様子を感じることができます。


箔押し加工は、箔押しで表現するデザインのサイズが大きくなればなるほど、加工前の調整が非常に難しくなります。また、「 とぶ船 」 の加工では、さらにゴツゴツとしてパリッと硬めの紙のテクスチャも相まって、全面に均一に、ガチっと箔をのせる微調整が本当に難しかったのです。

よく見ると、ところどころ箔押しがかすれているところがありますが、校正の段階から、この箔のかすれている感じが 「 船の経年劣化のようでかなり良い! リアルです! 」 と小口さまから貴重なアドバイスをいただき、あえて均一にし過ぎず、かすれを活かした箔押し表現となっているのです。

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この特大の箔押し版が実は、上巻・下巻の計2版ある
渾身の全面箔押し表現が2回もある!


そして、「 とぶ船 」 の箔押し加工は1種類だけでは終わりません。
上巻・下巻の2種類を加工するため、上巻を加工後、版を付け替えて下巻を同様に箔押し加工します。

版を付け替えることで、箔がかすれる箇所ももちろん変わってくるため、かすれの位置や具合いを見ながら再度調整に調整を重ねていきます。今回のようにデザインの意図として、『 あえてかすれを生み出す 』 のも、なかなか難しいものなのです。

加工の最中は紙全面に箔押しで表現した大迫力の船が、いったいどんな風に形づくられ、完成するのだろうかと気になっておりました。 そして、無事完成をむかえた本を拝見して、「 こうなるのか! 」 と、とても驚きました。

平らだった箔押しのカバーが、本当に 「 とぶ船 」 になりました!

◉ バッタを倒しにアフリカへ × 小口翔平さま

装画 : Studio-Takeuma さま

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ブックカバーが上紙・下紙の2層仕立て
箔押し4回・エンボス1回の5工程から成る驚きの仕様


「 バッタを倒しにアフリカへ  」 のブックカバーは 「 とぶ船 」 と同じく、小口さまによってデザインされました。 上紙、下紙の2層構造になっており、上紙、下紙のどちらにも箔押し加工をおこないました。

上紙はまず、黒箔押し+白箔押し+キウイグリーン箔押しの3回押しとエンボス(浮き出し)加工の計4工程。そして、下紙は紙の全面に1種類の箔を使って、1発で箔押し加工。

上紙と下紙を合わせると、なんと全部で5工程にもなるのです。

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黒箔押し+白箔押し+キウイグリーン箔押しの3回押し
ここからさらに、エンボス加工をして、バッタを盛り上げる


上紙の紙は、アートドリープ しげみ という紙を使用。
厚みがとても薄く、ペラペラでトレーシングのような半透明の紙です。しかも、半透明の模様が独特なのです。

校正時はいろいろなパターンの箔色の組み合わせで加工しました。 そして、小口さまが最終的に選んだ箔色は、A-50 という黒の色味が深く濃いマット調の黒箔。それをガッツリ強圧で箔押しするというものでした。

アートドリープ しげみ と黒箔 A-50 の組み合わせは素材の相性上かすれやすいため、圧をしっかり強めにかけています。しかし、圧を強めにかけ過ぎると文字がじゅわじゅわっと滲んだようになり、文字のシャープさを損なってしまうため、可読性を意識しながら、そして可能な限りシャープに表現できるよう調整しました。

押した黒箔の上にはツヤありの白箔でバッタの顔のグラフィックをベタで箔押し。その後、キウイグリーンの箔でバッタの輪郭を箔押ししております。これらの箔押し3種はどれも見当合わせ(ぴったり位置を合わせること)のため、加工の位置合わせはとても慎重に行いました。

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最後の工程であるエンボス(浮き出し)加工はバッタの顔をぐぐっと盛り上げます。紙が非常に薄く繊細なため、盛り上げすぎると紙が破れてしまいます。破れないように、できる限り盛り上がるように、ほどほどの感じで加工しているのです。

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2層仕立てのブックカバーの、1層目(下の層)のカバー
こちらは全面に金色のバッタを箔押し加工


全面に金色のバッタを箔押しする下紙の紙はモデラトーンGA(スノー)を使用しております。こちらも校正時に何種類かの箔色を試し、小口さまが選ばれたのはビアゴールド箔です。

ビアゴールドのキラッと輝く、強めの黄色味が感じられる金箔は、上紙のアートドリープ しげみを下紙の上に重ねることでやわらかい色合いになりながらも、カバー全面に配置されたバッタの絵柄をしっかりと感じることができるのです。

◉ はてしない物語 × 奈良岡菜摘さま

装画 : 北澤平祐さま

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白のツヤあり、ツヤなし、パール箔など…… 
奈良岡さま立ち会いのもと、最終仕様の箔色をセレクト


奈良岡さまの 「 はてしない物語 」 は、本を入れる外箱(成形前の見開き状態)への箔押し加工です。箔色は加工立ち会い時に選んでいただくことになりました。

紙はGAボード-FS(グレー)を使用。
加工立ち会い前から奈良岡さまが事前に希望されていた白箔を基準に、モノトーン系のシンプルな色合いの箔色で試し押しをし、準備を進めておきました。そして、コスモテックへご来社いただいたタイミングですぐさま奈良岡さまや tobufune メンバーの皆さまに試し押しを確認していただきました。

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奈良岡さまが気になっていたのは白箔です。
加工立ち会い時に確認していただいたのは P-7白 という白箔です。この白箔は表面に光沢がある箔で箔の層が薄いため下地の紙の色が若干透けてみえてしまう特徴があります。

奈良岡さまからは 「 もう少し下地の紙が透けない箔はないか? 」 とのご要望があり、P-7白 よりも箔の層が厚い A-2白 をご提案させていただきました。 A-2白 はマット調の白で、箔の層も厚く、下地の紙色は P-7白 より透け難く白がパキッと見えます。

ただ、A-2白 は箔が非常に柔らかく、細かい文字情報などが表現し難くなるため、文字のシャープさをうまく維持できるよう微調整することが非常に難しいポイントでした。

◉ 旅をする木× 奈良岡菜摘さま

装画 : 西淑さま

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こちらも奈良岡さまが加工立ち会い 色々な箔でアプローチ


「 旅をする木 」 こちらも奈良岡さまによってデザインされたブックカバーで、加工立ち会いのなかで箔色を決めていきました。 「 はてしない物語 」 と同じ日に加工しました。

紙は、わたがみ(雪 )を使用しています。
奈良岡さまが特に気になったのはドイツの箔メーカー クルツ社の LUXOR 377 という品名の黒銀箔です。渋みのある、落ち着いた雰囲気の箔です。

しかし、 「 このままブックカバーに使うにはメタリックの輝きが少し強すぎる。もう少し抑えることはできないか? 」 というご要望をいただきました。 そこで、ご提案させていただいたのが、コスモテックの十八番 『 つばめ返し 』 加工です!

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箔押し箇所をよく見ると細かい粒子のようなテクスチャが


『 つばめ返し 』 加工はツヤのあるメタリック箔に、別の工程で特殊な和紙を使用して、箔の表面に細かい粒子のようなテクスチャを加え、箔をマット調に見せることができる加工なのです。

この 『 つばめ返し 』 加工を他の箔色でも試しましたが、最終的に奈良岡さまが決められたのは、LUXOR 377 の黒銀箔に 『 つばめ返し 』 加工をするという組み合わせでした。

黒銀箔の色に 『 つばめ返し 』 の主張しすぎない独特な風合いが、表紙のイラストの雰囲気にとても合っております。

◉ ラオスにいったい何があるというんですか? × 阿部早紀子さま

装画 : 芳賀あきな さま

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オレンジ系の箔色、赤みのある金色など、加工立ち会い前に事前準備


阿部さまがデザインされた 「 ラオスにいったい何があるというんですか? 」 のブックカバーは、全体がオレンジ色系でまとめられています。

阿部さまは入稿いただいた段階から、箔色は LUXOR 404 という濃いオレンジ箔という希望がありましたので、加工立ち会い前から LUXOR 404 を含めたオレンジ色系の箔で加工したサンプル数種類をコスモテックの現場で事前に準備しておきました。

薄い色合いのオレンジや赤みが強くてオレンジっぽい色味の金箔、黄色の半透明箔など、いろいろな箔を試し押ししました。それぞれ印象が絶妙に異なり、私も加工しながら 「 それぞれ良くて、これは迷ってしまうな… 」 と思いました。

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オレンジ色の印刷とオレンジ系の箔色が合わさった時の一体感


最終的に阿部さまが選ばれたのは、1番最初に希望されていた LUXOR 404。オレンジの印刷部分に濃く鮮やかなオレンジの箔押しを組み合わせることで表紙全体に一体感を持たせつつ、光の反射でキラリと光るオレンジの箔が大事なアクセントなっています。

加工では印刷と箔押し部分の見当合わせ(位置合わせ)に特に注意しながら箔押ししました。

◉ 国境のない生き方 × 須貝美咲さま

装画 : 森優さま

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ちょっと奇抜で、あまりお目にかかることがないような箔選びを展開


須貝さまデザインの 「 国境のない生き方 」 のブックカバーでは、背の部分を中心に表裏にまたがるようにタイトル文字を箔押ししました。紙はOKミューズガリバーマットCoC(ハイホワイト)を使用しています。

カラフルなイラストが印刷されたブックカバーに合う箔色を、須貝さま立ち会いのもと、いろいろな箔色を押しては一緒に模索していきました。

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須貝さまが加工立ち会い時、表紙のイラスト・本の内容をもとに、
箔色をセレクト 最終的に選んだものは…!?

箔押しの面積は小さいのですが、大切なタイトルは使用する箔色によっても与える印象がまったく異なってしまうため、より慎重に選び、普段あまり使用されない箔にも挑戦させていただく絶好の機会となりました。

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そして、須貝さまが最終的に選ばれたのは、 T1-NT79L レインボー箔です。箔押しする前の箔のロール状態の時が上の写真です。T1-NT79L レインボー箔は全体が七色に輝くホログラムの箔で、見た目からなかなかに強烈な箔なのです。

ただし、文字だけの箔押し表現や線画のような細かなデザインに使用すると、強烈な七色の輝きが丁度いい塩梅になり、控えめでありながらも美しい虹色の輝きを表現することができることを今回勉強させていただきました。

◉ 鹿の王 × 畑中茜さま

装画 : 谷小夏さま

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背の部分にタイトル文字の箔押し
黒のツヤあり、ツヤなし等、いくつも箔色を試して検証


「 鹿の王 上巻・下巻 」 のブックカバーは畑中さまによってデザインされたものです。紙はサガンGA(プラチナホワイト)を使用しています。

紙の全面にイラストが入っており、サガンGA特有のテクスチャーと印刷が合わさることで、まるで本物の壁画のようです。

加工は背の部分に本のタイトルを箔押し加工。
そして、表面のイラストの部分的な場所に合わせてエンボス加工でイラストを浮き出しています。加工立ち会いでは、イラスト、本の雰囲気に合わせて背の部分の箔色を選びながら、エンボスの盛り上げ具合いを畑中さまと共に決めていく作業をしました。

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イラストに合わせて、部分的にエンボス加工
エンボスの強弱は畑中さまが立ち会いのうえ、圧のかけ具合を決定


上巻・下巻ともに背の部分の箔色は LUXOR 362 というドイツの箔メーカー クルツ社の黒箔で、文字の筆致の細部を表現できるよう調整に調整を重ねました。

エンボス加工ではなるべくしっかり盛り上げられるよう意識しながらも、盛り上げすぎて紙が破れないよう、微調整することが加工のポイントでした。また、見当合わせ(位置合わせ)も非常にシビアなため、慎重に作業にあたりました。

◉ 芭蕉自筆 奥の細道 × 後藤司さま

装画 : 森ひなた さま

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図版は同じでも、紙色が異なるだけで与える印象は大きく変化
それぞれの紙色に合わせて、箔色を後藤さまが加工立ち会い時に選定


後藤さまの 「 芭蕉自筆 奥の細道 」 は2種類の紙に箔押し加工をおこないました。1つは、紙にシワシワとした独特なテクスチャが入ってる 新だん紙 きらら(砂金)。 もう一方はミランダ(ホワイト)です。

後藤さまの加工立ち会いでは、さまざまな金箔・銀箔の箔を試しました。
同じ図版でも黄色みがかった新だん紙 きらら(砂金)に印刷と箔がのった時、白地がキラキラと輝く光沢感のあるミランダへ同様にのった時とでは、紙の色味やテクスチャによって印象が大きく変わってくるということを感じました。

それぞれの紙に合わせて箔色を検証した結果、後藤さまは新だん紙 きらら(砂金)には 銀ツヤ箔、ミランダ(ホワイト)には LUXOR 432 の箔を選ばれました。

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箔押しで表現する繊細な文字情報が印象的


繊細な文字をしっかりと箔押しで表現できるよう、加工に使用する金属版の材質にもこだわっています。 版の中でも細かな柄や文字の再現を得意とする製版会社さまに金属版を製作していただきました。

版だけではなく、小さな漢字の部分もスッキリと見えるよう、コスモテックの加工現場でも調整を重ねました。

◉ さいはての彼女 × 嵩あかりさま

装画 : eieioooo さま

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加工立ち会いの前に、ホログラム箔を中心とした箔色を事前に準備


蛍光イエローやピンクなどポップな色合いの 「 さいはての彼女 」 は、嵩さまによるデザインです。 嵩さまはホログラムの箔を当初よりご希望でしたので、加工立ち会い前にホログラム箔を中心に箔押しサンプルを準備しました。

紙はエアラス(スーパーホワイト)を使用しています。
ホログラム箔にも色の種類や柄があるもの・ないものなど、さまざまな種類があります。加工立ち会いでは嵩さまのご意見をうかがいながら、いろいろなホログラム箔を試しました。

熟考の末、嵩さまが選ばれたのは、ホログラム箔の中に細かな柄が入っている4種類。SB Confetti Select ・ SB Dots Select ・ SB Jungle Select ・ HK204 ホロシルバーです。

イラストに合わせて箔押ししてみると同じホログラムでも柄の違いによって光の反射の仕方や見え方が異なりますが、どの箔もイラストに合っていて、ブックカバーの良いアクセントになりました。

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柄あり・柄なしのホログラム箔の見え方を嵩さまが加工立ち会いで熟考


tobufune のメンバーの皆さまとの加工立ち会いを通して、数々の発見にも出会い、とても勉強になりました。 tobufune のメンバーの皆さま、この度はお声がけいただきまして、誠にありがとうございました!

tobufune 展「 船旅 」 情報

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日程 : 2022年7月1日(金) ~ 2022年7月6日(水)
時間 : 11:00 ~ 19:00( 休廊なし 最終日~17:00 )
場所 : HB Gallery( 表参道 )

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青木(コスモテック)より

「 tobufune さま、10周年おめでとうござます! 」

今回、箔押し面積が特大のものから、繊細な箔押し表現が求められる図案のものまで、さまざまな押し表現と向かい合わせていただく貴重な機会を与えて下さいました。 お声がけくださり、誠にありがとうございました。

作品制作で tobufune メンバーの皆さまと加工立ち会いの時間をみっちり共に過ごしたのですが、紙・装画、箔押しの図案と箔色の組み合わせをメンバーの皆さまと会話し、一緒になって考える時間は大変楽しく、貴重なものとなりました。

「 黒箔・白箔のツヤあり、ツヤなしを徹底考察! 」
「 金のツヤありの箔は色の種類がたくさん! いざ箔を押してみると、ちょっとした色味の違いでも与える印象は大きく変化する 」 
「 箔色は同じでも、加工で使用する箔材の裏面の接着剤を変えるだけで、箔を押した際の絶妙な表情の変化があること 」 

など、会話しながら、さまざまな箔色のアプローチを試みては、検証し、その場で tobufune メンバーの皆さまが作品・デザインにぴったり合う箔をセレクトしていきました。


加工の現場、加工立ち会いで感じた 『 何か 』 は、皆さまの今後のデザインや仕事に活かされることでしょう。 tobufune メンバーの皆さまからいただいた貴重なご意見やお言葉を、コスモテックとしても大切にして皆さまに負けないように研鑽を重ねていきたいと感じました。

さて、 tobufune 展「 船旅 」 、2022年7月1日(金)より開催です!
すばらしい作品の数々、ぜひ会場で実物をご覧ください!


【 箔押し加工 】

有限会社コスモテック 現場リーダー 前田瑠璃
〒174-0041 東京都板橋区舟渡2-3-9
TEL:03-5916-8360 / FAX:03-5916-8362

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