この道、あの空
この道は誰かが通る道
あの空は誰かが翔る空
転がる石ころも
傍に生えている草も
邪魔をしているわけでもない
この道を道らしくする
浮かぶ雲も
吹いてくる風も
空の広がりを遮りはしない
青の空を空らしくする
ぼくが踏みしめた
誰かが後に続いた
やがてこの道のように
道らしき道ができていった
いつかあの空も
自由に行き交う場所になる
道は最初の人のものではなく
続く人たちに示すもの
この道は続く人に開かれた道
あの空は続く人も翔る空
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