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素朴な季節

高村光太郎は季節のなかでも特に冬を愛したが、
秋に惹かれ、秋を愛した詩人に八木重吉がいる。

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  素朴な琴

  この明るさのなかへ
  ひとつの素朴な琴をおけば
  秋の美しさに耐へかねて
  琴はしづかに鳴りいだすだろう
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季節は晩秋から初冬に向かいつつ、途中の紅葉も美しい。
名所に行かなくてもわりと身近なところでも
色づいた木々の葉が、重ねた彩りを楽しませてくれる。
やがて木々は落葉をはじめ、行く秋になる。

明日(22日)は二十四節気の「小雪」。
お湿り程度の雪が降るという意味だ。
一昨日の小夏日和、昨日の小春日和も過ぎて、
明日からは気温は下がり冬型の気圧配置になるらしい。

あと10日もせずに12月になる。
秋を楽しむ時間もあとわずかだ。
冬を笑顔で迎え入れるために、
秋を十分満喫しておきたいものだ。


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