流れ星
地球の引力に囚われた宇宙の塵
あっという間に燃えて一瞬で消える
流星はどこか哀しい
思う地球人は身勝手
地球時間の及ばない宇宙の中で
漂ってだけの塵や星くずは
悠久の迷い人
ちいさな彷徨い人
ある時どこかで
地球に引き寄せられ
大気圏に突入した一瞬の花火は
思いを遂げた刹那な輝き
地球人が見上げようとしなくても
いつもいくつも星は流れている
昼も夜も関係なく
物語はつづけられる
地球人が星空を見上げるとき
流れる星に願いをかけるけれど
はかない輝きは聴こうともしない
耳を傾けるすべもないだろう
行き違う時間の狭間で向き合えば
一瞬の尊さに呼吸を止める
地球人もまた星くずの一部
いつか瞬きの中で悠久の星になる
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