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対決の海外ドラマ【ファンタジー対決】

大ヒット作『ゲーム・オブ・スローンズ』をきっかけに、海外ではファンタジードラマが盛り上がっています。

台詞に聞き慣れない固有名詞が多く、台詞自体も少なめなのがファンタジードラマの特徴だったりしますが、英語学習の合間に自由な空想世界を楽しんではいかがでしょうか。実際、海外の人と話が合うのもこの種の作品だったりします。

ウィッチャー』は全世界で人気上昇中とNetflixも大プッシュ。人間以外に、エルフなど人間ではない種族や魔物がたくさんいる世界で、魔法使いも登場します。主人公は魔物狩りの名手“ウィッチャー”であるゲラルト(演じるのは英国出身の美男男優ヘンリー・カヴィル)。

シントラ王国が別の悪い国によって破滅に追いやられる中、ゲラルトや王国の女王の孫娘、魔法使いの弟子になる少女など多彩な顔ぶれが冒険をくり広げます。

ポーランドの作家アンドレイ・サプコフスキが原作者ですが、本作は英語でドラマ化。アクションやエロティシスムもたっぷりな大人向けファンタジーという路線は『ゲーム・オブ・スローンズ』の影響でしょう。シーズン2への継続(2021年に配信予定)も決まった最新の人気作です。

『ウィッチャー』
シーズン1(全8話)、1話60分前後、Netflixオリジナルシリーズとして独占配信中


カーニバル・ロウ』は、人気男優オーランド・ブルーム(『ロード・オブ・ザ・リング』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』)が主演。舞台は産業革命が起きた19世紀の英国に似た架空の国バーグの町、カーニバル・ロウ。

7年前、ある戦争に負けたバーグには“フェイ”と呼ばれる妖精や、ケンタウロスなど、多くの他民族が押し寄せます。そんな中、バーグの警察のファイロ警部補(ブルーム)は、戦時中に出会って別れた妖精ヴィネット(カーラ・デルヴィーニュ)と再会します。

大スケールのファンタジーですが、展開は現在の英国における移民問題を反映していると言われています。

『カーニバル・ロウ』
シーズン1(全8話)、1話60分前後、Amazon Prime Videoにて独占配信中


 ワイルドな『ウィッチャー』と都会的な『カーニバル・ロウ』、 ファンタジー好きならどちらかは気に入るのではないでしょうか。

池田敏(海外ドラマ評論家)
1967年生まれの海外ドラマ評論家(映画も大好き)。「SCREEN」に毎月寄稿し、時々「映画秘宝」誌にも寄稿。WOWOW「アカデミー賞中継」「ミニシアターに愛をこめて」でアドバイザーを担当。著書『〈今〉こそ見るべき海外ドラマ』(星海社新書)ほか。『これが面白い! 海外テレビドラマ ベスト・テン2011-2012』監修。

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