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大人にも最適なCambridge English Readers~ 英語多読のための読書ガイド~ 多読用リーダー

英語学習誌『多聴多読マガジン』で連載している「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト!
多読のプロたちによるおすすめの良書を紹介しているコーナーです。


GR/LR編 ~2023年8月号~

執筆:古川昭夫(SEG英語多読教室主宰)

大人にも最適なCambridge English Readers

Cambridge English Readers(略称CER)は、イギリスの出版社ケンブリッジ大学出版局が発行する英語学習者用の Graded Readers(GR)です。

使用語彙250語レベルのStarterから、使用語彙3,800語レベルのLevel 6まで、7段階に分かれています。

古典名作の簡約版がなく、すべて描き下ろしのオリジナルものです。他のGRより、使用語彙の範囲をしっかり守って書かれています。

そのため、英語学習者には非常に読みやすく、レベルが高くなっても、すらすら読み進めることができるでしょう。

内容も、組み立てがしっかりしている、ミステリー調またはサスペンス調の作品が多く、社会人にとっても読み応えのある、多読の初期から中期には欠かせないシリーズのひとつです。

今号は、Starter(使用語彙250語、長さ2,000語)、Level 1(使用語彙400語、長さ 4,000-5,000語)から、それぞれ1冊ずつ紹介します。

いずれも、冒頭に主要登場人物の紹介が載っているので、途中、登場人物の関係がよくわからなくなったときには、とても役に立ちます。

なお、語注はありませんが、それで困ることもありません。

(1)『Book Boy』 (Cambridge English Readers Starter)

YL 1.0-1.2 
著者 Antoinette Moses
出版社 Cambridge University Press
総語数 2,575 語

両親が事故で亡くなり、飼い猫と孤独に暮らす17歳の少年David。

彼は、父親が捕まり、路上生活をしている16歳の少女Ellaと知り合います。

EllaはDavidの家に転がり込み、ふたりは仲良くなります。

しかし、ある日、Davidのパソコンとともに、Ella は消えてしまいます。

(2) 『John Doe』 (Cambridge English Readers Level 1)

YL 1.4 
著者 Antoinette Moses
出版社 Cambridge University Press
総語数 4,500 語

警察から身元不明の男性が病院に運ばれてきました。

男性は、自分の名前が答えられません。

そこで、医者は、名前がわからない人につける仮の名前として、その男性をJohn Doeと呼ぶことにしました。

しかし、この男性は名前を忘れたフリをしているだけだったのです。

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