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映画「ハリー・ポッター」 ~誰も気づいていないホグワーツ基礎知識②

 2023年6月16日、豊島園跡地に映画「ハリー・ポッター」の舞台裏を再現したワーナーブラザーズ・スタジオツアー東京が開園しました。NETFLIXでは6月から全8作品配信が再開しています。原作者のJ.K.ローリングは西洋魔術の知識を作品全体に宝石のように散りばめているので、ホグワーツのシンボリズムがわかるとハリポタの味わいが深まりますよっ。お楽しみくださいね~😎

ホグワーツ魔法学校

寄宿寮のシンボリズム

4つの基本元素と色

 ホグワーツ魔法学校には4つの寄宿寮があり、グリフィンドールを中心に物語が展開します。魔術を修得する場所なので、基本4元素がシンボリズムと結びつけられています。

  • グリフィンドール: 火…..赤と金 

  • レイブンクロー: 風…..青と銅 

  • スリザリン: 水…..緑と銀

  • ハッフルパフ: 土..…黄と黒

星座と動物

 西洋魔術において天文学は必須なので、4つの寮(house)は次の4つの星座(house)に対応させてあるようです。

  • グリフィンドールのシンボルはライオンなので、「しし座」です。

  • スリザリンのシンボルは蛇であることやドラコ・マルフォイの寮なので、「りゅう座(Draco)」です。

  • レイブンクローは鷲をシンボルにしていますが、レイブン(Raven)とはワタリガラスという意味なので、「カラス座」ではないかと思います。カラス座の近くには、ふくろう座やコップ座があります。これらが何を意味するか、考えてみてくださいね。

  • ハッフルパフのシンボルはアナグマですが、アナグマの星座はないので、おそらく「りゅう座」の近くにある「こぐま座」が対応する星座ではないかと思います。こぐま座β星は、みなさんご存じの現在の北極星です。ちなみに4700年前は、りゅう座α星が北極星でした。

グリフィンドールの入室パスワード

ジオマンシーのシンボル

 4つの寮の入口にはそれぞれパスワードがあり、定期的に変更されます。ハリポタ1作目に出てくるグリフィンドールのパスワードは、「カプト・ドラコニス」でした。3作目に出てきたパスワードは、「フルチュナ・マジョール」。これらは何の用語かというと「ジオマンシー」という、アラビア由来の風水占いです。ちなみに、ダンブルドア校長のファーストネームは「アルバス Albus」で、これもジオマンシーに出てくる言葉です。

 スタジオツアーで、「太った婦人の肖像画」を見つけたら、「カプト・ドラコニス」と言いましょう!

ホグワーツのモットー

 最後に、ホグワーツの紋章を見ると理解が深まると思います。モットーは、「眠れるドラゴンをくすぐるべからず」というユニークなものです。魔術に未熟な学生たちが、眠るドラゴンを不用意に起こすようなリスクをとってはいけないという教訓です。ハリポタには、蛇やドラゴンがいっぱい出てきますが、一番要となるのはスリザリンの「りゅう座」であり、これはこの世界の創造主の奥義とつながってきます。生命の危険を侵さずして、知ることのできない闇深い領域ですよ~。ストーリー前半では単なるいじめっ子のドラコ・マルフォイが、後半には重要な伏線を握ることがわかります😬

 これらの知識が、みなさまのハリポタの旅をより意義深いものにすることを願っています。映画の記事委託も請け負っております😊

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