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快速も 劣らず速し "最上川"

ご覧いただきまして、ありがとうございます!
タイトルの詳細は、記事の後半にて記載しています。

「勝手に鉄道検定」は、下記のような鉄道利用に関する不安を解消するために始めた企画です。

「どの路線がどこに行くか分からない」
「この名所はどの駅で降りれば近いのか分からない」
「目的の駅を通過する列車に乗ってしまった」

鉄道に自信がある方には「知識の整理」として、鉄道に自信がない方には「興味を持つきっかけ」として役立てば本望です。
「勝手に鉄道検定」の過去問題の一覧は、こちらをご覧ください。

勝手に鉄道検定:アーカイブ(一覧)

以下の部分から、「概要」「出題」「解答・解説」となります。
初めての方は概要から、以前から「勝手に鉄道検定」をご覧いただいている方は出題から、前回の記事から遷移してきた方は解答・解説からご覧になることをおススメします。


勝手に鉄道検定「概要」

勝手に鉄道検定は、冒頭でお伝えしたような鉄道利用に関する不安をクイズの形で解消していくことを目指した企画です。
1日1問、鉄道利用に関する不安を解消するのに役立つ問題鉄道や旅行などに関して興味が湧くような問題の作成を心がけています。

自分の周りにも、鉄道利用に関する不安を覚える方はいらっしゃいます。
もちろん、無理強いをするつもりはないですが、そのような方が1日1つでも知識を増やすことで、鉄道利用に関する不安が少なくなれば幸いです。

感覚のズレなどから、あまり有用でないと感じる問題もあると思います。
そのような問題を少しでも減らせるように、問題のクオリティ向上更なる知識の拡充に日々努めていきます。

勝手に鉄道検定の記事は、出題&前問の解答・解説が基本的な構成です。
この記事では、

・問62の出題
・問61の解答・解説

を行います。
「勝手に鉄道検定」の動機について、より詳細に知りたい方はこちらの記事もご覧ください。


問62の「出題」

【問62】JR東海の全ての在来線に乗れる「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」を利用すると、JR高山本線の全区間に乗れる。〇か×か?

1932年8月20日は、JR高山本線の猪谷駅杉原駅が開通した日だそうです。
これに関連して、JR高山本線に関する問題を出題してみました。

高山本線は、下呂温泉飛騨高山などにアクセスできる路線です。
観光する際にみなさんが高山本線に正しく乗れれば良いと思い、この問題を作成しました。

明日8/21(金)の11:45頃までは、Twitterにて実際にご解答いただけます。
現在解答できる鉄道検定のツイートは、固定ツイートに設定しています。
https://twitter.com/cosine_travel

この問題の解答・解説は、こちらの記事をご覧ください。


問61の「解答・解説」

正解は、「」です。


奥の細道最上川ライン」と「奥の細道湯けむりライン」があります。
以下、詳しく説明します。

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山形新幹線つばさ E3系(新庄駅にて撮影)

山形県を旅する際は、東京駅から出発する山形新幹線つばさが便利です。
新庄駅が、つばさの終点です。

つばさで新庄駅の1つ隣の大石田駅は、銀山温泉の最寄り駅です。
銀山温泉へは、大石田駅からバスを乗り継いでアクセスできます。

引用元 : 銀山温泉 ~大正浪漫の郷愁を感じるノスタルジックな町並み~

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話を銀山温泉から新庄駅に戻します。
奥の細道」が含まれる愛称を持つ路線は、山形新幹線つばさの終点である新庄駅を通ります。

新庄駅周辺の地図

・JR陸羽東線(りくうとうせん)
奥の細道湯けむりライン」の愛称を持つ路線です。
区間は新庄駅小牛田(こごた)駅です。
途中、有名な温泉郷(後述)や東北新幹線と接続する古川(ふるかわ)駅を通ります。

・JR陸羽西線(りくうさいせん)
奥の細道最上川ライン」の愛称を持つ路線です。
区間は新庄駅余目(あまるめ)駅ですが、多くの列車が酒田(さかた)駅まで直通運転をします。
山形県酒田市は、映画「おくりびと」のロケ地としても有名です。

陸羽東線・陸羽西線は、あまり注目されない路線かもしれません。
しかし、実際に乗ってみると良いものです。
ディーゼルエンジンの音綺麗な山々の風景で、とても癒されます。
都会の喧騒から離れて癒されたい方は、鉄道で"奥の細道"を旅するのも良いと思います。


以下、上記の内容に関連する豆知識をお伝えしていきます。


◆奥州三名湯の鳴子温泉(なるこおんせん)

奥の細道湯けむりライン」沿線の鳴子温泉は、奥州三名湯の1つです。
他に、宮城県の秋保(あきう)温泉、福島県の飯坂温泉があります。

鉄道で鳴子温泉にお越しの際は、「奥の細道湯けむりライン」に乗る必要があります。
前述の通り、新庄駅では山形新幹線から古川駅では東北新幹線からお乗り換えができます。

自分は、所要時間が短い古川駅経由をおススメします。
古川駅に停まらない新幹線も多いので、ご利用の際はご注意ください。


◆分断された奥羽本線(おううほんせん)

新庄駅は、"奥の細道"の2路線以外にJR奥羽本線が通ります。
山形新幹線つばさが経由するのも奥羽本線です。

奥羽本線は、新庄駅秋田駅などを経由して福島駅青森駅を結びます。
当然、福島駅から青森駅までは1つの線路で繋がっていると考える方が多いと思います。

しかしながら、奥羽本線の線路は新庄駅にて分断されています

※Googleストリートビューからの引用です。

見えているのは、奥羽本線の山形・福島方面の線路です。
後を向くと、奥羽本線の秋田・青森方面の線路があります。

これは、つばさが通るために線路の幅を変えたからです。
例外はあるものの、基本的に在来線は短いレール幅新幹線はちょっと長いレール幅を使っています。
奥羽本線の福島~新庄も元々は短いレール幅でしたが、山形新幹線つばさが通ることになってレールの幅を変更する工事(改軌工事)を行いました。

よって、奥羽本線を乗り通す際も必ず新庄駅で乗り換える必要があります
線路が分断されており、ホームがカタカナの「エ」のような形に配置されているのはとても珍しいです。
是非、新庄駅をご利用になった際は見てみてください。


◆ほぼ特急の快速「最上川」

奥の細道最上川ライン」には、快速「最上川」が走ります。
上りと下りで停車駅が違っていますが、酒田駅発新庄行きの列車はほぼ特急並みの停車駅とスピードで走り抜けます。

通常、このような山間部を走る路線はゆっくり走行することが多いです。
しかし、快速「最上川」は90km/h近いスピードを保ってほぼノンストップで走り抜けます。

もちろん、快速なので特急券などは必要ありません
新庄行きの快速「最上川」は、酒田駅14:02発車、余目駅14:13発車です。
新庄駅には、14:53に到着します。
興味がある方は、是非乗ってみてください!


のどかな風景が見られて温泉も楽しめる「奥の細道」を、是非鉄道で旅してみてください!


最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!
明日以降の「勝手に鉄道検定」も、よろしくお願いします!

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