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パンダの顔をした「特急くろしお」

ご覧いただきまして、ありがとうございます!
タイトルの詳細は、解答・解説の部分にて記載しています。

「勝手に鉄道検定」は、下記のような鉄道利用に関する不安を解消するために始めた企画です。

「どの路線がどこに行くか分からない」
「この名所はどの駅で降りれば近いのか分からない」
「目的の駅を通過する列車に乗ってしまった」

鉄道に自信がある方には「知識の整理」として、鉄道に自信がない方には「安心して鉄道を利用するためのサプリ」として役立てば本望です。
「勝手に鉄道検定」の過去問題の一覧は、こちらをご覧ください。

勝手に鉄道検定:アーカイブ(一覧)

以下の部分から、「概要」「出題」「解答・解説」となります。
初めての方は概要から、以前から「勝手に鉄道検定」をご覧いただいている方は出題から、前回の記事から遷移してきた方は解答・解説からご覧になることをおススメします。


勝手に鉄道検定「概要」

勝手に鉄道検定は、冒頭でお伝えしたような鉄道利用に関する不安をクイズの形で解消していくことを目指した企画です。
1日1問、鉄道利用に関する不安を解消するのに役立つ問題鉄道や旅行などに関して興味が湧くような問題の作成を心がけています。

自分の周りにも、鉄道利用に関する不安を覚える方はいらっしゃいます。
もちろん、無理強いをするつもりはないですが、そのような方が1日1つでも知識を増やすことで鉄道利用に関する不安が少なくなれば幸いです。

感覚のズレなどから、あまり有用でないと感じる問題もあると思います。
そのような問題を少しでも減らせるように、問題のクオリティ向上更なる知識の拡充に日々努めていきます。

勝手に鉄道検定の記事は、出題&前問の解答・解説が基本的な構成です。
この記事では、

・問104の出題
・問103の解答・解説

を行います。
「勝手に鉄道検定」の動機について、より詳細に知りたい方はこちらの記事もご覧ください。


問104の「出題」

【問104】特急ロマンスカーの小田原駅~箱根湯本駅の区間では、座席を指定されない特急券で空席に座ることができる。〇か×か?

問80までは鉄道にまつわる「今日は何の日?」に即して問題を作成していましたが、実験的にスタイルを変更して10問ごとにテーマを決めます。
問101~問110のテーマは、「観光地と列車」です。
少し幅広いですが、観光地・名所へのアクセスに便利な鉄道に関する情報を問題にしていきます。

箱根に向かう際は、小田原駅で東海道新幹線から箱根登山鉄道に乗り換えてお越しになる方もいらっしゃると思います。
せっかくの箱根なので、特急ロマンスカーに乗りたい方も居るでしょう。
箱根旅行をイメージして、この問題を作成しました。

明日10/2(金)の11:45頃までは、Twitterにて実際にご解答いただけます。
現在解答できる鉄道検定のツイートは、固定ツイートに設定しています。
https://twitter.com/cosine_travel

この問題の解答・解説は、こちらの記事をご覧ください。


問103の「解答・解説」

正解は、「×」です。


白浜駅などを含む紀伊半島の旅行は、特急くろしおが便利です。
以下、詳しく説明します。

◆この内容を知るメリット

知らない土地を旅するときに、特急の名前だけでも知っておくと安心できるのではないかと考えています。
新大阪駅から白浜駅までの特急券をお願いしたときに、「特急くろしお」と券面に書いてあるのを見て「そうなの?」と思うか「そうだね!」と思うかは後者の方が楽しいように思います。

「そうなの?」な感覚が楽しい方も居るかもしれませんが、不安が少ない方が旅は楽しいと思っています。

また、特別な列車の「パンダくろしお」もご紹介します。
家族連れでの旅行でしたら、お子さんは喜ぶかもしれません!

紀伊半島へ出かける前に、特急くろしおのお話を少しだけでも知っておくと面白いのではないでしょうか?
それでは、解説に移ります。

◆問題文に即した解説

問103は、白浜駅など紀伊半島を走る特急列車の名前を問う問題でした。
ここで、問題文をもう一度確認します。

【問103】パンダが見られることでも有名なアドベンチャーワールドの最寄り駅である白浜駅を通る特急列車は、「うずしお」である。〇か×か?

紀伊半島を走る特急は、"うずしお"ではなく「くろしお」です。
和歌山県沖(太平洋沖)を流れる海流である、黒潮に由来しています。

特急うずしおも、四国に実在します。
名前は似ていますが、走る区間は海を挟んで向かい側です。


◇特急くろしおの概要

くろしおは、新大阪駅新宮(しんぐう)駅を結ぶ特急です。
途中、和歌山駅白浜駅紀伊勝浦駅などにも停車します。
白浜駅は問題文にもある通りパンダが見られるアドベンチャーワールドへ、紀伊勝浦駅は世界遺産でもある那智の滝などへのアクセスに便利です。

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途中の紀伊田辺駅~芳養駅の区間では、タイミングが合えばこのような光景も見られます。
ちなみに、紀伊田辺は「きいたなべ」、芳養は「はや」と読みます。
上の写真の詳しい情報については、こちらの記事もご覧ください。

一部のくろしおは、新大阪駅から先の京都駅まで延長して運転をします。
自分も実際に和歌山駅から京都駅まで特急くろしおを利用しました。

意外かもしれませんが、特急くろしおは大阪駅には停車しません
これは、途中の区間で大阪駅を経由しない貨物線を走るからです。
大阪駅を利用しようとしていた方は、新大阪駅西九条駅天王寺駅などの近隣の駅で特急くろしおをご利用ください。

ちなみに、紀伊半島には名古屋駅~紀伊勝浦間で特急南紀も走ります。
紀伊半島の東側を走る特急南紀快速みえに関しては、こちらの記事をご覧ください。


◇パンダくろしお

画像引用元 : パンダくろしお:JRおでかけネット

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一部の列車は、パンダくろしおとして運行されます。
外装だけでなく、内装もパンダ色が溢れるデザインとなっています。

アドベンチャーワールドへお出かけの際は、より楽しくなりそうですね。
運行スケジュールは、上記のホームページをご覧ください。

◇特急うずしおの概要

特急うずしおは、高松駅徳島駅を結ぶ列車です。
一部の列車は、瀬戸大橋を渡って岡山駅徳島駅間で運行されます。

本州から徳島へ行くなら、特急うずしおが便利です。
岡山駅発着の列車は少ないので、高松駅まで快速マリンライナー寝台特急サンライズ瀬戸をご利用になるのも良いかもしれません。

特急うずしおは、こちらの記事でも解説しています。
うずしお観潮船DMVに関するお話もしています。


◆最後に

紀伊半島を走る特急列車が「くろしお」であることと、「うずしお」は四国を走る特急列車であることを説明しました。

和歌山県を旅するなら特急くろしおを、徳島県を旅するなら特急うずしおをご利用ください。
アドベンチャーワールドへお出かけの方は、是非「パンダくろしお」に乗車してみてください。

「あれ?この特急でいいんだっけ?」と不安になることがなく、みなさんが楽しく旅をすることができたら幸いです!


最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!
明日以降の「勝手に鉄道検定」も、よろしくお願いします!

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