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"最高"の新幹線、N700S

ご覧いただきまして、ありがとうございます!
タイトルの詳細は、解答・解説の部分にて記載しています。

「勝手に鉄道検定」は、下記のような鉄道利用に関する不安を解消するために始めた企画です。

「どの路線がどこに行くか分からない」
「この名所はどの駅で降りれば近いのか分からない」
「目的の駅を通過する列車に乗ってしまった」

鉄道に自信がある方には「知識の整理」として、鉄道に自信がない方には「安心して鉄道を利用するためのサプリ」として役立てば本望です。
「勝手に鉄道検定」の過去問題の一覧は、こちらをご覧ください。

勝手に鉄道検定:アーカイブ(一覧)

以下の部分から、「概要」「出題」「解答・解説」となります。
初めての方は概要から、以前から「勝手に鉄道検定」をご覧いただいている方は出題から、前回の記事から遷移してきた方は解答・解説からご覧になることをおススメします。


勝手に鉄道検定「概要」

勝手に鉄道検定は、冒頭でお伝えしたような鉄道利用に関する不安をクイズの形で解消していくことを目指した企画です。
1日1問、鉄道利用に関する不安を解消するのに役立つ問題鉄道や旅行などに関して興味が湧くような問題の作成を心がけています。

自分の周りにも、鉄道利用に関する不安を覚える方はいらっしゃいます。
もちろん、無理強いをするつもりはないですが、そのような方が1日1つでも知識を増やすことで鉄道利用に関する不安が少なくなれば幸いです。

感覚のズレなどから、あまり有用でないと感じる問題もあると思います。
そのような問題を少しでも減らせるように、問題のクオリティ向上更なる知識の拡充に日々努めていきます。

勝手に鉄道検定の記事は、出題&前問の解答・解説が基本的な構成です。
この記事では、

・問95の出題
・問94の解答・解説

を行います。
「勝手に鉄道検定」の動機について、より詳細に知りたい方はこちらの記事もご覧ください。


問95の「出題」

【問95】定期運行されるのぞみでは、1~3号車の3両が必ず自由席車両となる。〇か×か?

問80までは鉄道にまつわる「今日は何の日?」に即して問題を作成していましたが、実験的にスタイルを変更します。
問91~問100では、東海道新幹線に関する問題を取り上げます。

自由席は指定席に比べて安いので、利用したい方も多いはずです。
他の新幹線では列車によって自由席車両の位置が変わることもありますが、東海道新幹線ではどうでしょうか?
のぞみの自由席を利用する場面をイメージして、この問題を作成しました。

明日9/23(火)の11:45頃までは、Twitterにて実際にご解答いただけます。
現在解答できる鉄道検定のツイートは、固定ツイートに設定しています。
https://twitter.com/cosine_travel

この問題の解答・解説は、こちらの記事をご覧ください。


問94の「解答・解説」

正解は、「×」です。


同じのぞみの指定席であれば、N700AとN700Sでは料金が変わりません
以下、詳しく説明します。

◆N700AとN700S

N700Sは、2020年7月1日に営業運転を開始した新型車両です。
Sは「最高の」を表す英単語"Supreme"の頭文字です。
カタカナで表記するとスプリーム or シュプリームとなります。

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東海道新幹線N700A(名古屋駅にて撮影)
※N700Sの写真は持ち合わせていませんが、ほぼ同じデザインです。

N700Aは従来から運行されている東海道・山陽新幹線で主力の車両です。
ちなみに、Aは「進歩」を表す英単語"Advanced"の頭文字です。
カタカナで表記するとアドバンスド or アドバンストとなります。

N700AとN700Sの違いは、様々です。
分かりやすいのは、座席のリクライニングコンセントかと思います。

◇リクライニング

N700Sでは、普通車の座席でも快適なリクライニングが楽しめます。
N700Aのリクライニングは、背もたれだけが傾く構造でした。

これがN700Sでは、座面も連動して沈み込む構造となっています。
これにより、体全体が沈み込むようなリクライニングが楽しめます。
グリーン車並みのリクライニングと言っても良いかもしれません。

◇コンセント

N700Sでは、普通車を含めた全席にコンセントが完備されています。
N700Aのコンセントは、グリーン車全席と普通車の窓側のみでした。

これにより、電源を求めて窓側を奪い合う必要がなくなりました
人によっては、通路側が嬉しい方もいらっしゃると思います。
N700Sなら、通路側に居ながら電源を確保できる嬉しい設計です。

こんなにも設備が違いますが、同じのぞみの普通車指定席なら値段は一緒となります。
嬉しいですね。

公式ホームページでも分かりやすく違いが説明されています。
ミルクボーイさんの漫才もありますので、是非見てみてください!

画像引用元 : 東海道新幹線「N700S」デビュー|JR東海

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◆東海道新幹線の料金体系

ここで、問94の問題文を確認します。

【問94】東海道新幹線の車両「N700A」と「N700S」では設備に違いがあるので、同じのぞみの普通車指定席でも値段が異なる。〇か×か?

同じのぞみの普通車指定席」といった表現、気になりませんか?
「設備に違いがあるので、値段が異なる。〇か×か?」の方がスッキリしている印象を受けると思います。

しかし、「同じのぞみの普通車指定席」が無いと問題に不備が生じることになります。
「のぞみ」と「普通車指定席」に分けて、説明します。

◇のぞみ

のぞみ」と「こだま・ひかり」では、指定席の特急料金が違います。
移動距離にもよりますが、同じ指定席でも「のぞみ」は「こだま・ひかり」に比べて数百円高くなります
ですから、のぞみと指定しないとN700Aの「のぞみ」N700Sの「ひかり」という比較が成立してしまいます。

屁理屈のようですが、この可能性を排除する必要があります。
よって、問題文に「のぞみ」の文言が入っています。

ちなみに、自由席特急券なら「こだま」でも「ひかり」でも「のぞみ」でも料金は変わりません

◇普通車指定席

普通車指定席と書きましたが、「指定席」で良いのではないでしょうか?
しかし、グリーン車も「指定席」です。
よって、N700Aの「グリーン車指定席」N700Sの「普通車指定席」という比較が成立してしまいます。

屁理屈のようですが、この可能性を排除する必要があります。
よって、問題文に「普通車指定席」の文言が入っています。

グリーン車が普通車よりも割高なこと説明不要かと思います。
しかし、同じ指定席でも「のぞみ」が「こだま・ひかり」よりも割高なことを初めて知った方は多いのではないでしょうか?

やはり一番速い「のぞみ」に乗客が集中するので、「こだま」や「ひかり」に分散させたい意図もあって少し割高に設定したのではないかと思います。
少しでも節約をしたい方は、そこまで長距離じゃない場合に「のぞみ」ではなく「こだま」や「ひかり」のご利用をご検討ください

◆最後に

「のぞみ」と「こだま・ひかり」で料金の違いはありましたが、「N700A」と「N700S」で料金の違いはありません
是非、新型車両のN700Sに乗ってみてください!
(実は自分もまだ乗ったことは無いですが…)

以前はこちらのアカウントでN700Sの運行予定が公開されていましたが、8月31日をもって終了したようです。

どうしても運行予定を知りたい方は、各駅やJR東海テレフォンセンターにてご確認ください。


最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!
明日以降の「勝手に鉄道検定」も、よろしくお願いします!

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