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1枚の特急券で、新幹線は乗り継げる?

ご覧いただきまして、ありがとうございます!
タイトルの詳細は、解答・解説の部分にて記載しています。

「勝手に鉄道検定」は、下記のような鉄道利用に関する不安を解消するために始めた企画です。

「どの路線がどこに行くか分からない」
「この名所はどの駅で降りれば近いのか分からない」
「目的の駅を通過する列車に乗ってしまった」

鉄道に自信がある方には「知識の整理」として、鉄道に自信がない方には「安心して鉄道を利用するためのサプリ」として役立てば本望です。
「勝手に鉄道検定」の過去問題の一覧は、こちらをご覧ください。

勝手に鉄道検定:アーカイブ(一覧)

以下の部分から、「概要」「出題」「解答・解説」となります。
初めての方は概要から、以前から「勝手に鉄道検定」をご覧いただいている方は出題から、前回の記事から遷移してきた方は解答・解説からご覧になることをおススメします。


勝手に鉄道検定「概要」

勝手に鉄道検定は、冒頭でお伝えしたような鉄道利用に関する不安をクイズの形で解消していくことを目指した企画です。
1日1問、鉄道利用に関する不安を解消するのに役立つ問題鉄道や旅行などに関して興味が湧くような問題の作成を心がけています。

自分の周りにも、鉄道利用に関する不安を覚える方はいらっしゃいます。
もちろん、無理強いをするつもりはないですが、そのような方が1日1つでも知識を増やすことで鉄道利用に関する不安が少なくなれば幸いです。

感覚のズレなどから、あまり有用でないと感じる問題もあると思います。
そのような問題を少しでも減らせるように、問題のクオリティ向上更なる知識の拡充に日々努めていきます。

勝手に鉄道検定の記事は、出題&前問の解答・解説が基本的な構成です。
この記事では、

・問98の出題
・問97の解答・解説

を行います。
「勝手に鉄道検定」の動機について、より詳細に知りたい方はこちらの記事もご覧ください。


問98の「出題」

【問98】東海道新幹線の普通車で2人掛けの座席を示す位置として、正しい組み合わせはどれか?

1. A席、B席
2. B席、C席
3. C席、D席
4. D席、E席

問80までは鉄道にまつわる「今日は何の日?」に即して問題を作成していましたが、実験的にスタイルを変更します。
問91~問100では、東海道新幹線に関する問題を取り上げます。

東海道新幹線では、A席やE席などがあります。
景色を見たい方は窓側の席を希望されると思いますが、富士山がよく見えるのはどちらか、2人掛けはどの席かが分からずに困ることもあるはずです。
そんな場面をイメージして、この問題を作成しました。

明日9/26(土)の11:45頃までは、Twitterにて実際にご解答いただけます。
現在解答できる鉄道検定のツイートは、固定ツイートに設定しています。
https://twitter.com/cosine_travel

この問題の解答・解説は、こちらの記事をご覧ください。


問97の「解答・解説」

正解は、「×」です。


「のぞみ」から「こだま」に乗り換える場合、1枚の自由席特急券でご利用になれます。
以下、詳しく説明します。

◆新幹線の乗り継ぎ

新幹線の乗り継ぎといっても、あまりイメージが沸かないかもしれません。
しかし、私鉄などで急行から各駅停車に乗り換える場面は想像がしやすいと思います。

東海道新幹線を走る列車は、私鉄に例えると下記のようなイメージです。

こだま : 各駅停車
ひかり : 急行
のぞみ : 特急(快速急行、快速特急など)

私鉄を利用する際、急行から各駅停車に乗り換えるときは乗車券を分けたり急行と各駅停車が接続する駅で改札を出たりはしないですよね?
これと同じようなことが、東海道新幹線でもできます。

例えば、新横浜駅から米原駅まで移動する場合を考えます。
以前の記事でもお伝えした600番台のひかり(ひかり6xx号)を利用すると、この区間は乗り換えなしで移動できます。

しかし、時間によってはのぞみとこだまを乗り継いだ方が早く着きます
このとき、自由席特急券は新横浜駅→米原駅の1枚だけでOKです。
途中の名古屋駅で特急券を分ける必要はありません。(途中下車を除く

◆途中下車

途中下車というのは、改札を出ることを指します。
列車を降りてホーム上で次の列車を待つことは、途中下車とは呼びません

特急券は、途中下車をするとその先の区間が無効になります。
新横浜駅→米原駅の特急券を持っていても、名古屋駅で途中下車をした場合は名古屋駅から米原駅の部分を放棄したと見なされて無効になります

どうしても名古屋駅で改札の外に出たい場合、新横浜駅→名古屋駅、名古屋駅→米原駅の2枚の自由席特急券が必要になります。
問97での設定のように、途中駅で改札を出ない場合は1枚でOKです。

◆最後に

「のぞみ」から「こだま」に乗り継ぐような場合には、自由席特急券を途中の駅で分けなくても良いことをお話しました。
指定席特急券の場合も、もちろん途中で特急券を分けなくて大丈夫です。

ただ、話が複雑になるので本文では割愛しました。
恐らく、1枚の特急券2枚(乗り継ぐ列車分)の指定券が発行されます。
(実際に試したことは無いので、定かではありません。)
※追記:1枚で複数列車の指定席情報が印字されることもあるようです。

指定席特急券で乗り継ぐ場合も、途中駅で特急券を分ける必要が無いことを覚えておいていただけると嬉しいです。
詳しい方法などは、みどりの窓口などでご相談ください。

改札を出ないなら、新幹線の特急券は複数の列車を乗り継いでも有効です。
1枚の自由席特急券で「こだま」「ひかり」「のぞみ」を乗り継ぎながら、ゆっくり移動するのも面白いかもしれませんね。
在来線特急では改札を出なくても特急券が無効となるケースもあるので、ご注意ください。


最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!
明日以降の「勝手に鉄道検定」も、よろしくお願いします!

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