「高学歴低収入」「共働き子どもなし」
皆さんは『Trader Joe's』をご存じでしょうか?「トレジョ」と言えば「あぁ」とお気づきの方も多いと思います。米国西海岸の高級食品雑貨スーパー「トレーダージョーズ」です。
日本でも大人気のKALDIのコンセプトは、かなりトレジョから頂いていますね。
トレジョが今よりずっと小さかった頃、彼らのコアターゲットはなんと「Well-educated low income」(高学歴低収入)の人々でした。品揃えも、ワイン(リーズナブルな価格帯のめっけ物)を中心にグルメやオーガニック系食材が所狭しと並べられていました。
そして店員がとにかく物知りで、商品のウンチクや、顧客のテイストに合わせた「だったらコレおすすめ!」みたいな対話を楽しみにするファンが多く通っていました。
アメリカではこの後に、「Double income no kids」(DINKs)が大きなライフスタイルになっていきます。「共働き子どもなし」夫婦のことです。
日本の若者は「シニア層が重石のように居座った社会で、30年間収入も上がらず(多分これからも)、老後の不安は増すばかり」みたいな現実を目の前に、真剣に生き方を考えていかなくてはいけない状況です。
そういった人たちの価値観やライフスタイルがどんなものになっていくかはまだ分かりませんが、アメリカで見られた「高学歴低収入」や「共働き子どもなし」は、日本でも一定層を占めていくような気がします。
noteの記事では、そのあたりのことをいろいろと考えてみたいと思います。
(続く)
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