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リベラルアーツを「モナリザワーク」で体感

簡単なワークでリベラルアーツを体験してみましょう。さて質問です。
みなさんは、あの有名な絵画「モナリザ」を見たときに、どんなことを思い浮かべたり、考えたりするでしょうか?

※このモナリザは本物だと思ってください。引っ掛けとかは特にありません(笑)。

モナリザワークをやってみよう

さて、日頃のあなたは、モナリザを見たらどんなことを思い浮かべることが多いでしょうか?

<A>
やっぱり美しい絵だ。
人類志向の宝の一つだ。
何がいいんだろう?俺でもかけるんじゃないのか?

<B>
モナリザっていってもただの絵の具の集合体だよね。
あの鮮やかさはどんな保存方法で保ってるんだろう?

<C>
今何億円の価値なんだろう?
この絵が東京に来たら人の流れがどう変わるだろう?


みなさんは、このA群~C群のなかだと、
どの群の感覚が一番近かったでしょうか?
<1>
なんとな~くでいいので、最も馴染みがある群を選んでください。
<2>
次に、自分の発想から、なんとなく最も遠い群を選んでください。

どうですか?選んでみていただけたでしょうか?
どれも同じくらいに感じるんだけど!という人は、一旦そのままでも結構です。


ものごとの捉え方を"リベラルアーツ"に紐づけると理解しやすい

さて、ここで学問領域の3要素である
"人文学""自然科学""社会科学"を重ねるということをやってみます。

なんだかしっくりしそうな気がしませんか?
具体的に、一つずつじっくり見ていきましょう。

<A>「きれい、芸術だ!」
この感覚は、文学的であったり芸術的であったり。美醜や善悪の世界、まさに人文学的、といえると思います(いうなれば道理)。

続いて、<B>「絵の具の集合体」
あのモナリザをも物質的な側面で捉えた表現ですね。物理学的というか、化学的というか。こうやってものごとを物質的に捉えるのはやはり自然科学的といえるでしょう(いうなれば真理)。

最後に、<C>「●円の価値だな」
これは、わかりやすく経済的、商学的視点ですね。これは、いわゆる社会科学的なものの見方といえるでしょう(いうなれば経済合理)


捉え方は人それぞれ。全く違うことも。これを行き来することが"リベラルアーツ"だ。

人それぞれ、Aが強い、Bが強い、Cが強いという差が、いくらか感じられたり、
逆に、普段なかなか発想しないなぁ、という感覚があったのではないかと思います。

そして、実はこの軽重は、人によって驚くほど全く違います。

このブログを読むのは一人でという方が殆どだと思うので、是非一度周りの人と試して、比べてみるとよくわかると思います(特に違う学部出身の人とやると顕著に差が感じやすいことが多いです)。

この捉え方、観点の違いがわかる人が「教養がある人」です。
そしてこの捉え方/観点を理解し、自在に行き来しようというのが「リベラルアーツ」という概念なのです。


以上、今回は、モナリザという同じ絵画を観たときでも、思い浮かぶことは、実は人それぞれでまるで違って変わってくることを、

そしてそれは無意識に捉え方が違うのだということ、

さらにその捉えの違いは、リベラルアーツのフレームで考えると、結構整理できて便利!ということを少しだけ体験してもらうためのワークを紹介しました。






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