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海外ノマド生活しながら日本のドラマを観て思う自分の「好き」に正直に生きる大切さ

海外ノマド生活をしている私は、実は日本のドラマが好きだ。テレビ離れと言われるこのご時世でも、ドラマはあまり多くを考えないで観ることができる。

でもそんな中でも本当に頑張っているドラマがあったり、素敵なセリフが散りばめられていて胸が熱くなることもある。

最近だと「いちばんすきな花」の台詞回しや、設定などを観て、心がほっこりしていた。

同じデイレクターさんと脚本家さんの「Silent」は観ていた人も多かったのではないだろうか


けれど今回は、台詞などではなく、今の時代を打ちのめすような、そして勝手に私の胸を締め付けるような、そんな設定のドラマが多い。海外から見る日本の情景だからなんだろうか、海外にいるからこそ、日本のことをちょっと遠くから眺めてしまうのだろうか…。いや、それはそこまで関係なくて、これは私の性格や気質に関係しているかもしれない。

昔は良かった?

今回のドラマは昭和的なドラマがいくつかある。例えば「不適切にもほどがある」の阿部サダヲさんの昭和感。そして「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」の原田泰造さんの昭和なお父さん感。

よく言う
「昔は良かった」
と言う台詞。本当にそう思ったり、思わなかったりする。そして、今になっては
「今は昔と違う」
なんていうこともある。時代によって変化することもあり、それが良い時も悪い時もある。

どちらが良いとか、悪いとか、それよりも、今だからできること、昔だからできること…。それに合わせて生きていかなければいけない。(のかもしれない)。

私は海外生活が長いせいか、私のイメージの日本はまだ昭和なのかもしれない。日本の昔ながらの

義理人情
侘び寂び
一期一会

そんな日本人の心を大切にしたいなと思ってしまったり、そう言うことを外国の方に教えるのも私の仕事だったりする。そんな昭和感だけではなく、今だから描ける内容だったり、昔だったら取り上げもしなった内容や設定も出てくるのだが、そんな内容を見ながら、昔の自分と今の自分を比べてしまったりもするのだ。

今の私と昔の私…を見て思う日本の「多様性」

そして感じる、私がいかに昔から「特殊」であったか…。そして、もしかしたらそれも1つの原因で周囲とは合わなかったのか…もしくはそんな「特殊」な私でも、家族は特別扱いもしなかったし、そのままの私を否定されたことがなかったという記憶がある。

今でこそ「多様性」なんて言葉が浸透しているが、私の小さい頃は「個性尊重」なんて言っていった。そして、私の通っていた学校はその「個性尊重」をうたう学校でもあったので、ある程度良い環境にいたのかもしれない。

けれど、それよりも、今考えたらかなり「特殊」だった私をすんなり受け入れて、世間の型にはめず、そのままの自分を受け入れてきてくれたことに、感謝だと思う。
今の世の中を見て、あの頃にあんな自分だった私を、よく認めてくれて、放任に育ててくれたなあ、と思うのだ。

【おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか】を観ながら多様性を考える

多様性なんて言われる時代で、このドラマでは原田泰造さん演じる昭和なおじさんが、少しずつ自分をアップロードして現代社会に馴染んで(?)いく様が書かれている。

息子は化粧などに興味を持ち、けれど、女の子になりたい(男子が好き、と言うゲイ)なわけではないようだ。世の中には実は色んな人がいる…。テレビの中のステレオタイプに流されることもあるが、実際世の中には色んな人たちがいるのだ。その1つ1つを理解するのは難しい…そしてそれが自分の家族だったら、さらに混乱することもある。けれど、そう言うことを受け入れる努力をする昭和の父親像…そんな父親とイマドキの化粧男子(?)の息子の様子が描かれている。

実は私はこのドラマの息子みたいな子供だった。
私は生まれた性別は女子だ
そして中身も女子だ
好きなのは異性(男子)だ

けれど、小さい頃、好きな色は緑で、戦隊モノが好きだった。家のおもちゃはバービーみたいなお人形やぬいぐるみもあったが、戦隊モノのおもちゃとか、ピストルとか剣とかもあったし、おままごとより、チャンバラごっこや忍者ごっこみたいな方が好きだった。
サンタさんからはミニカーとか、ラジコンとかが欲しかった。けれど、女の子の好きな人形が欲しいとおもったこともあったし、友達の家で飲んだ生フルーツジュースが美味しくて、ジューサーをお願いしたこともある。

親はそれをちゃんと何の抵抗もなく買ってくれた。結局、私は男の子、女の子両方のおもちゃが欲しかった。だから家には両方のおもちゃが少しずつあった。ただ、色んなものが好きで、それを「男の子」とか、「女の子」というカテゴリー分けしていなかった。

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