![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18315616/rectangle_large_type_2_d2730c150973a536b82f3ae19b864777.jpeg?width=800)
日本人は世界のことを想像できない生き物
昨日、こんな事件が起こった。
アメリカが銃社会だということは認識していたけど、「知っていた」だけで「自分ごと化」できていなかったな、と痛烈に感じた。
ちょうどこの時、近所を歩いていた。
シアトル警察のTwitterで注意喚起が来たことで知った。
Police are investigating a shooting in the 300 block of Blanchard. Third Avenue is currently closed to traffic. PIO Michaud is on the way to the scene.
— Seattle Police Dept. (@SeattlePD) January 22, 2020
(主要な公的機関をフォローして、メンション来るようにしておくと便利です)
割といつもパトカーや救急車が走り回っているので、いつもよりちょっと多いな、くらいにしか思っていなかったが、結構な騒ぎだった。
犯人は捕まっていない。
事件発生直後でまだ詳細を知らない人もいるのか、街中には普通にたくさんの人が歩いている。
次から次へパトカーがサイレンを鳴らして通り過ぎていくので、なんとなく街中が物々しい雰囲気になっていく。
小雨が多いシアトルでは、みんな傘をささず、フードをかぶっている。みんな怪しく見える。
ちなみに、シアトル市内で銃事件が起きたのは24時間で3回目。いつも以上に頻繁。
ああ、やっぱりアメリカは命にかかわる事件に巻き込まれる確率が、日本よりも断然高いんだな。そう思わざるを得ない。
ドキドキしながら、周りを警戒しながら、足早に家に帰った。
巻き込まれる確率がどれくらいかはわからないけれど、家に着いた時の安心感ときたら。(ちょっと大袈裟かな、と思いつつ、これくらい警戒しないと危ない危機感がある)
アメリカが銃社会だと知ってはいたし、映画でもよく見ていた。でも、自分にとっての現実になっていなかったんだな、と思った。
なんとなく「自分は大丈夫」。「遠くの出来事」。そういう感覚でいた。
*****
そんな時、こんな別のニュースを見た。
在日コリアンの方へのヘイト。
これを送っている人は、もってのほかだけど、普段Twitterとかでヘイトを呟いたりしている人も、何も想像できていないんだろうな、と思う。
日本人が日本という島国で生きていると、移民を意識することはない。
いじめはあっても、人種差別を意識することはあまりない。
アメリカは違う。どこまで平等だといっても、根底には人種差別の意識が残っている。白人が偉い、だったり、アジア人をバカにしたり、扱いが違ったりは明らかに存在する。(もちろん、地域によります)
これは表に出てこなくても、仕事で出世するために白人の上司と仲良くならないと厳しい、ということもあったりする。
自分が移民になるまで、「移民であること」なんて意識したことがなかった。こんなに肩身が狭いものなのかと。
だから、言葉も文化も違う異国に来て、そこで必死に生き延びようとしている人に、ヘイトスピーチや脅しをするようなことが、どれだけ傷つけているか、不安にさせているか。
やっと、少しだけ理解できた気がする。
*****
日本の市場が今後どんどん縮小する中で、海外の市場を見ていかないと厳しくなる。
日本が観光立国を目指したり、優秀な労働力確保のために移民を受け入れたりしていく中で、強制的に外国人を意識することになっていく。
そういう時、日本人がどういう対応を取れるのか、試される気がする。
「海外に住む」。
「いいなあ」と言われる。(きっと自分もそう言う)
でもそこで生活する、生きていくとなると、ネガな部分も含めて受け入れていかなければいけないことを、改めて覚悟させられた一件でした。
なんだかちょっとしんみりとしたので、
最後にカルチャーギャップだけど、めっちゃおもしろい記事貼っておきます。
だからよー
サポートいただいた分は、私も他の方のサポートをします!懐温めません!もっと素敵なnoteがもっと増えますように!