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日本人は世界のことを想像できない生き物

昨日、こんな事件が起こった。

アメリカが銃社会だということは認識していたけど、「知っていた」だけで「自分ごと化」できていなかったな、と痛烈に感じた。

ちょうどこの時、近所を歩いていた。

シアトル警察のTwitterで注意喚起が来たことで知った。

(主要な公的機関をフォローして、メンション来るようにしておくと便利です)

割といつもパトカーや救急車が走り回っているので、いつもよりちょっと多いな、くらいにしか思っていなかったが、結構な騒ぎだった。

犯人は捕まっていない。

事件発生直後でまだ詳細を知らない人もいるのか、街中には普通にたくさんの人が歩いている。

次から次へパトカーがサイレンを鳴らして通り過ぎていくので、なんとなく街中が物々しい雰囲気になっていく。

小雨が多いシアトルでは、みんな傘をささず、フードをかぶっている。みんな怪しく見える。

ちなみに、シアトル市内で銃事件が起きたのは24時間で3回目。いつも以上に頻繁。

ああ、やっぱりアメリカは命にかかわる事件に巻き込まれる確率が、日本よりも断然高いんだな。そう思わざるを得ない。

ドキドキしながら、周りを警戒しながら、足早に家に帰った。

巻き込まれる確率がどれくらいかはわからないけれど、家に着いた時の安心感ときたら。(ちょっと大袈裟かな、と思いつつ、これくらい警戒しないと危ない危機感がある)

アメリカが銃社会だと知ってはいたし、映画でもよく見ていた。でも、自分にとっての現実になっていなかったんだな、と思った。

なんとなく「自分は大丈夫」。「遠くの出来事」。そういう感覚でいた。

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そんな時、こんな別のニュースを見た。

在日コリアンの方へのヘイト。

これを送っている人は、もってのほかだけど、普段Twitterとかでヘイトを呟いたりしている人も、何も想像できていないんだろうな、と思う。

日本人が日本という島国で生きていると、移民を意識することはない。

いじめはあっても、人種差別を意識することはあまりない。

アメリカは違う。どこまで平等だといっても、根底には人種差別の意識が残っている。白人が偉い、だったり、アジア人をバカにしたり、扱いが違ったりは明らかに存在する。(もちろん、地域によります)

これは表に出てこなくても、仕事で出世するために白人の上司と仲良くならないと厳しい、ということもあったりする。

自分が移民になるまで、「移民であること」なんて意識したことがなかった。こんなに肩身が狭いものなのかと。

だから、言葉も文化も違う異国に来て、そこで必死に生き延びようとしている人に、ヘイトスピーチや脅しをするようなことが、どれだけ傷つけているか、不安にさせているか。

やっと、少しだけ理解できた気がする。

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日本の市場が今後どんどん縮小する中で、海外の市場を見ていかないと厳しくなる。

日本が観光立国を目指したり、優秀な労働力確保のために移民を受け入れたりしていく中で、強制的に外国人を意識することになっていく。

そういう時、日本人がどういう対応を取れるのか、試される気がする。

「海外に住む」。

「いいなあ」と言われる。(きっと自分もそう言う)

でもそこで生活する、生きていくとなると、ネガな部分も含めて受け入れていかなければいけないことを、改めて覚悟させられた一件でした。

なんだかちょっとしんみりとしたので、

最後にカルチャーギャップだけど、めっちゃおもしろい記事貼っておきます。

だからよー

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