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たった一つの特徴に人は惹きつけられる

まずはこちらの写真をご覧ください。

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(Photograph by Brian Yen)

カラフルでとてもきれいな街の写真です。

これは、National Geographic Photo Contestで受賞したカメラマンの写真ですが、パッと見ただけで

「こんな街並があるのなら実際に見てみたい」

と思わせる引力があると思いませんか?

もう一つ有名な街並としてイタリアのアマルフィにあるこんな街並も。

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これらを一言で説明するとしたら、

「とにかくカラフルな街!」

でしょうか。(もちろんそれ以上の魅力も持っていますが)

仕事でプレゼンテーションをするときにもよく言われますが、

「あの会社のプレゼンは○○だったよね」

とプレゼンが終わった後に一言で表現できるプレゼンが良いプレゼンである、というひとつの基準があります。

一言で説明できるということは、「印象に残る」「他の人に伝えやすい」という機能があるんですね。

それに、街の魅力としては「1点突破の魅力のある街」の方が1つの魅力を深堀りすることで、自分が知らない世界を見せてくれそうな気がします。

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日本には数多くの水族館がありますが、ただ水中の生き物たちが見れるだけでは1回は来場してくれても、リピーターになるまでには至らないかもしれません。

「水中散歩をしているかのようなエスカレーターがある」金沢八景島シーパラダイス(神奈川)

「大水槽で下からジンベエザメを見上げることができる」美ら海水族館(沖縄)

「世界の海ごとのいろんな魚を見ることができる」海遊館(大阪)

ここら辺は有名どころですが、それぞれきちんと特徴を考えた作り方をしています。

そしてもうひとつ、山形県にある「加茂水族館」では、ある特徴をつけることで、閉館の危機を脱したという歴史を持っています。

その特徴とは、、、

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そう、クラゲ。

1999年にクラゲの展示に力を入れ始め、2001年に展示種類数が日本一に。

その後、「クラネタリウム」と名付けて展示を開始し、(いいネーミングですね)2005年には展示種類数が世界一になりました。

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クラゲの幻想的な展示だけでなく、クラゲ料理を食べることができるレストランなど、個性的な特徴をとことん発揮するようになり、来場者数が増加。

2014年6月より世界最大級の円形水槽を設置して、約1万匹のクラゲを展示しているということです。

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今でもHPはクラゲ全面推しでした。

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「有名人の手形が大量にある」

「カッパ銅像がいっぱいある」

「もんじゃ焼き屋が山ほどある」

もちろん特徴はその地域に根ざしたものであることがとても大事ですが、元々はただのゲーマーが、ゲームを極めすぎて、ゲーム会社から新発売のゲームのやり込みを依頼され、バグがないかどうか検査するプロゲーマーとして雇われる、ということもある時代です。

一つのことでも極めれば、それはとても大きな力になります。

自分の街に何か魅力を作りたいと思った時、「ひと言で説明できる」「何かひとつ」の特徴をつけるということを意識すると、他と差別化したおもしろい街づくりができるかもしれませんね。

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