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ステップあり?なし?浴槽の形の話。

前回・前々回とお風呂についてお話しました。

話し出したら意外と語りたいことが多くて、お風呂の話の3回目となりましたが、もう少しお付き合いください。

今日は、浴槽の形についてお話してみたいと思います。

在来工法のお風呂なら、置き型や埋め込み型など自由に好みの浴槽を選ぶことができますが、ユニットバスの場合は、どのメーカーも6種類程度の形状から選ぶことができるようになっています。
ただ、家族みんなで入れるようなワイドタイプの浴槽は浴室サイズが大きいものでないと選べないなど、浴室サイズによって選べる形と選べない形があるので、実質的には3種類程度から選ぶことが多いと思います。

各メーカーによって名称は異なりますが、ゆったり入れる楕円形、節水にもなるステップ付き、スタイリッシュなスクエア型などが代表的な形です。

この三つの形の特徴をみてみましょう。

今一番、各メーカーが力を入れて開発しているように思われるのがゆったり入れる楕円形の浴槽。
TOTOの「クレイドル浴槽」やLIXILの「ミナモ浴槽」など、肩までゆったりつかれることを特徴とした形状に作られています。
ステップがないので、足をのばして入りやすく、特に男性の方に人気があるように感じます。
女性は半身浴をする方も多いですが、男性は「肩までつかりたい」派の方が多いようです。

片側がベンチのような形状になっているステップ付きの浴槽は、5年くらい前までは主流だったように思うのですが、最近では、ステップなしの浴槽の人気が高まっているように感じられます。

ステップ付きの浴槽は、ステップに腰かけて半身浴をすることができたり、小さなお子様がいるおうちだとお子様をステップに座らせて入浴することができるのがメリットです。
半身浴ブームで少し前までは人気の形でしたが、肩までお湯につかりたい時はステップが邪魔になることも。
肩までお湯につかりたい時は、ステップと反対側に座ってステップに足を乗せて入ることになるので、身体の大きな男性だと窮屈に感じるようで、実際に接客していて「ステップがない方がいい」という声もよく聞きます。

スタイリッシュなスクエア型は、新築マンションや建売住宅では採用されることがほぼない形です。
石目調の壁や、ダークな色合いの浴室には合いそうですが、個人的にはあまりおすすめしないかなぁと。
楕円形のカーブの方が入浴した時のフィット感もよさそうですし、お手入れの面からも角のあるスクエア型より楕円形の方がお掃除しやすいと思います。

浴槽のステップ、ありにするか?なしにするか?
ユニットバスのデザイン決めで、色選びなどとともにぶつかる選択肢の一つだと思います。
ご参考になれば幸いです。


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