キッチン天板の素材について考えてみる。
今日は、キッチン天板の素材について比較検討してみたいと思います。
キッチン天板に使われている素材は、大きく分けて以下の3つ。
・天然石
・人造大理石(人工大理石)
・ステンレス
それぞれの特徴を見ていきましょう。
天然石
キッチン天板には、御影石が最も多く使われています。
なんといっても重厚感と高級感があるのが魅力。
価格も一番高いです。
新築分譲マンションでは、高額物件のキッチンに採用されています。
浸透防止剤や塗膜材といった加工がしてありますが、天然石ゆえの多孔質で、トマトソースやお醤油など色の濃いものをこぼすとシミになりやすいので、早めにふき取ることが肝心です。
表面加工の定期的なメンテナンスも必要です。
人造大理石(人工大理石)
人造大理石と人工大理石、どちらも「人大(ジンダイ)」と略して呼ばれるため、同じものかと思われがちですが、実は成分が結構違います。
人造大理石は、粉砕した水晶を樹脂で固めた半人工素材です。
「シーザーストーン」や「フィオレストーン」といった商品が有名です。
メーカーにもよりますが90%以上水晶が含まれているため、硬くてキズが付きにくいことが特徴です。
一方、人工大理石は、アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分として大理石を模した人工素材で、天然石は含んでいません。
商品としては「デュポンコーリアン」が有名です。
人造大理石と比べると、柔らかくキズが付きやすいです。
人造大理石、人工大理石ともに、天然石の高級感を保ちつつ、欠点であった多孔質による水や汚れのしみこみやすさをカバーした素材で、今のキッチン天板の主流となっています。
新築分譲マンションでは、標準仕様として採用されていることが多いです。
色柄も白、ベージュ、グレー、黒など豊富です。
熱にはあまり強くないため、天板に直接熱い鍋を置いたりすることは避けてください。
ステンレス
耐水性、耐熱性、耐久性に優れ、古くからキッチン天板に使われている素材です。
コスト面では、最もリーズナブルです。
デメリットは、細かい傷がつきやすいことや、お鍋などを落とすと凹んでしまうことです。
リノベーションの分野では、コンクリートむき出しのインダストリアル風なインテリアに似合うスタイリッシュな素材として見直されています。
まとめ
見た目の高級感は
天然石 > 人造大理石 > 人工大理石 > ステンレス
標準的な価格も
天然石 > 人造大理石 > 人工大理石 > ステンレス
となります。
天然石は、高級感は抜群だけど、お手入れの面では少し気を使う素材だなという印象があります。
人造大理石は、天然石ほどの高級感はないけれど、毎日使う場所だからこそ、気兼ねなく使える素材。
ステンレスもプロの厨房に使われていますし、機能性に優れた素材です。
以上、キッチン天板に使われる素材を比較検討してみました。
ご参考になれば幸いです。
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