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第3回『THE NEW COOL NOTER賞』食育・子育て・おいしいもの部門作品発表

THE NEW COOL NOTER賞  ご参加御礼

食育・子育て・おいしいもの部門審査委員 Noriko

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9月は『食・子育て・おいしいもの』をテーマとし、沢山のご応募を頂き、本当にありがとうございました。

私自身、講評などした事もなくまた出来るかどうかさえ不安でしたが、これでも母さん、ゆうのうえんさんというとてもとても頼もしいお2人と一緒に、9月を走り切れました事は私自身にとってかけがえのない経験となり、多くの素敵なNOTERの皆様との出逢いでもありました。

ご応募頂きました作品は1つひとつが皆様の大切な記憶であり、現在であり、未来への歩みです。

身近にあるテーマでしたが、きっと私だけでなく、読む方にとっても新しい考え方や発見があったと思います。
また、あたたかい気持ち、美味しい思い出など、
「あぁ、私にもあったな」とセピア色の記憶が浮かんで来たと思います。

喜怒哀楽、その全てが詰まった作品の数々を読み、
「食とは」
「子育てとは」
「おいしいものとは」

『生きる』と言う事なんだと。
幾多と『生きる』を諦めた私ですが、その素晴らしさに改めて気が付く事が出来ました。

食も子育ても命を繋ぐバトンリレー。
そのバトンを10月の『始まる世界』に繋げて行きたいと思います。
1人じゃない、誰もがかけがえのない"1人"であり決して"1人きり"ではないと言う世界へ…。

ご応募頂きましたNORTERの皆様。
本当にありがとうございました。


食育・子育て・おいしいもの部門受賞作発表

9月受賞2 (1)

子育て賞
 ゆー殿 「納豆コールスローの思い出。」

■【Noriko審査委員より講評】

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子育てと食の繋がりを、1人で育てるという子育ての大変さを横に置いて、こんな風に毎日を楽しく輝いて過ごされた過去を振り返り書かれた作品を読み、1人の母親として、笑顔と勇気をたくさん頂きました。

ゆーさん、私は、ご馳走だなと思ったんです。
馳走とは、本来相手を敬い、心を込めてもてなすという意味があります。
ゆーさんの娘さんを想う気持ちと、食を通してそこにある会話と笑顔。
私は実際その場に居たかの様な、そんな気持ちにさえなる様な描写に惹き込まれてしまいました。

鮮明な記憶に、ゆーさんの愛情の深さが見える様でした。
美味しいって楽しい、あたたかい食事を一緒に取る事が出来た幸せな時間。

私が親として子ども達に出来る事って何だろうと思った時、
片親だから出来ないとか、
〇〇だから出来ないとか、
だからごめんねって、
そう思ってしまうのですが、食の在り方、子どもへの向き合い方、そんな事をまるっと包んでくれて。

お行儀は悪いかもしれないけれど、
うんうん、熱々が美味しいよねと、
おうちビュッフェでも良いんだよと、
ネガティブな気持ちも、カラリと揚げて笑っても良いんだよと思わせてくれた。

読む人を想い、心を込めて食と子育ての楽しさを書かれた作品はご馳走な作品でした。
でも、やっぱり納豆コールスローだけは遠慮しておきますね。

受賞おめでとうございます。
ご応募ありがとうございました。


9月受賞1

おいしいもの賞
 せやま南天殿 「粕汁と母の思惑」

■【ゆうのうえん審査委員より講評】

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うちの母は鍋焦がしの天才で、それでも毎日私たち家族のためにふんふん鼻歌を口ずさみながら料理をしてくれていました。
得意料理は素麺で、凝った料理も苦手だしお惣菜もバンバン出す人でした。
せやま南天さんとお母様の物語を読みながら自分の母のことを思い出していました。

そういえば、私が風邪を引いたときはいつも豚汁を作ってくれていたな。
上手い下手は置いておいて、せやま南天さんのお母様と同じく私の健康を気遣ってご飯を作ってくれていたのでした。

近すぎる関係性はなぜか素直さを奪っていきます。
おいしかったよ、ありがとう。そんな言葉が出せたらいいのに、ありがとうって素直に言えたらよかったのにな、と遠く離れて暮らす母のことが頭から離れなくなりました。

恋しいって、思わないようにしていたのかもしれません。
粕汁の思惑との出会いが思わぬ呼び水となり、母の優しさや温かさにこちらまですっぽり包み込まれました。
心のこもった料理は私たちの心の温かな拠り所になるんですね。

家庭に流れる豊かな時間を、せやま南天さんの作品に触れる皆さんもきっと振り返りたくなることでしょう。
そして食を囲んで味わう幸せをこれまで以上に感じていくことでしょう。
受賞おめでとうございます。

ご出品ありがとうございました。


9月受賞3

食育賞
 闇の中、光を求め愛を叫ぶじゅにー殿 「食育とは?」

■【これでも母審査委員より講評】

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じゅにーさんの作品は、食育の3つの大きな方針をもとに、他の方からのアドバイスを受けて悩みながらも、お子さんと向き合ってこられたことが描かれていて、とても素晴らしかったです。
食育が子育ての大きな軸となったことに感心しました。

じゅにーさん、おめでとうございます!


9月受賞4

事務局長特別推薦賞
 みおいち殿 「子育ては、周りを巻き込め!」

■【事務局長一奥よりコメント】

子育てとは、時空を越えた己との対話でもある、と気づきます。
もちろん、我が子とはいえ別の個体であり、別の人格。
しかし、自分の何かを映しており、受け継いでおり――あるいは、自分自身が己の過去の何かを、我が子に投影している。

そこに相対しているのは、過去の自分でもあるのです。
子は親を映す鏡、という言葉がありますが、その本当の意味とはそういうことなのかもしれません。

子供を持つこと。
そして、育てること。

それはひいては、自分自身との対話であると気づきます。
どうすればいいのか、と答えを出すというものでもない。答えがあるわけではなく、またそれを探すべきでもなく、しかし対峙し続けなければならないものである。

つまり、人生であるということ。
ひょっとすると誰もが目を背けていて、しかし、鋭く抉る生々しい、しかし清冽なるものが、そこにある。
自分で自分を見ることができず、しかし、見ることを求め続けたその答えがそこにあると気づくかのように。

事務局長として、推薦させていただきました。
みおいちさん、このたびは、ご応募まことにありがとうございました。
受賞、おめでとうございます。

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『THE NEW COOL NOTER』賞 事務局長一奥より

THE NEW COOL NOTER 賞にご参加の皆様。応援いただいている皆様。
9月度も、奮ってのご参加いただき、まことにありがとうございました。

記事の投稿。コメント。スキ、紹介。
そして批評と講評。

それぞれができることを持ち寄って、THE NEW COOL NOTER 賞は構成されています。
そしてその中で、お互いの世界を知り、それを遠くに押しやるのではなく近づいていって、己の中に新たなものとして取り込むからこそ、世界が広がるということ。

Norikoさん、ゆうのうえんさん、これでも母さんの講評を通して、そうした拡がりを今月も皆様にお示しできたかと思います。
そのような意味で、授賞も、講評も、それぞれの作品に真摯に向き合わせていただいた顕れです。

最終講評を含めて、最初から最後まで楽しんでいただければと思っています。「そういうところに注目したのか!」と思っていただき、そして「来月や次回はどんな記事を書こうかな」と、そんな気持ちで引き続き、楽しんでいただければと思います。

ゆうのうえんさんに手作りしていただいたトロフィーは、皆様のためのものとして、受け取っていただければ幸いです。

記事を応募してくれた方、興味を持って作品を読み、コメントやスキをつけていただいた皆様の日々に、『THE NEW COOL NOTER賞』を通して、今後とも資するところがございましたら、それこそが、審査委員、事務局およびスタッフ一同の幸せです。

ありがとうございました。



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