フレンズ 「Superb」 ミニアルバムレビュー
フレンズとは
東京都渋谷区神泉発「神泉系バンド」
2015年6月8日結成。
メンバーは、えみそん (Vocal)・三浦太郎 (Guitar, Vocal & Chorus)・長島涼平 (Bass & Chorus)・関口塁 (Drums & Chorus) の 4 人。
全員セカンドキャリアという異色異例の実力派男女混合バンド 。
友情や恋愛、日々の生活の機微を、キャリアもルーツも違う 4 人の絶妙に絡み合うオリジナリティとグルーブとともに多彩な POP サウンドで表現。
観客と一緒に楽しみながら作り上げる自由で多幸感に溢れるライブが、ココロ踊らせココロに寄り添い、老若男女問わず高い人気を誇る。
2018 年、結成わずか 3 年弱で「Zepp Diver City」ソールドアウト。 フレンズ主催フェスを日比谷野音にて開催。満員にて成功させる。
「VIVA LA ROCK」「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「Rising Sun Rock Festival」「Sweet Love Shower」など大型フェスにも多数出演。
2018 年 TOKYO DOME CITY HALL ワンマンライブ、2019 年 1 月 NHK ホールワンマンライブ、 2020 年 1 月には LINE CUBE SHIBUYA でのワンマンライブを成功させている。
2021 年 4 月に ひろせひろせ の脱退を発表。
新体制として 4 人での活動を続け、2021 年夏に 2nd Full Album「SOLAR」を発表。 リリースツアーでは LIQUIDROOM をソールドアウト。
2022 年 2 月に Billboard Live Tour を開催。大阪と東京で公演をし、大盛況のうちに終了。
2022 年 6 月に New Digital Single、7 月に New Mini Album をリリース予定。
7 月には全国 7 ヶ所を回る「フレンズ -Superb TOUR 2022-」の開催も決定。
フレンズとして精力的に活動をしながら、メンバーは各々各方面でも活動中。
進化を続けるフレンズ。 唯一無比なポップアイコンとして、きららかにし
なやかに圧倒的なエネルギーを放つ。
(フレンズ オフィシャル資料より)
「Superb」を聴いた / クールマイン的見聞録
巷で噂のニューシティポップ系バンド、フレンズの新作である。メンバーはTHEラブ人間、the telephones、HOLIDAYS OF SEVENTEEN、The Mirrazなどでそれぞれが腕を鳴らした実力派集団。バックボーンにある多彩な音楽のエッセンスがうまくミックスアップされた、上質なJ-POPを聴かせるグループだ。あれは確か90年代〜2000年代初頭に流行していたと記憶しているが、大ヒットした海外ドラマに『フレンズ』というのがあった。NYのマンハッタンを舞台に6人の男女の友情、恋愛、家族、都会の暮らしをコミカルに描いたドラマだったが、バンドの方のフレンズも男女混成だし、勝手な推測でこれがてっきりバンド名の由来かと思いきや違かった。ある日Voのえみそんが散歩がてらバンド名を一体何にしようと考えていたら、パッと『フィリピンパブ フレンズ』の看板の文字が飛び込んで来て、「これだ!!」となったのが真相らしいので大ハズレ。ブッと吹き出しそうになるや否や、ナルホドこの閃きの良さが絶えずソングライティングに活きているのかと妙な感心もしたりして…!
それでは早速いってみよう。
プレイボタンを押して飛び出して来るのは『夜は嫌い』。”進化系フレンズ”のオープニングに相応しい実に快活なシティポップチューン!伸びやかなヴォーカルと躍動するチョッパーベースが気持良過ぎる、今年の暑い夏の夜のドライブにはうってつけのナンバーだ。”夜にダンス”、”夜明けのメモリー”、”NIGHT TOWN”、”東京今夜”、と今まで”夜”にまつわる曲の多いフレンズ。キーワード的に裏コンセプトがあるのかどうかは定かではないが、この一連の流れとして申し分無い楽曲のクオリティに拍手喝采。夜風に当たりながら聴きたい。
2曲目『U.L.K』では更にアッパーな高みに連れ出してくれる。メンバーとゲストミュージシャンによるセッションが生き生きとしたエナジーに溢れていて、聴いていて元気が出る人続出!といった感じ。後半にはキュートなラップも飛び出す。「どうしようもない世の中だから上がるしかないでしょ!」と吹っ切れた潔さのようなパワーを感じる。ライブで盛り上がること必至!
続く『cruising memories』は本作リード曲。今年の6月8日にデジタルリリースされ、早速ファンの間で高い評価を受けている楽曲である。優しく、ノスタルジックな気持ちになれるJ -POPは幅広いリスナーに愛されそう。エモーショナルなイントロからじんわりと、冒頭2曲でダンスに没頭した聴覚をグッと引き寄せ、聴かせにかかる。HipHopテイストなドラムのビートとホーン隊の音色が実に洒落ていて効果的に曲を彩っている。
4曲目『朝が来た』。美しく繊細なギターのアルペジオとリムショットで描いた少しメランコリックな世界を泳ぐボーカルレンジの広さに感嘆する。物憂い心象を情感たっぷりで歌い上げている。個人的には後半のブレイクの入れ方がカッコ良くて思わずサムズアップ。
ミニアルバムラスト5曲目は『「音楽と人」社歌』。ハンバートハンバートを彷彿させる男女のハーモニーに、心穏やかな気持ちになれる美しいアコースティックナンバー。オーガニックなサウンドと純真なメロディが素晴らしい。ネタバレ防止の為に言及は避けるが、歌詞世界も普遍のテーマというべき”音楽と人”の大切な関係を貴方もきっと再確認するだろう。ハモンドオルガンの調べもグッド。
ちなみにこの曲はデジタルリリースには未収録で、公演会場限定販売CDにのみ収録されているボーナストラックである。
つまりはライブ会場に行ってCDを購入しないと聴けない曲というわけだ。もう何年も「CDが売れない時代」や「ライブハウスから足が遠のく」など、音楽業界全体に蔓延するネガティブな言説に対してアーティストも音楽事務所も試行錯誤の中、色々と抗っている。自分はこういったフィジカルリリースに付加価値を付ける行動やアイデアは全面的に支持したい。何より楽しみながらやっているのが手に取って分かるのが素晴らしい。手軽なサブスクやデジタル音源を否定する気はさらさらないが、音楽の世界からCDやレコードといった「ジャケットやリリックシート付きの盤」というものが完全に淘汰されてしまうのは寂し過ぎると思っている派だ。
生のライブで盛り上がった後に、会場でメンバーの直筆サイン色紙も付いた限定CDをゲットして、ゆっくりとその日の余韻を味わいながら、これ(CD)でしか聴けない音源を楽しめるなんて最高の音楽の楽しみ方の一つだと思うし、ファン冥利に尽きるのではないか。
仙台でのライブを心待ちにしていた古参のフレンズファンも、何かのきっかけでごく最近フレンズを知った人も、この機会をぜひ楽しんでいただけたら幸甚である。
【作品情報】
アーティスト:フレンズ
タイトル:Superb
リリース:【DIGITAL】
Subscription & Down Load
2022年7月6日(水)午前0時配信開始
※配信サイトの都合により遅れる場合があります
全4 曲収録
リリース:【CD】
「フレンズ -Superb TOUR 2022-」公演会場限定販売
2022年7月7日(水)~
全5曲収録
定価:¥2,000 ( 税抜 ¥1,819 ) LEF-0001
※ボーナストラック・直筆サイン色紙付きCDとなります
【ライブ情報】
フレンズ -Superb TOUR 2022-
2022年7月18日(月・祝)
OPEN 17:30 / START 18:00
@仙台MACANA
全自由 ¥5,000(税込)
※1ドリンク代別途必要
※小学生以上要チケット
※未就学児童入場可(無料/保護者同伴必要)
ローソンチケット https://l-tike.com Lコード:21513
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