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〔3〕板挟みに疲れ果てた中間管理職にも伝えたい:鶴の一声をみんなに伝える前の憂鬱な気分に同情します...

「またか…これを現場に落とす俺の身にもなってくれよ…」
 
そうため息をつくのに
慣れてしまっているCOOのあなたへ
 
社長は思いついたことを
なんの論理も道筋もなく、
現場の状況も一切考慮せずに
好き勝手に命令を出してくる生き物だったりする…
 
社長は立場もあって、
命令を出せば、
現場は自分の為に動くものだ!
と本気で信じているケースも多い。
 
現場のスタッフが
 
「また上は無茶なことを言ってきやがった…」
 
なんてぼやいたところで、
そんな声は社長の耳には入らない!
 
ただし、
COOという立場にいる以上、
そうはいかないわけです。
 
COOは
《社長の声が身近で聞こえてくる!》
加えて
《現場の本音も聞こえてくる!!》
 
まさに板挟みポジションなのだ…
 
COOは社長と現場のスタッフ
両方の現状と考えを把握しているがゆえに
どちらの気持ちもわかってしまうから
これまた判断に悩んでしまうわけですよね。
 
社長の意向を尊重しながらも、
現場の実情とチームの声に
耳を傾けなければならない。
 
この葛藤が
日常業務になっているCOOは多いですが、
決して簡単ではない業務ですよね。
 
そこで今日のテーマは、
『COOが直面する
板挟み現象に焦点を当ててみます』

 
どのようにバランスを取りながら、
両方の期待に応えることが出来るのか?
についても探っていきます。
 
COOとしての責務は、
単に上層部の意向を下層部に伝えることにとどまらず、
組織全体の調和と効率を保つことにあります。
 
今日のnoteが、
板挟みの状況を乗り越え、
より効果的なCOOとして
活躍するための一助となることを願っています。

中間管理職、Webディレクター等、
間に挟まれがちなポジションの方にもオススメです。


第1章:COOのジレンマ

COOは、
経営陣と現場の架け橋であると同時に、
様々な矛盾する要求に応える難しい役割を担っています。
 
社長からは、
「もっと成果を出せ」「市場の変化に迅速に対応しろ」
というプレッシャーがかかり、
現場から
「リソースが足りません」
「そんな時間なんて無いです」
「これはさすがに無理です」

という現実的な問題が指摘されます。
 
これがCOOのジレンマです。
両方の意見を考慮に入れつつ、
最適な解決策を見出さなければなりません!

第2章:社長と現場の間でのバランスの取り方

COOとしての役割は、
多くの場合、
[社長のアイデアや指示]と[現場のリアル]
との間でバランスを取ることにあります。
 
そこで、
COOならではの“マネジメントスキル”が要求されます。

◇COOの目線で現場のリアリティを理解する

COOには組織の大局を見据えることが求められますが、
各部署のリアルも見なければいけません。
 
時にはオフィスの壁を越え、役職の垣根を越えて、
最前線で働くスタッフの声に耳を傾ける
必要があります。
 
実際に現場で生じている問題やスタッフの不安、
彼らの成果や努力を肌で感じる為には、
直接的なコミュニケーションを意識しなければならず、
日報やチャットワーク、グループLINE等の
テキスト/文章ベースのやりとりだけで、
現場のリアルを理解するのは困難
でしょう。
 
業務的な文章の報告を鵜呑みにせずに、
実際に現場の声を聞くだけで、
組織内の隠れた問題点を発見
出来たりします。
 
その結果、
リアルな問題点に対処する
具体的なアクションプランを策定出来るので、
PDCAを早く回せる優良な組織へと進化します。

 
現場の声を聞く流れで、
スタッフのモチベーションや仕事への熱意を高めるために、
どのようなサポートが必要か?

を直接聞くこともアリです!
 
現場のリアルな声は、
意思決定においては極めて重要な情報源であり、
より効果的な戦略を立案する為に不可欠なものです。

※ただの文句や愚痴の中にも、
ヒントがあったりします。
相手の表情を見落とさないように意識して
コミュニケーションをとりましょう。

◇社長への適切な報告

次に課題になるのは、
社長への適切な報告です。
 
現場のリアルを伝える事は大切です。
がッ!
新しいプロジェクトをやりたい!と
気合いが入っている社長に向かって

『社長、現場の声を聞いてきました。
みんな愚痴や文句ばっかりで
「今回のプロジェクトはどうせ無理。失敗しますよ!」
とみんなが口を揃えていて、士気が下がっています!』

 
なんて報告したら、

『そんな奴らは解雇だーーー!』

とご機嫌ナナメになるか、
 
『No.2のお前がなんとかしておいてくれ!』

みたいに言われて
あなたの仕事が増えるだけだ!!

 
つまり、
社長に効果的かつ建設的な意見を伝えることが、
重要なお仕事なのです!

 
このプロセスには、
信頼と尊重のバランスが不可欠です。
 
社長への報告は、
単に批判や反対意見を述べる場ではなく、
組織の目標達成に向けて
より良い方法を模索する機会
と捉えた方が良いでしょう。
 
現場のリアルを社長に報告する際の
第一ステップは、
《感情論を排除し、現実的な洞察に基づいた事実》
を伝えることです。
 
合わせて、
情報は具体的であり、
客観的なデータや事例を基にしている
ことが重要です。

事実そのものには、
良いも悪いもなく、
正しいとか社長派だとかは無いのです。 

わざわざ言わなくもいいのに、
「悪いと思います!」
「失敗すると思ってました!」

という感情を挟むから揉めるのです。

洞察に基づいた事実を
淡々と報告するのが最初のステップです。

第二ステップで、
《社長の本音、意図や視点を理解し、共感を示す》

ここを怠ると聞く耳を持ってもらえませんが、
共感が得られたら、
意見を受け入れてもらいやすくなります。
 
COOは提案する解決策や変更点を明確に提示し、
それが組織全体の利益にどのように貢献するか?

具体的に説明しなければなりません。
 
大体の社長が、
自分で思い描いていた通りにプロジェクトは進まず、
「思っていたスピードで成果が出ていないのは、
現場のせいだ!」
と思っているので…
そもそも
自分が出した命令が無謀なせいで成果が出ていないことに
一切、気がついていない社長がどれだけ多いことか笑

「社長のあんたが余計なことを言わなければ
とっくのとうに成果がではじめていたはずなんですけど…」

と何度思ったかわからない!
という悩みを抱えたCOOが世の中にはたくさんいます。

※同じCOOとしてあなたに同情します笑
中間管理職、
Webディレクターの方々にも同情します笑
 
社長は自分が悪いとはまったく思っていないので
いくら正論をぶつけても無駄です…

◇中間マネジメント/中間管理職の活用

COOとして敏腕になれるかどうかは、
中間マネジメント層の活用に
大きく依存する事になります。
 
俗に言う
中間管理職と呼ばれる方々との連携が超重要
になってきます。
 
彼らは組織の戦略的な意志決定を支援し、
現場の実情を報告してくれる存在です。
 
中間マネジメント層を
効果的に活用する為には、
彼らが直面している課題やニーズを理解し、
適切なサポートを提供する姿勢を日頃から
見せておく必要があります。
 
もっとシンプルに言うと、
中間管理職のみんなに、
「社長は厄介だけど、
COOは俺たちの頼れる味方だよな!」

と思ってもらえ!
というお話です。
 
彼らの声を聞き、
必要なリソースや仕事の振り分けをして
《助けてあげる回数=信頼構築レベル》
だと言っても過言ではありません。

彼ら中間管理職が会社の方針を理解し、
さらに末端の現場スタッフに
適切に伝えてくれるようになったら、
あなたの仕事は相当、楽になります!!

 
ちなみにですが、
彼らが中間管理職の責任を果たすための
権限と自信を与えるというのも、
忘れてはいけません。

 
彼らが自身の役割において主体的に行動し、
決定を下すことができる環境を整えることは、
組織全体の生産性を上げる大きな要因になります。

 
=余談=
給料で人は動きますが、
給料だけでは人を動かしきれないのが
マネジメントの難しいところです。
 
逆にいうと、
昇給でしか、
人を動かせないリーダーは、
管理能力が欠落していると言わざるを得ないでしょう。
 
いずれにしても、
中間マネジメント層の活用は、
組織の柔軟性と適応性を高めます。

社長の命令と現場の要求との
ギャップを埋めるための鍵になります。

◇柔軟な思考力

COOは、経営陣の中で、
最も膨大にネガティブ情報が集まってくる
ポジションかもしれません。

 
全てを全力で受け止めて、
今までの常識やしきたりで
解決しようとしも、
キャパオーバーするでしょうし、
解決策が過去の事例にはないケースも多々あります。
 
特に、
予測不可能な社長の要求や
「なんでそんなことするんだよ!!お前たちは!!」
というイレギュラーを起こす部署の対応、
突発的な状況に対応する立場である以上は、
『柔軟な思考力』を持っていないと、
うつ病になっちゃいます笑

 
COOこそ、
《柔軟な思考力》
身につけておいて損はないです!
 
社長の「無茶振り」に直面した際でも
COOは冷静さを保ちつつ、
柔軟に対処しなければいけないので…
 
《柔軟な思考力》とは、
固定観念にとらわれず、
状況に応じて異なる視点から問題を捉え、
解決策を考える能力
を指します。
 
加えて、
創造性と革新的な思考力も含みます。
 
その為には、
日頃の情報収集をルーティング化せずに
常に変えてみる!】

というトレーニング法をオススメします!
 
自分のいる業界誌、
同ポジションのビジネス本や情報には
日頃から触れていると思いますが、
あえて、関係ないと思うような業種の本を読んだり、
まったく興味がないエンタメに触れてみたり、
こんなの見てもどうせ無駄だろう!
というものに時間を使ってみるのです。
 
本当にオススメです!
 
◉私の事例を一つ紹介しておきます→

先日、弊社で企画会議があったのですが、
マーケティングの話をしていた時に、
スイーツ特集のフリーペーパーをみて、
スイーツきっかけの雑談から派生して
新たなプロジェクトが立ち上がりました。
 
特に社長の頭が硬い組織にいる
右腕/ナンバー2ポジションのCOOは、
柔軟な思考でなければなりません。
 
柔軟な思考力を鍛える方法は、
色々と巷に溢れているので
アンテナを張ってみても良いと思います!
 
確実に能力アップすることをお約束します。
 
柔軟な思考力で
部下や他の経営陣との連携を強化する妙案を
バンバン提案していきましょう!!
 
日々のタスク管理だけでなく、
組織の将来に向けた重要な決定を行う上でも
非常に価値のあるスキルです。

第3章:板挟みから解放されることは無いかも…それこそがCOOに求められてる役割だから

今回は、
社長の要求と現場のニーズの間で板挟みになる
COOのジレンマを深く掘り下げてきました。
 
COOの立場は、
経営陣と現場スタッフの架け橋であり、
両者の間でバランスを取るのが本質的な役割です。
 
そうは言っても、
このバランスを取ることは簡単ではありませんよね…
 
戦略的な思考、柔軟性、
効果的なコミュニケーション能力等、
COOに必要なスキルや能力、センスは多岐に渡ります。
 
加えて、
経営/人事/経理の知識も必要という
超マルチな人間でなければいけません。
 
一つのことに特化した能力を持つ
スペシャリストではなく、
[何でも屋の能力が高い]ことが、
[COOのスペシャリスト]
とも言えるかもしれません。

1つのスキルが120点の奴よりも、
10つのスキル全部が70点台の奴こそが
優秀なCOOかも〜

 

今日のnoteがCOOや経営者、リーダー達が
職務を果たすために少しでもお役に立てたら幸いです。

Amazon Kindleでも、
経営、マネジメントに関する知見や、
実践的なノウハウをまとめています。

ぜひご自身の経験と結びつけてご活用ください。
Kindle Unlimitedに登録している方は無料で読むことも出来ます。

「最近、どうも社員にナメられている気がする…」



という社長やCOO /ナンバー2の経営陣達には


コチラも合わせてオススメです→


会社が立ち上がるのはCEOの力ですが、
その後、会社が伸びるかどうかはCOO次第です!

みんなの為に人柱になってあげて下さい。
職場の平和のために〜犠牲になるのがCOO /ナンバー2の役目です笑
 

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